こんにちは、スズケーです。
2019年春のフンザ滞在中、友人や親戚の女の子達と一緒に、
フンザの伝統的な刺繍を使ったくるみボタンを作って販売をしていました。
まだまだ今回試験的に始めたばかりの活動で、ものすごく細々とやってますが、
補足でもいいので、長く続けていけたらいいなぁと思っています。
どんなものを作っていたのか、チラッと紹介いたします。
目次
フンザ刺繍のくるみボタン
フンザ刺繍のくるみボタン制作は、フンザで結婚し、フンザに住んでいたこともある日本人の私・スズケー(すずきけいこ)が企画して始めました。
フンザの友人や親戚の女の子らと一緒に作っています。
ヒルトップホテルの前にある
「Hunza Art Emporium」というアンティークショップか、
「Hunza Weaving center」というショール屋さんで購入できます。
Hunza Art Emporium
店主:アーミル・カーンさん
アンティークショップ。小物からカーペットまで、パキスタン各地(やその他の国)の商品が色々揃っている。よく探すと掘り出し物が見つかる。
Hunza Weaving Center
店主:ディダール・アリさん
ショールや宝石のお店。店内に機織り機があり、ご自身で織ったショールも販売している。品質を考えると値段もお値打ち。
お店の場所は「カリマバードマップ」にも記載されています。
ダウンロードしてお使い下さい!
くるみボタンの材料をフンザやパキスタンで入手するのが難しいことや、品質などを考慮して、土台となるボタンの材料は日本で仕入れたものを使用しています。
日本とフンザのコラボレーションアイテムです。
全てフンザの女の子達の手で作られていて、売り上げは全て、制作に携わった女の子達に還元されます。
フンザ刺繍のくるみボタンを購入していただくことで、フンザの女の子達の日々の生活にちょこっとした彩りをそえるきっかけに繋がります。
フンザ刺繍のくるみボタンを作ったわけ
フンザ刺繍のくるみボタンは
「フンザならではのお土産を作りたい × フンザの女の子達と仕事をしたい」
この二つのコンセプトのもとに生まれました。
自分の大事な人には幸せでいてほしい
私は別に特別ソーシャルワークに興味があるわけではないし、
「フンザの女性の地位向上や自立支援を!」とか、大々的なことを考えているわけではありません。
私なんかが大きなことを出来るとも思っていない。
でも、自分の大好きな人や身近な人が、お金がなくて困っていたり、仕事をして収入を得たいけどその手立てがないと悩んでいたりしたら、何とか力になりたいと思うし、
友達とちょっとした新しいことを始めるくらいなら私にも出来るって思う。
今回、このフンザの刺繍のくるみボタン制作の活動を始めたのは、
こういった、私自身のごくごく個人的な理由と、
フンザって手頃なお土産少ないよねって言う素朴な疑問がきっかけです。
フンザのお土産がないフンザ
フンザはパキスタンきっての観光地。
バザールにはたくさんのお土産物屋さんが並んでいます。
お土産さんに置いてあるメインの商品は、ショールやカーペット、天然石や宝石、それらを使ったアクセサリーやドライフルーツなどで、ちょっと高価なものか、食べ物がメイン。
フンザの伝統的な刺繍が使われたポーチやポシェット、クッションなどの商品を取り扱うお店もありますが、フンザの刺繍は非常に手がかかるため、どうしても値段が上がってしまいます。
200〜300Rs程度でポーチが売っている!と思ってみて手にとってみれば、
それらはフンザではなくパンジャーブ州など他の地域で作られたもので、
「フンザのお土産・フンザの商品」と言える、手頃な価格のお土産品はあまりありません。
パキスタン人の国内観光客らはあんまり気にせず、フンザに来て他の地域で作られた商品を買って帰っているようですが、
旅行に行ったらその土地のものを記念に買いたい私的には
「それっておかしくない?」と思ったのです。
せっかくならば、フンザに来た人には「フンザのお土産」を持って帰ってもらいたい。
フンザの伝統刺繍を使って、旅行者が気軽に購入できるようなお手頃価格の商品が何か出来ないか?と考えました。
フンザの女の子達の生活にプラスαの彩りを
フンザはパキスタン国内でもトップクラスの高い就学率を誇っています。
特に女の子の教育レベルは非常に高く、今ではほとんどの女の子が大学まで進学します。
ただ、山間の小さな谷のフンザでは、女の子達が学んだことを活かして仕事につける機会・場所が多いとは言えず、せっかく高い教育を受けていたとしても、一度も働くことなく結婚し、家庭に入ることも少なくありません。
結婚後は、家や畑の仕事をしたり、子供の面倒を見たりと、基本的には一日のほとんどを家の付近で過ごします。
私の勝手な希望ですが、せっかく色々勉強したのなら、それを活かしてみてほしい、と思いました。
女の子だって、自分で仕事をし、収入を得ることが出来ることを知ってほしいし、
そういう経験をしてみてほしい。
自分の力で得たお金で何かを買うのは嬉しいものだし、
ほんの少しでも収入が増えて、自分のためにちょっとしたご褒美を買ったり、
生活の中でちょっとした潤いをみつけて楽しんでほしい。
家事の合間にお家で出来る作業でなにか仕事が出来ないか…
せっかくならば、女の子だけでお手頃価格のフンザのお土産が作れないだろうか?
- お土産として持って帰ったり、お友達に配るのにも便利な小さなもの
- 刺繍するサイズが小さくなれば作業量や材料費が減るのでコストも抑えられる
- 刺繍をするフンザの女の子達だけで、家にいても作ることが出来るもの
色々考えた結果、最初の商品としてできたのが、このフンザ刺繍のくるみボタンです。
フンザでの制作と販売
私がフンザに滞在している間、私と日本から一緒に来てくれた私の友人とで作り方を教え、
親戚の家に日参して最初の1週間で50個程のくるみボタンを作成しました。
販売は、私がくるみボタンを持ち歩いて行商。
ちょうどゴールデンウィーク期間中で、日本からのツアーグループも来ていたので、
日本人・パキスタン人問わず旅行者を見かけたら声をかけて宣伝し、私が滞在している間に半分売れました。
今は私は日本にいるので行商はしていませんが、前述した「Hunza Art Emporium」と「Hunza Weaving center」の店主の友人らが、
自分たちの店に置いて販売していいよと言ってくれたのに甘えて、置かせてもらっています。
フンザに訪れた方はぜひ、ヒルトップホテルの前にある
アンティークショップ「Hunza Art Emporium」か、ショール屋「Hunza Weaving center」に訪れて、
私達の作っているフンザ刺繍のくるみボタンを手にとってみてください。
そしてもし、気に入ってご購入いただければ嬉しい限り。
それぞれのお店の場所は、カリマバードマップにも掲載しています。
フンザの女の子と一緒に、細く長く続けたい
私が日本に戻ったあとは、予想していた通り、
製作スピードが明らかに落ちているのですが、コツコツでもいいから続けて欲しい。
まだまだスタートしたばかりなので、試行錯誤しつつの活動ですが、
フンザののんびりとした時間とともに、ゆっくり成長していければと思っています。
あたたかくお見守りくだされば幸いです。
フンザがどんな場所なのか興味がる、フンザの文化について知りたい!という場合は、
こちらの記事で確認してください。
お読みいただきありがとうございました!
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