こんにちは、スズケーです。
日本は緊急事態宣言が解除されたものの、
世界的に見ると、まだまだ猛威を振るっている新型コロナウイルス。
国内・海外を自由に旅行できるようになるのは当分先の事になりそうです…
勿論、パキスタンもね。
と、思うのですがっ!
パキスタンは観光業を再開しようとしています。
(2024/10/31 10:30:11時点 Amazon調べ-詳細)
パキスタンの新型コロナウイルスの状況と観光業
パキスタンはCovid-19と共生しなければならない
パキスタンは昨日・今日は、それぞれ4,000人づつ感染者が増えていて、おそらく1〜2日のうちに、感染者数合計で中国を抜き、
インドについでアジアで第二位の感染者数になってしまいそうです。
数日前までは3,000人づつの増加だったのですが、昨日からまた一気に感染者数が増え始めたみたいです。
いやー、タイミング的に見ても明らかに、
ロックダウン緩和・解除と、イード前のお買い物やらイードやらなんやらの影響でしょう!
顕著すぎてもう笑うしかない。
パキスタン首相イムラン・カーンは、コロナウイルスが引き続き蔓延するだろうと警鐘を鳴らした上で、
他の国と同様、パキスタンは少なくとも年末までコロナウイルスと共存しなければならないと述べ、経済活動の再開を促しています。
コロナ禍での観光業を再開
そんな中で、パキスタン首相イムラン・カーンが、経済活動の再開の一つとして、
観光関連の規制を解除すると発表。
Tourism thrives only for few months of year, Govts of Khyber Pakhtunkhwa & Gilgit-Baltistan to prepare SOPs for opening this sector: @ImranKhanPTI pic.twitter.com/5cuWF8W4Nt
— Ministry of Information & Broadcasting (@MoIB_Official) June 1, 2020
「我々は観光業を再開する。これからの3〜4か月は観光業に従事する人々にとって非常に重要なシーズン。観光の再開を始めなければ、観光業をメインとする地域では多くの失業が発生するだろう」とのこと。
安全に観光を再開するために、ギルギットバルティスタン州とハイバル・パフトゥンハー州の代表と共に、
それぞれの管轄で観光産業を再開するための標準業務手順(SOPs)を作成するそうです。
ただ、丁度この発表があった日に、ギルギットバルティスタン州のスカルドゥでは観光客7名がコロナウイルス陽性だった事が発覚。
フンザでもコロナウイルス感染者数が20名に達し、現在も外部からの観光客の入域禁止をフンザの地区行政の指示の元に継続中(少なくとも6月末までは継続)。
確かに観光業は、こういった地域の貴重な現金収入減であり、観光業が再開しない事には失業者は増え、生活できなくなる人も出てくるでしょうけれど、
だからといって、感染者がどんどん増えている今、観光を再開しようとかどうなんでしょう…
肝心の地元の人々は、イムラン・カーン首相の「観光業を再開する」という発表に反対している人の方が多いみたいです。
海外旅行とパキスタン
少なくとも、感染者がどんどん増えているパキスタンに今行きたいという外国人観光客は少ないでしょうし、
国として、パキスタンからの入国を制限しているところもあります。
日本でも、夏のパキスタンツアーを企画している旅行代理店はいくつかあるようですが、
5月22日にパキスタンの感染症危険情報が、4段階で2番目に高い「レベル3」(渡航中止勧告)に引き上げられ、
帰国後のPCR検査と、結果判明までの待機と、陰性だったとしても14日間の待機が必須となったこともあり、
ツアーの催行は厳しいのでは…と思います。
パキスタン自体は、5月30日より国際線再開。
ただし、現時点ではパキスタンから出国する国際便の運行は承認で、乗り入れ便は引き続き制限と言う状態です。
明らかに目に見えて感染者が増えているのに、自国民の海外渡航を規制しないと言うのは、
世界的にかなり非難ゴーゴーだと思うんですけど、大丈夫なのかスィラ…
やってる事、中国と同じですよ。
ちなみに先日、パキスタンから日本に戻ってきたパキスタン人2名の感染が、空港の検疫で確認されましたが…
5月22日にパキスタンの感染症危険情報が、4段階で2番目に高い「レベル3」(渡航中止勧告)に引き上げられて、パキスタンから来る外国人は入国拒否なんじゃないの?と思った人もいるかもしれません。
確かにそうなのですが、例外がいくつかあって、
「永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者の在留資格で、5月26日までに再入国許可をもって出国した場合は、入国拒否対象地域からでも再入国することは原則可能」だそうなので、
今回感染が確認されたパキスタン人らのように「日本人と結婚していて3月からパキスタンに行っていた」ような人は、
外国籍でパキスタン帰りでも、日本に入国できるのです。
日本以外でも、パキスタン人の海外渡航先での感染が見つかるケースがいくつかあるみたいで、
裕福層のパキスタン人が、治療のためにあえて海外に脱出してるんじゃないの?って気もしないでもない。
イムラン・カーンは「新型コロナウイルスと共生しなければならない」と言いますが、
端からは、パキスタン国民の多くは共存しようとしているのではなく
単に無頓着なだけに見え、
そして政府は対策を諦めただけのように見えます。
そもそもウイルスとの共生っていったって、現時点で既に共生できてないのね。
感染広まってのまれつつある。
こういうのは、人々が節度を持って自主的に予防対策をとれるようになってから言うべき事ではなかろうか。
フンザにもコロナウイルス感染者がジワッと増えてきて、
友人らや親戚のみんなが大丈夫なのかな、ちゃんとマスクとか手洗いとかの予防しているのかなって心配ですが、
日本にいる私ができる事は何もなく。
とりあえず今は、外部から観光客が入ってくる事がないので、爆発的に感染が広がる事はないだろう、くらいに思う事しかできません。
これで観光客が制限なく入ってくるようになったら?って考えると、
いやー、もう、かなり心配。
とくに、仲の良い人々の多くは観光業に携わっている人が多いので…
まだまだ当分パキスタンのコロナウイルス感染者数は増えるでしょうし、「これ以上感染が広まりませんように」とか、無謀な事はもう願わないけれど、
友人や親戚にはマメに連絡して、
マスクしろとか、むやみに出かけて人に会うなとか、手洗いをちゃんとしてねとか
チクチクチクチクお願いしようと思います。
もうしばらくの間は、パキスタンへの旅行は諦めて、
本を読んだりして疑似旅行を楽しむしかないですね。
こちらの記事で、私がパキスタンに興味を持つきっかけとなった本や、
パキスタンの写真がたくさん掲載されている本やDVDの紹介をしているので、よろしければどうぞ!
お読みいただきありがとうございました!
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