こんにちは、スズケーです。
初めてパキスタンへ行く、という方が気にすることの一つ、予防接種。
何をしていけばいいですか?
とか聞かれたりすることも過去に何度かありました。
いやでもね、
「予防接種、していった方がいい?」
って聞かれたら、
そりゃあ、予防接種なんだから、しないよりはしていった方がいいに決まっている(笑)
ちなみに、私自身は、パキスタンに行く時もインドに行く時も、
予防接種各種は一度もしていったことはないです。
パキスタンで旅行者が気にしたい病気
さてさて、我々旅行者(主にバックパッカー)が、パキスタンやらインドやらを旅行していて、感染を心配する病気は色々あるかと思いますが、
代表的なものはこんな感じでしょうか?(あくまでも私基準)
A型肝炎 | 食品、水などを通じて経口感染するウイルスが原因の病気。 2~4週の潜伏期間後、強い倦怠感とともに食欲が低下し、黄疸(眼や皮膚が黄色くなる)と褐色の尿が見られるようになる。 予防接種が推奨される。 |
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B型・C型肝炎 | 血液や体液を介して伝染するウイルスにより起こる病気。 輸血や使用済み医療器具の再利用、消毒が不十分なカミソリの使用による感染がある。 B型肝炎についてはワクチンで予防可能。 |
チフス | 食品、水などを通じて口から感染する細菌感染症。 約1~2週間の潜伏期間後、急激な高熱に始まり、腹痛、全身倦怠感、便秘などの症状が出る。場合によってはピンク色の発疹や下血、意識障害も。 ワクチン接種で、約70%の感染予防効果が期待できる。 |
デング熱 | 蚊により媒介されるウイルスによって起こる感染症。 突然の高熱、頭痛(眼の奥の痛み)、筋肉痛、発疹などを生じ、時には出血傾向を伴い死に至る重症型になることもある。 治療薬はなく、ワクチンもないため、蚊に刺されないことが唯一の感染予防対策。 |
狂犬病 | イヌ以外にもあらゆる哺乳動物からヒトに感染する可能性がある。 治療法がなく、感染して発症すれば100%死亡する。 事前に予防接種を受けることもできるが、暴露後接種(動物に噛まれたあとなどにワクチンを接種する)も可能。 |
ジアルジア症 | 寄生虫を原因とした感染性胃腸炎。通称「卵ゲップ(卵味のゲップが出る)」。 酷い下痢が止まらなくなる。薬局などで薬を購入することができる。 |
あとは、破傷風とかも気にした方がいいかもしれません。
ここで記載した病気のうち、肝炎、チフス、狂犬病はワクチンがあるため、予防接種をすることで、感染のリスクを減らすことができます。
デング熱やマラリアなど、蚊を触媒にして感染する病気ですが、
私はインドの「オドモス(ODMOS)」という虫除けクリームを使用して蚊よけをしています。
私、めっちゃ蚊に食われやすい人なんですが、
このインドの「オドモス(ODMOS)」という虫除けクリームを塗っていると、全然咬まれません。
一体何が入っているの…と不安になるくらい効果抜群です。
(でも一応、赤ちゃんとかに使っても大丈夫らしい)
インドに行ったら真っ先に必ず買うアイテムです。
私はインドから陸路でパキスタンに入国することが多かったのと、インドからの帰国時に毎回買いだめしていたため、
パキスタンで手に入るかどうかは不明。
amazonで売ってるので日本では買えます。超お勧め。
上記で紹介したのは「スズケー的に、インドやパキスタンでちょっと気になる病気」ですが、
外務省のサイトでも、パキスタンでかかりやすい病気について紹介しているため、
心配な方は一読しておくのもいいかと。
これらの病気の中でも私が特に気になるのは、A型肝炎、狂犬病、ジアルジア症。
インドやパキスタン滞在中に感染した人・感染リスクを負った人をよく見かけたがこの3つだからです。
A型肝炎
食品、水などを通じて経口感染するため、結構感染率が高いようです…
具合が悪そうにしている、ずっとダルそうにしている人の目を見て、白目の部分が黄色くなっていたらたいていこれ。
体全体に酷いダルさを感じ、食欲が落ちるので、
経口補水液やフルーツなどを接種しながら、安静にして回復するのを待つのが一般的です。
旅行者同士でも、ペットボトルやグラスでの、水の回し飲みなどしないように注意。
狂犬病
発症したら確実に死に至る恐ろしい病気です。
パキスタンはインドに比べると、街中をウロウロしている動物が少ないせいか、動物に噛まれた人は見たことがないのですが、
インドでは、犬やら猿やらに咬まれた旅行者を何人か見ました(犬よりも猿の方が突然上から来るので怖い)。
狂犬病のワクチンは、動物に噛まれたあとでも効果があるので、やられた!と思ったらすぐに病院へ。
みなさん慣れているので「動物に咬まれた」と言えば、周囲の人がサッと病院に連れていってくれると思います。
ワクチンは複数回接種する必要があるので、必ず回数を守ること!
狂犬病の潜伏期間は長く、
動物に「咬まれた」場合だけでなく、例えば狂犬病に感染している子犬や子猫に
自分で気がついていないほどの小さな傷口を舐められただけでも感染する可能性があります。
ジアルジア症
パキスタンやインドでは、結構な確率で感染者を見かける寄生虫を原因とした感染性胃腸炎。
卵味のゲップが何度も出るな…と思ったら、その後はもんのすごい下痢が止まらなくなります(食べたものは全て、速攻で下痢って出てくるらしい)。
その他の病気に比べて感染率が高いっぽく、旅行者の間では「卵ゲップ病」として恐れられています。
抗原虫薬である「フラジール®(メトロニダゾール)」という薬を飲むと比較的すぐ治ります。
A型肝炎に関しては、事前の予防接種も推奨されているので、心配な方はこれくらいはワクチンを接種しておいてもいかもしれないですね。
いや、まぁ、心配なら打てるワクチン全部打てば?って感じですけど。
特に、食べ物もって歩いてていきなり猿に襲われることがないのでめっちゃ安心。
インドは街によってはめっちゃお猿さんいるんですよねー…
干してた洗濯物をめちゃめちゃにされたこともあります。
こちらでは、パキスタンで知っておくと良いお薬について紹介しています。
パキスタン入国に際しての予防接種の義務はない
現在、パキスタン入国に必要とされている予防接種はありません。
なので自分が気にしないのであれば、予防接種は何も受けなくても大丈夫。
私も、冒頭で述べた通り、パキスタンに行くのに予防接種を受けたことはありません。
パキスタンやインドに行くにあたり「予防接種していかないと」って考えすら、一度も思い浮かんだことなかったよ…
ただ、日本の外務省は、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、ポリオ、腸チフス、狂犬病、日本脳炎、麻疹風疹などの予防接種をすることを推奨していますし、
心配だ心配だと思ってしまう方は、予防接種を受けて行った方がいいと思います。
人に聞くくらいは心配で気になってるってことなのですし、
お金はかかりますが、予防接種して行った方が心の安寧につながると思いますよ…
パキスタン入国に必要とされている予防接種はないのですが、
長期(4週間以上)滞在者は、出国時にポリオの予防接種記録の提示が求められることがあります。
パキスタンはポリオの発生国。
2014年5月以降、WHO緊急勧告に伴い、パキスタンに4週間以上滞在した人は出国時に、
過去1年以内かつ出国日から4週間以上前にワクチン接種を行った接種記録(WHO様式のワクチン接種記録もしくはパキスタン政府発行の接種記録)の提示が求められます。
…というルールになっていますが、
私自身は4週間以上滞在しても、出国時にポリオワクチンの接種記録を求められたことは今のところ一度もありません(イスラマバードの空港です)。
パキスタン国内でもポリオワクチンの接種は可能ですし、
出国時にワクチン接種証明書の提示を求められた際に持っていないと言うと、
その場で生ワクチンを経口投与されるそうです(あくまでも「そういうケースがあった」という話で、全員がその場で生ワクチンを投与されるかどうかは断言しかねます)。
予防接種を受ける・受けないは自分で判断!
さてさて、いつも言っていることですが…
「今パキスタンに行っても大丈夫ですか?」
「テロとか、外国人が狙われることはありますか?」
そういったことを聞かれても、私ではお答えできません。
私は神様でも予言者でも占い師でもありません。
先のことがどうなるかはわからないし、人の旅行に責任は持てないからです。
それと同様、
「予防接種はした方がいいですか?必要ですか?」
って聞かれても、私ではお答えしかねるし、
「病気になる可能性あると思います?」って聞かれたら、もっと答えられないです(笑)
冒頭で書いた通り、そりゃ、予防接種はしないよりはした方がいいに決まってるだろうけど。
私自身は、パキスタンやインドに行くのに予防接種をすることはないですが、
人に聞かないといけない程心配なのであれば、
していった方がいいんじゃないの?とは思いますよ。
予防接種だけでなく、旅行保険なんかも、
ほんのわずかでも心配や不安があるならば、リスク回避のため、お金を払っておいた方が
もちろん、万が一の時に安心ですよ!
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お読みいただきありがとうございました!
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