こんにちは、スズケーです。
インドやパキスタンではお兄さんの奥さんの事を「バビ」と言います。
別にお兄さんの奥さんだけでなく、
親戚の奥さんも、友人の奥さんも、年下だろうが年上だろうが
親しい人の奥さんなら誰でも大体「バビ」です。
何なら親しくなくても「バビ」です。
日本語だと大体「兄嫁」と訳される事が多いですが、
私は「奥さん」ってニュアンスで受け取っています。
もはや単なる呼びかけとしての「奥さん」だと思っています。
まぁ私も一応、パキスタン・フンザで結婚しているので
「兄嫁」という意味でも「バビ」ではあるのですが、
私はこう呼ばれるのも呼ぶのも嫌いです。
「バビ」はとっても便利な言葉
「バビ」はとっても便利な言葉です。
なぜなら、相手の名前を知らなくても、覚えてなくても相手に呼びかける事ができるので。
ほんと、日本語でそこら辺の人に
「奥さん!」「お姉さん!」って呼びかけるのと同じようなものです。
別に、そういう意味で初対面の人とかに呼ばれるのは嫌ではないです。
だって初対面では名前知らないんだもん仕方がない。
でも、何度も会う人に「バビ」って呼ばれるのほんと嫌い。
「自分の身内や、仲のいい友人の奥さんだから、敬意を込めてバビと呼ぶんだ」
なんてもっともらしく言う人もいるし、
人の奥さんを名前で呼ぶなんて…みたいな、宗教・文化的なものもあるとは思いますが、
もはやどっちかって言うと、
「名前を覚えられないからバビって呼んでる」「名前覚えなくてもバビって言えばすむからそう呼んでる」人の方が多いのではないかという気がします。
親しい人は、名前で
私は結婚前からフンザに行っていて、毎回ビザの期限ギリギリまで長期で滞在していたので、
元々フンザにも知り合いは多く、
大体の人は私の事を「ケイコ」と呼びます。
ほとんどの人が結婚前からの知り合いなので、結婚した後も呼ばれる時は「ケイコ」です。
時々初対面の人に紹介される時に「バビ」と言われたり「バフー(嫁)」と呼ばれたりしますが、基本的にはみんな名前で呼んでくれるし、
私もみんなを名前で呼びます。
誰の事いってんのかわかんないから、ほんと名前で呼んでほしい。
名前を覚える気がない人たち
私の事を「バビ」と呼ぶのは、旦那の親戚だけ。
それも、私自身がそんなに仲のよくない人だけです。
そんなに仲のよくない人=結婚後に急に親戚だと言って近づいてきた人たち。
私的に「いらない親戚」の人たちです。
それが具体的にどういう人達なのかって言う細かい事は、以前記事にしているのでそちらでどうぞ。
こういう人たちは、そもそも私の名前を聞いてきません。
私が相手の名前を聞くと、私の名前も聞いてくるけど、次に会った時はもう忘れてます。
そもそも私自身には興味がないから、
馴染みのない日本の名前なんかどうでもいいし、覚えるつもりもないんだなと思います。
最初っからそういうオーラ出てる人と友達になれるわけないよね。
2〜3回会っても、私の名前も覚えてないし、私に興味なさそうな人は
「あ、もういいや」と思って、私の中の友達リストから外します。
もちろん、結婚後に知り合った旦那の親戚もいますが、
私自身と話をしたいと思って、声をかけてきてくれた人は、
自然と仲良くなるし、そうすれば自然と名前で呼び合うようになります。
そういう関係が作れない人は、たとえ旦那の親戚だろうが、私の中ではいらない人です。
名前を覚えようと言う気があるかないかは別問題だし、
名前すら覚えようとしてくれない人と仲良くしたいとは私は思わないです。
どうしても覚えられない人
なかには、覚えるつもりはあるのにどうしても覚えられない人や、名前を上手に発音できない人もいます。
「ケイコ」の「ケイ」がパキスタン人やインド人には難しいようで、
何度頑張っても「キーコ」になっちゃう人や、
どうしても覚えられなくってなぜか「ケーキ」とか「クッキー」になっちゃう人もいるのですが、
そういうのはまあご愛嬌です。
覚えられなくても、覚えようとしてる気持ち、私自身に興味を持ってくれてる気持はちゃんと伝わるのでノープロブレム。
私を、名前を覚えてくれているということ
私はムスリムのパキスタン人と結婚していますが、
結婚に際し、イスラームに入信していないので私自身はムスリムではないし、当然ムスリムネームとかもありません。
私の名前は、私の両親が付けてくれた「スズキ ケイコ」だけです。
別に、特別自分の名前に思い入れがあるわけではないですが、
両親が私のためにつけてくれた名前なので、大事にしたいと思っています。
なので例えイスラムに入信して、ムスリムネームをつけられていたとしても、それで呼ばれるのは多分拒否したと思います。
だから、結婚する前も結婚した後も、
変わらずに私を名前で呼んで、同じように接してくれている人たちがいる事は嬉しい。
しばらくフンザに行けず、数年ぶりに行った時も、
その間全く連絡していなかったにも関わらず、
遠くから「ケイコー!」って叫んで駆け寄ってきてくれる人がいるのも本当に嬉しい。
単に「フンザで結婚した日本人」って言うだけでなく、
ちゃんと私自身を覚えてくれているんだなって。
人と仲良くなるためのサイン
名前を覚える事、その名前を呼びかけながら話す事って、人と仲良くなるためのとても大切なことだと思います。
たったそれだけの事で「あなたの事に興味があるんですよ」ってサインにもなる。
誰でも彼でもバビ、バビって言ってるだけの人、好きじゃない。
パキスタン人やインド人の名前って、日本人からすると
「今なんとおっしゃいました?」的に難しい名前の人も時々いるのですが、
やっぱり相手と親しくなりたいなら、相手に敬意を払うなら、
名前はちゃんと覚えて、ちゃんと呼びかけられるようにしないとなって思っています。
そんなわけで、私は、バビって呼ばれるのも、呼ぶのも好きじゃないです。
名前、地味に大事だね。
お読みいただきありがとうございました!
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何年も会ってないのに遠くから「ケイコ~」って呼んで近ずいてくる友達。フンザに大事な友達いるんだね。うらやましいぞ。(笑)そうそう「乙嫁語り」はおもしろいよ。 ありがと。
ひろさん
インドのいつも買い物してるお店のおじさんとかも覚えててくれて、
みんなのその記憶力にびっくりするよ…
お、乙嫁語り読んだかい?
今日、11巻が発売日だったね。