こんにちは、スズケーです。
名古屋や愛知のパキスタン系やハラールのレストランは、
中古車業を営むパキスタン人がたくさん集まっている場所や、モスクの近くに集中しています。
そんな中で、そのいずれともさほど関係のないであろう尾張旭という場所に、
新しくパキスタンレストランがオープンしていました。
私の妹が前を通りがかって見つけたのですが、
旦那に聞いてみたら「しってるよ」とのこと。
どうやらお店をやってる人とも顔見知りのようです。
土曜日なのにご飯を作れと言われて面倒になったので(普段私は土日はご飯を作りません)、
「じゃあその新しいレストランで食べようとよ」ということで、行ってみました。
夫婦経営のパキスタン料理屋「パキーザキッチン」
9月13日にオープンしたらしいこのお店。
カラチ出身パキスタン人の旦那さんと、日本人の奥さんの二人で切り盛りしているようです。
愛知県尾張旭市東大久手町2-1-6
0561-56-3420
営業時間 11:30~14:00、17:30~22:00
国際結婚ご夫婦のお店と言う事で、実はあまり期待していませんでした。
配偶者ビザを持っていると、日本でできる仕事に制限がないため
コック未経験の人でも、レストランでコックの仕事ができてしまいます。
なので国際結婚ご夫婦経営のお店は「家でちょっと作ったことがあるくらいの素人によるレストラン」とかの可能性もあるわけです。
果たして一体…とドキドキしつついただいてきましたが、
いやいや、ちゃんと普通に美味しかったです。
妹が「変なところにのぼりがある」と言っていたんですが、
ホントだ…なぜ2階のあんなところにのぼりが…
買ったはいいけど立てる場所に悩んだ結果の苦肉の策でしょうか。
お店の中が全く見えないので、一見さんはちょっと入りにくいかもしれません。
扉の磨りガラスやめて、普通の透明のガラスを使った扉にしたらいいのに。
元々は喫茶店だったのかな?って感じの内観です。
あんまりエスニックエスニックしすぎてなくって、シンプルでかわいい。
メニューはカレーだけでなく、ピザもあります。
カレーにはバスマティライスかロティ(チャパティ)付き。
多分タンドールがないんでしょう、ナンはないみたいです。
なのでカレーについてくるロティもタワで焼く薄めのタイプ。
メニューは夜でも昼でも同じで、セットなどはなし。
カレーとピザを一緒に頼んだ場合だけ、ピザがちょっと安くなります。
カレーメニューは日替わりで、
今日はビーフ、牛すじ、キーマ、アルゴビ、マトンがありました。
基本はカレーは全て980円ですが、ビーフだけ1,200円との事。
2種類のカレーを相盛りすることもできて、その場合は1,380円。
サイドメニューでミートパイがあるのがちょっと気になりました。
うっかりラマダーン中(イスラームの断食月)にパキスタンにいた時に、
日中こういうのをそこら辺のベーカリーで買って、宿に戻って部屋でコソコソ食べていたので、大変懐かしい。
持ち帰りで買って帰れば良かった…
カレーはもちろん旦那さん担当、ピザは奥さんが焼いているようです。
生地をどうしているのかはわかりませんが、キッチンでピザの具を並べているのが見えました。
ちょっとオシャレなワンプレートメニュー
昼も夜も同じメニューなので、安いかな?と思ってたのですが、
サイドメニュー(トッピング)とチャイをつけたら、それなりのお値段になりました。
一般的なインド料理屋と変わらない値段。
ランチの場合、食後のチャイをつけると1,330円になっちゃうので、
尾張旭でこのお値段は、ちょっと高めかなぁと思います。
せめてランチタイムはチャイ+200円でOK!とかだと、リーズナブルな感じがします。
オーダーしたのはこれ。
ケバーブとチャイは私と旦那、それぞれ1つづつ頼んでいます。
- 牛すじカレー(+ロティ) 980円
- キーマとアールー・ゴビの相盛りカレー(+バスマティライス) 1,380円
- ケバーブ 350円
- チャイ 350円
ではお料理の写真をっ。
バスマティライスが美味い…!
炊きたてなのかなんなのか、とても香り豊かで味もしっかりしてて、かなり良かったです。
ちょこっとだけ添えてあるブラックチャナとも相性が良い。
ロティを選ぶと、タワで焼いた薄いペラペラ系のものが2枚出てきます。
ふわっと軽く柔らかく、結構レベル高く焼けています。
このロティ以外に、レトルト…?って感じの小さな丸いナンもついていたんだけど、あれはなんだったのだろう。
キーマカレーはカルダモンがほんのり効いていて、臭みもなし。
グレイビー少なめのややドライカレーに近い感じで、なかなか私好みでした。
アールー・ゴビは、小さめのジャガイモがころころ入っていて、
ジャガイモもカリフラワーもホックホク!
優しめのスパイス使いで野菜の味もちゃんと感じられて、
相盛りじゃなくてこれ単品にすれば良かったと思うくらい、かなり気に入りました。
牛すじカレーも一口貰ったけど、
私、そもそも牛すじ好きじゃないので、これにはさほど触手が動かなかった。
料理はワンプレートで、
ちょっとしたサラダも、トッピングのケバーブも、同じお皿に盛られて出てきます。
サラダは量は多くないけど、レタス、パプリカ、カブなどが使われていて、彩りも綺麗。
ケバーブは、メニューにケバーブとだけ書かれていたので
「一体どのケバブ?」って思ってたんだけど、シャミーケバブでした。
玉子くらいの大きさ・形。
それで1つ350円なので、これはちょっと割高かなって感じました。
ケバーブは、お店によってはかなりスパイス効いててスパイシーすぎるところもありますが、
ここのはちょっとワイルドでジューシーさの足りない固めのハンバーグって感じで、食べやすかったです。
でもこのお値段だと、もうわざわざトッピングしなくていいかな。
最後にチャイを頼んだら、パキスタン人の旦那さんの方に
「においのと普通のとどっちにする?」と聞かれました。
意味がわからず、においのって何?ってぽかんとしてたら
うちの旦那にウルドゥー語で「パキスタニーチャイかノーマルチャイか」って聞いていました。
チャイマサラ入れるか入れないかってことだろうか?
パキスタニーチャイでって頼みましたが、
出てきたチャイは、さほどマサラが効いている感じもせず、ごく普通のチャイでした。
一体何が違ったのか。
それにしても最近は、お砂糖入れないで作ったチャイを出すのが一般的なのかな。
何処のお店もそれがちょっと残念です。
まぁ、インドやパキスタンのチャイを甘すぎるという日本人も多いので、
それなら自分で調節してくれや!ってことかな。
ヘルシーなスパイスカフェ風でアピールするとウケそう
注文する時に「辛いの大丈夫ですか?」って結構確認されたので
え、そんなにスパイシーな味付けなのか…?とちょっとおびえつつも、お店の普通の辛さで出してもらって大丈夫ですと頼んだのですが、
どっちかって言うと、どれもさほど辛くは感じない料理だったと思います。
辛すぎないけれどスパイスの味や風味はちゃんとあって、
丁寧に作ってあるな〜と、好印象。
ロティもおいしかったけど、
バスマティライスがおいしく、カレーとも相性がいいと思うので、一度はライスで食べてみる事をおすすめします。
これまで愛知県内にあったパキスタンレストランって、
主なターゲットが日本人ではなくパキスタン人で、
味もお店のシステムもコッテコテの現地仕様になっている事が多かったのですが、
パキーザキッチンは、そういうパキスタン料理屋とはちょっと違う、
どっちかと言うとオシャレなスパイスカフェ風のお店だなぁと感じました。
優しいけれどスパイスの風味が楽しめる味付けや、彩りのいい見た目とかは、これまでの愛知のパキスタンレストランにはなかった感じ。
がっつりしたスパイス料理が好きな人にはやや物足りないかもしれません。
パキスタンレストランって宣伝するよりも
「美容にもいいヘルシーなスパイスカフェ」みたいな方向でPRした方が、日本人女性客を獲得できて流行りそう、と思いました。
場所が栄とかだったら、もっとお客さんも入りそうだけど、残念ながら尾張旭だからね…
最寄り駅である名鉄瀬戸線の三郷駅からは歩いていける距離です。
5〜10分くらい?
お店の前には他の店舗と共同の駐車場もありました。
お店は、何軒かの飲食店が入っている長屋風の建物の一番端っこにあるのですが
妹曰く「あそこに入るお店はいつも長続きしない」そうなので、大丈夫かなとちょっと心配です。
時々あるよね、なんでかわからないけどどの店も長く続かず、やたら入れ替わりが激しい、負の店舗…
結構おいしかったので、これからも丁寧なお料理のまま、頑張って続いてほしいです!
お読みいただきありがとうございました!
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