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自分の信仰、相手の信仰 彼の信じるイスラムを信じる

自分の信仰、相手の信仰 彼の信じるイスラムを信じる
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こんにちは、スズケーです。

1ヶ月くらい前、ツイッターでこういうツイートをしました。

これに対して、ツイートしてから大分日にちも経った先日、結構長文なメールをいただきまして。

要約すると
「結婚がきっかけで入信した人はたくさんいる。結婚がきっかけでムスリムになってはいけないのか」
というメールでした。

個別にお返事はしたのですが、ブログでもまとめておこうかと。

 

まぁバッサリ言うと、他人の信仰は私には関係ないし、
誰が何を信仰していようと、どういう理由でそれを信仰していようと、私にはどうでも良いんですけどね。
でもそれを言うと元も子もないので…

ただ、私はこう考えている、という話のまとめ。

 

信仰は自分の意志でするものではないのか、ということ

信仰は自分の意志でするものではないのか、ということ

信仰のきっかけはなんでもいいけど

別に良いと思います。信仰のきっかけはなんでも。

好きになった相手がムスリムだったとか、旅行でイスラム圏に行ったとか、イスラーム圏のご飯がおいしいとか、イスラーム美術が好きとか、本当になんでも。

でも、きっかけはなんだったとしても、
自分の事なんだから、イスラームがどういう宗教であるか最低限は理解をし、
自分自身の意志で、納得して入信するべきでは?と私は思うのですよ。

 

「イスラームがどういう宗教かわからないけど、とりあえず彼が信じてるから私も入る」
まぁ、そういう人もいるのでしょうけれど。

私はそういう「自分では考えない・判断しない生き方」を好まないし、そういう生き方をしてたら私は多分、退屈で仕方ない。
だからパキスタンの女性に多い「父親や夫に全てお任せする」みたいなスタイルも無理です。
自分の意志で誰かに合わせることは良くても、自分の意志なく何も考えずに誰かに合わせるのは好きではありません。

信仰だけでなく、何に対しても、です。

髪型や服を旦那の好みに合わせるとかもしない(参考程度に意見を聞くことはありますが)。

私は、自分のやることは自分で考え決めたいし、そして自分で決めたことややったことに責任を持ちたい。
何かあった時に「それ、私がやりたくてやったんじゃないし」「言われたからやっただけだし」みたいなことを言いたくないし、
自分で選んだからこその充実感や達成感が欲しい。

私の自分の行動は、「誰かにしてあげる」「誰かのためにする」ではなく
「自分がしたいからする」なのです。

基本的に自分が中心。
こういう性格なので仕方ない。

スズケー
スズケー
あくまでも「私はこういう人・こういう考え」ということです。
自分は違うという人がいたとしても、自分でそういう考え方・生き方を好んでいて、問題もないのであればそれでいいんでしょう。
別にそれは私には関係ないし、自分がそれでいいと思っているのであれば、意見の違う人の言葉に過剰反応しなくてもいいと思います。

 

私はパキスタン人ムスリムと結婚していますが、私自身はイスラム教徒ではありません。
シャハーダ(信仰告白、イスラームへの入信に必要)はしていない。

旦那はムスリムで、私は旦那の事は大好きですが、
私と旦那は別の人なので、旦那の考えや信仰が私にそのまま反映されるわけではないし、
私がどんな信仰を持つのか、決めるのは私。

別にイスラームが嫌、良くないと思っているわけではないですが、
この信仰が私に必要か、私の考えにピッタリはまるのか、と言うと、
現時点ではそうではないので、私は入信しない、という選択を自分でして、
旦那はそれを受け入れてくれています。

非ムスリム
ムスリムにならない ムスリムと非ムスリムの結婚イスラムに改宗・入信せずに、パキスタン人ムスリムと国際結婚した私のケースについて。イスラームに入信できない理由や、結婚後の夫婦間・家庭内での生活の在り方など。...

信仰を他人に任せたらどうなるの?

信仰を他人に任せたらどうなるの?

そもそも私が冒頭のツイートしたきっかけは、大分昔に1〜2回会ったことがある女性がイスラームを棄教したというお話を聞いたからでした。

個人のことなのでザックリはしょって、流れだけを端的に書きますが。

ある日本人女性が、海外旅行中に知り合ったムスリムの男性と出会って半年強ほどで、相手の国に移住して結婚したものの、
結局1年程で離婚し日本に帰国、ムスリムであることもやめてしまった。

まぁ、こんな例、探せばわりとゴロゴロしてるんでしょうけど。

 

私がその女性と会ったのは、本当に偶然です。
彼女は結婚する前でしたが、ぎっちりとヒジャーブを巻き、アバヤを着ていて、1日5回の礼拝やその他諸々もやっていると言っていました。

まだ結婚もしていないし、相手の方も日本にいなくて、入信したばかりなのに、
日本でいきなりそこまで生活スタイルを変えられるのはすごいですねと私が驚いた時に、その人が言っていたのがこれ。

彼を愛しているし、信じてるから、彼が言うイスラムも信じてみようと思って

前述した通り、元々私は「自分の意志なく人に何かを合わせる」のが好きではないので、
ふーん、私には絶対無理なスタイルだわー、と思って聞いていました。
別に他人のことだし、ほんの短時間の別件の合間に話しただけなので、「そこに自分の意志はあるの?」とか、そんな野暮なことは言わないし聞かない。

1〜2回偶然出先で会って話したことがあるだけで、特に親しかったわけでもなく連絡先を交換していたわけでもないので、その後どうしていたのかは全く知りませんでしたが、
先日たまたま知った彼女のその後が先に述べた、
「結婚したものの、すぐに離婚してイスラームも棄教」。

で、思い出したが彼女の言っていた言葉で、
そういえば、自分で選択してイスラームに入信したというよりは、彼にあわせて入ったってだけみたいな感じだったもんな…ということでした。

結婚前からあれだけギッチギチに、それこそのめり込むようにイスラームの実践をしていたのに、離婚したらサクッとやめてしまえる。
それは結局、そこに本当の信仰があったわけではなく、ポーズでしかなかったのか?と。

別にそれが良いとか悪いとか、そういうことではなく、
自分の意志ではなく、他人に合わせるためだけの信仰だと、やっぱりこういうことも起こるのだな…と思いました。

余談ですが。

私はムスリムではないのでモスクに行くことはまずないです。が、そんな私でも、めぐりめぐってこういうお話を聞くことがあります。
勿論、モスクとは全く無関係のところで。

「国際結婚してムスリムになったと言う、同じ境遇の人がいる」ということで、モスクで色々と相談事をする人もいるのかもしれないですが、
結局そういう相談事すら、筒抜けになったりすることもあるのだと思います(相談しなくても薄ら噂になったりとかもあるようですが)。

同じ境遇で事情もわかってくれやすいと、ついつい、さほど親しくない相手だったとしても話しやすく感じるかもしれないですが、
プライベートな問題など、他の人に知られたくないようなことなどは、本当に腹を割って話が出来る人以外には話さない方がよい気がします。

信仰は、他人に委ねるものではない

信仰は、他人に委ねるものではない

簡単に言うと、

信仰を恋人や配偶者に任せる・依存することって
相手の男性とうまくいってる時は「彼を信じてるから、彼の信じるイスラームを信じる」でもいいかもしれない。
でも、そのイスラームを信じると言う気持ちの根本が「私の愛する人がイスラームを信じてるから」だけだとすると、
相手と上手くいかなくなったときどうすんの?

っていうことです。

 

勿論、信仰するも棄教するもその人の自由。
だけど、宗教ってファッションじゃないんだから、そんなポンポン入ったりやめたりするのはどうなのよ?とは思うのです。

先ほど挙げた人の話はかなり極端な例ですが、
国際結婚と同時に入信し、離婚後に棄教してしまう人はやっぱりいます。
以前紹介した「日本とイスラームが出会うとき」という本にも、そういう女性へのインタビューが掲載されていました。

日本人の宗教性についても切り取った「日本とイスラームが出会うとき」
日本人の宗教性についても切り込んだ「日本とイスラームが出会うとき」日本人の宗教性についても切り込んで考察されている小村明子さんの本「日本とイスラームが出会うとき」の紹介。...

きちんと自分の意志で判断して入信し、
棄教する時も、自分で考え、決断して棄教した人もいるでしょう。

でも先ほどの彼女に関しては、
彼女がイスラームに入信したことは、その行動や言動から、
「異教徒の外国人の恋愛」という、それまでの日常にないものに関わることから派生する
一時の流行やファッション、下手したらちょっとしたコスプレ的なオリエンタルな感覚を楽しんでるだけに私は見えた(実際のところ本人がどう思ってたのかはわかんないですよ)。

ちょっとしたファッション感覚で宗教を信仰するのも、今の世の中まぁありなのかもしれない。
でもやっぱりそういう軽いノリだと、本当に簡単に信仰を捨てることが出来るのだなぁ、と。

 

信仰は本来自分のためのもので、生きるための指針ともなりうる物です。
その信仰とのきっかけがどんなものであっても構わないけど、
誰かにつられて何となくノリで信仰するものでも、誰かのために仕方なく信仰するものでもないと私は考えます。

自分でいろんなものを見たり、知識を増やしていったりするうちに、
「元々あった考え方から変わってくる」ことはあると思います。
最終的に棄教、という結論に達することもあるのかもしれない。

でも、信仰も棄教も、
「果たしてそれは本当に自分の思考と意志があってしたものだったのかどうか」。
大事なのはそれでしょ、と。

学者の言うことを鵜呑みにすること

学者の言うことを鵜呑みにすること

本などを読んで、学者の言うことを何も考えずに鵜呑みにするのも私はあんまり好きではありません。

本を読むと、何となく勉強したつもりになるけれど、私にとって大事なのは「得た知識を元に自分で考えること」。
本で読んでおしまいだと「なんとなく感覚の近い人を選んでその人の考えにすり寄っているだけ」になってしまい、
結局、自分で考えることをしなくなってしまうので。
そして、学者が言っていることが正しいとは限らない、と思うので。

 

宗教のように精神的で曖昧なものに、正否を下せるのは神以外にいるのだろうか?

例えばイスラームなら、
今の世界には神の声を聞いて正しく伝える預言者もなく、クルアーンは様々な解釈ができるようなとても曖昧な表現がされていることも多く、
どんな著名な宗教学者でも、言ってることが正しいのかどうか本当のところはわからない、と私は思っている。

自分が神と自分自身に胸を張れる信仰を持つには、
結局のところ、自分で基礎となる知識を得て、それを元に自分なりに考えたり解釈したりして、自分自身が正しいと思えることをしていくしかない。

そのために学者の解釈を知ることは必要だけれど、一方的な知識だけでは「自分で考える」ためには絶対的に足りないので、
俯瞰的・多角的な視野を持った上で、知識を得て現実を見て自分で考えて判断する必要があると考えています。

前々から書いていますが、学者さんの書いてる宗教の本ってあんまり好きではありません。
知識の一つとして読むことはあるのですが、考えが一方的に固まりすぎていて、自分の正義をゴリ押しして来る感じがして疲れる。

世の中には、イスラームは絶対、イスラームこそが正しいと言うヒゲの学者も、
イスラームの悪いところだけをピックアップしてネガティブキャンペーンをしてるエキセントリックな学者もいます(そして、そういうわかりやすいものの方が世の中には受けるようですが)。
どっち系の本も読んだことあるけど、結局どちらも「そういう考え方をする人もいるのだろうが、あまりに極端すぎると言うか、最初から答えありきで語り過ぎてはいやしないかい?」とモヤモヤするだけで終わりました。

主観を交えず、基本の説明だけをしている本や、様々な人へインタビューしたりしている本の方が私は好きです。

考えることは疲れるけど、楽しい

考えることは疲れるけど、楽しい

人に委ねて自分で考えない・判断しなくていいってことはすごくラクだし、
人の意見を答えとするのはすっごくわかりやすい。

なので、そういうスタイルを好む人がいるのもまぁわかる。

ただやっぱり「自分で考え、判断すること」をした方が、
考えるための知識を得ることを通じて自分の世界は広がるし、
何よりも、知らないことを知るっていうのが何とも楽しいわけですよ、私は。

 

まぁなんにせよ、信仰のことだろうが、その他のことだろうが、周囲に何か言われた時、
それをきっかけに「新しい視点に気がつく」「考える」そしてその結果「考えを改める」ことはあっても、
モヤモヤと迷ったり自信をなくしたりすることがない様、
ブレない自分の軸は持っていたいな、と思う次第。

そのためにも、自分で考え、自分の意志で物事を選択するというのは意識していきたいな、と思います。

私はね。

 

信仰のきっかけが好きな人であることと、
好きな人のために信仰をすることは根本的に違います。

この先になにかあったとして、その時に信仰していたことを後悔したりなかったことにしたりしないためにも、
「自分の意志で信仰している」
とはっきり言える意識があった方が、迷わないでいられるんじゃない?って思うよってことです。

 

お読みいただきありがとうございました!
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ABOUT ME
スズケー
フンザ出身のパキスタン人と国際結婚しています。 デザイナーとライターとアーティスト、時々通訳をしつつ、 投資もやってます。 お金稼いでパキスタンと日本とインドと、好きに行ったり来たりしたい。
 
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