こんにちは、スズケーです。
昨年末にパキスタン航空の東京〜イスラマバード路線が廃止になるかも、と言う記事をアップしましたが…
どうやら確定した模様。
公式に発表があったみたいです。
PIA、2月15日(金)が東京ラストフライト
パキスタンの国営フラッグキャリアであるパキスタン国際航空。
現在日本へ、成田~北京~イスラマバード線を週2便運航していますが、
2019年2月15日の運航をもって運休することが正式に決定しました。
既に予約の受付は停止されています。
運休理由は以前の記事でも書いた通り、東京路線は利用者が少なく採算がとれないということのようです。
運休となるのは北京〜東京間のみで、イスラマバード〜北京間は継続して運行されます。
日本からパキスタンへ行くために、唯一乗り換えのない路線(一旦北京で停まるものの、乗客は飛行機に乗ったまま)がこのPIAだったのですが…
今後、日本〜パキスタン間は乗り換えが必須となってしまいました。
今後パキスタンへいく場合、乗り継ぎ時間を考えるとタイ航空、中国国際航空がメインになるのではないかと思われます。
いずれも、格安航空券の販売サイトで購入できます。
パキスタン国際航空の赤字削減への取り組み
パキスタン国際航空は経営赤字が続いていて、
昨年8月からの新政権により、経営改善の処置が色々ととられていたようで、
アメリカのニューヨーク線や、バングラデシュの首都ダッカ線も変更されているとのこと。
事業拡大にむけては、
ドーハ(カタール)、マスカット(オマーン)やシャルージャ(UAE)、クアラルンプール(マレーシア)路線が新しく追加されました。
太めの乗務員に減量命令
ちなみに先日、パキスタン航空では、
肥満対策として一部の乗務員に対し半年内で許容出来る体重への減量を求め、応じない場合、地上勤務に移すとの社内通達をだしたとのことで、
乗務員を体重を減らして石油の燃費をよくするのか!?と、日本でも話題になっていました。
ただし、リンク先の記事でも書かれているように、客室乗務員にダイエットを促す旨の通達は、インドの民間航空で数年前に既に行われていたことです。
懸念されるパキスタンへの遺体搬送
PIAが日本から撤退することで、日本に住むパキスタン人らが一番気にしているのが、
今後日本で亡くなったパキスタン人の遺体搬送をどうするか、ということ。
みんなでお金を集めて万が一の遺体搬送に供えよう!という運動も起きています。
《動画のザックリとした要約》
パキスタン航空がなくなれば、パキスタンへの遺体の搬送に100〜130万円ほどかかるようになる。
日本人が結婚式やお葬式に行く時にご祝儀・不祝儀を持っていくように、パキスタンコミュニティでも予めみんなでお金を集めておいて、お金が必要な人を助けるシステムを作ろう!
この彼の個人名義の銀行口座に1000円でもいいのでお金を振り込めばメンバーになることができ、メンバーになった人が亡くなった時は、彼のグループがパキスタンまで遺体を搬送してくれるそう。
既にfacebookのコメント欄には5000円振り込んだ画像が掲載されていますが、
みんながこの程度の金額しか振り込まなければ一人亡くなっただけで一気に赤字です。
メンバーの確認が振込み名義でのみというのもちょっと微妙。現状では誰がメンバーかの把握も難しいのではないかと。
お金を持ってる人たちが貧しい人たちを助けようという意味あいもあり、活動としては立派だなぁとは思うし、パキスタン人のコミュニティ意識はとても強いとはいえ、果たしてこのままでやっていけるのかどうかが疑わしい限り。
動画では、この彼自身の個人名義のゆうちょ銀行口座の口座番号は公開されていますが、
連絡先はわからず、万が一の時にどのようにコンタクトをとればいいのかも不明。
facebookのアカウントしかないので、万が一ID消されたらおしまいです。
きちんと団体として立ち上げ、入会方法やメンバーの管理体制など、もう少し形を整えてからスタートすべきだったのでは?という気がします。
個人じゃ無理っしょ。
本当にちゃんと遺体搬送されて、途中で終了にならないのであれば素晴らしい活動になると思いますが、はてさて。
振り込む方は、自己判断でどうぞ。
日本のシステムが〜と言ってるけど、日本人はお葬式用にお金を残しておく人も多いし、お金がなければ完全にのぞみ通りにするのは断念して出来る範囲で質素にやるんですよ…
「お金ないけど○○したい、誰かお金だして!とかしない。
この活動、パキスタン人からも疑問視する声が上がっているようで、早々に頓挫しているっぽいです。facebookにアップされていた動画には「これよりナワーズ・シャリフのがまだマシ」と言うコメントも(笑)
ありがとうPIA
パキスタン国際航空は、結構頻繁に遅延するし、機体も古くてお世辞にも乗り心地がいいと言える飛行機ではありませんでしたが、
スタッフは比較的親切(かつ適当)だし、友達になって今も交流が続いている客室乗務員もいるし、私にはそこそこ思い入れのある航空会社でした。
「パイロットがあなたと話をしたがっています」と言われ、コクピットにご招待してもらい、飛行中のコクピットでお茶やお菓子を頂いたのもいい経験が出来ました。
普通のエコノミーよりちょっとだけピッチが広いエコノミープラスというクラスに乗るともらえた、オリジナルのアメニティポーチとかもお願いして全種類もらったりして、
今でも大事に使っています。
最近は全く使っていなかったとはいえ、なくなるとなると寂しいものです。
あと1ヶ月弱、事故もなく無事運行できますように!
ツイッターでカラフルなペイントのPIAの機体の写真をみかけました。
かわいい。
こんなのあったんだね。
パキスタンの尾翼マルチカラー大好きでした。 pic.twitter.com/zyRyBz3McA
— mistral (@dangan_spotter) 2019年1月16日
2019年2月15日、ついに日本就航ラストフライトでした。
ラストフライトは8時間の遅延!なんともPIAらしいラストでした。
非公式ですがPIAクルーからのメッセージも。
お読みいただきありがとうございました!
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このパイロットのオジサンも毎月2キロ痩せなくてはならないのだろうか?(笑)パキスタンから帰国した便もイスラマバードから東京だったよ。なんかなくなるとさびしいね。
ひろさん
パイロットは別なんじゃない…?
つーかこの人ダイエットするなら2kgどころじゃないと思う(笑)
あれだよね、
本当はインド行くはずだったのに、
諸事情で急遽パキスタンから帰国だったよね…(笑)