こんにちは、スズケーです。
国際恋愛・国際結婚している方は、恐らく一度は聞かれた事があるであろう質問。
私はフンザ出身のパキスタン人の旦那と結婚していますが、
うちの場合はこうです。
- 結婚前:ウルドゥー語(ヒンディー語)
- 結婚後:最初はウルドゥー語、今はウルドゥー語と日本語のミックス
「愛があれば言葉なんて」とか言う人もいますが、
私は
お互い本気で結婚を考えるならば、きちんと意思疎通できるだけの共通言語は必須
と思っています。
私と旦那の共通語
私は旦那と会う前から、パキスタンの主要言語であるウルドゥー語を話す事ができました。
正しくは、私ができるのはウルドゥー語ではなくインドの主要言語であるヒンディー語。
昔も今も、英語はあんまりできません。
インドでヒンディー語を習う
私は元々毎年インドを一人で旅行していましたが、英語がほとんどできなかったため、
100円ショップで購入した小さい旅行英会話集を片手に旅行していました。
買い物する時も、列車のチケットを買うときも、ホテルを探す時も、常に旅行英会話集を見ながら。
インドには、日本で知り合った日本語ができるインド人の友達自身や、そのご家族が結構いるため、
毎回そういう方々のお世話になりながら、なんとか旅行していました。
が、やっぱり言葉ができないのは大変です。
一応日本では大学の公開講座の英語の授業をとっていたりと、英語の勉強はしていたつもりですが、それでも全く英語が話せるようにならない。
英語はダメだったけど、もしかしたらヒンディー語なら?って思い、
インド旅行中、バナーラス(バラナシ)で、旅行者向けのヒンディー語のクラスを毎日受けていました。
先生の家に泊まり込みで教えてもらい、3週間みっちり勉強した結果、
一応なんとか、文字の読み書きと日常会話くらいはできるように。
ヒンディー映画が好きで、映画を見て大体でもいいから言ってる事を理解できるようになりたいなぁという目的があったのも、ヒンディー語習得に影響していたかもしれません。
その後も旅行中に喋りまくって語彙を増やし、
パキスタンで旦那と会う頃には、旅行する上ではほぼ問題なくヒンディー語で会話ができていました。
ただし、私ができるのはあくまでもヒンディー語。
ウルドゥー語とヒンディー語は口頭では7〜8割方同じなので、話す分には特に問題ありませんが、ウルドゥー語の文字の読み書きはできません。
「私がヒンディー語を覚えようと思ったのはインドのお陰なんだから、インドに感謝した方がいいよ」と常々旦那に言っています。
ちなみに、ヒンディー語の文字は、自分でこのテキスト使って勉強して覚えました。
とてもよいテキストだと思います。
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日本語+ウルドゥー語で会話
旦那は英語ができますが、私はできません。
結婚前、旦那はもちろん日本語はできなかった。
なので元々私達の共通語はウルドゥー語(ヒンディー語)でした。
パキスタンで結婚して1年フンザに住んだ後、旦那を連れて日本に来ましたが、
やはり日本に住む以上、日本語は必須。
ボランティアの人たちが安くやってくださっている日本語教室に行ったり、本やテキストを使って勉強したりして、
旦那も日本語を覚えました。
ひらがな・カタカナはゆっくりですが、読み書きもできます。
今は日本で生活しているので、どちらかと言うと日本語での会話の比率が多いですが、
私が日本語・旦那はウルドゥー語でお互い話しているなど、
2つの言語をその都度適当に切り替えながら会話しています。
相互理解に言葉は重要
お互いが好き、お付き合いをしている、一緒にいるのが楽しい。
そういう状態の時は、お互いの共通言語なんてなくても
それこそ身振り手振りや、勢いで思っている事は伝わる、と思うかもしれません。
確かに言葉がなくても、気持は伝わる。
恋愛中って、そこまで深い話ができなくたって、
恋する気持と勢いで一緒にいれてしまうので、言葉の壁ってあんまり問題にしない人が多い気がします。
でも、今何を考えているか、その人の主義・主張はなんなのか、将来どうしたいと思っているのかなど、
その人の「価値観」が関係してくるようなことは、やっぱり言葉を使わないとハッキリうまく伝わらないと私は思います。
結婚を考えるほどの真剣なお付き合いになればなるほど
- 結婚後どこに住むのか?
- 一生日本に住むのか?
- 宗教は?
- 子供の事は?
- お互いの家族の事は?
- 仕事の事やお金の事は?
などの「予めきちんと話をしておいた方がいい事」が出てきます。
国際結婚だろうが、同国人同士の結婚だろうが、
こういった生活に関わってくる事の価値感が違いすぎたり、違うということを理解しないまま結婚したりすると、
必然的に結婚後に喧嘩が増えると思っています。
もちろん「言葉が通じる=お互いに理解しあえる」というわけではないけれど、
お互い理解しあうためのコミュニケーションをとるためにも、言葉は必要と思う。
元々は他人同士なんだもん、
「なんとなく」な感覚だけじゃ、お互いの理解なんかできないよ…
結婚してから「思っていたのと違う」とならないためにも、事前にしっかり話をして、お互い理解をしあっておくのがベターだと思います。
結婚前にしっかり話し合って理解しあっとくことで、離婚を回避できることだってあると思う。
意外にいる、言葉の壁があるカップル
私自身は、人生に関わる事を勢いだけで無計画にするのって好きではないので、
まともに会話もできないのに好きって気持だけを信じて結婚するっていうのは、
ちょっと理解できない。
税金の事とか保険の事とか仕事の事とか、病気になった時とか、絶対必要なちょっと込み入った事を説明する時とかどうすんの?とかね。
まぁ、私の事ではないですし、
言葉がきちんと通じないまま結婚する人がいたとしても構わないですけど。
言葉の壁があるまま結婚する人って、私が思っている以上に意外にいるようです。
「外国人と一緒にいる」って、そういう経験の少ない人には非日常な事。
世の中には逆境に燃える人もいるし、
言葉が通じないハンデにちょっとしたトキメキを感じたりもするのかもしれません。
いわゆる吊り橋効果的なやつでしょうか。
通常とちょっと違う、国際恋愛マジックで盲目になっているような気もしないでもないですが。
私が言葉での意思疎通がままならないまま結婚するのに否定的なのは
そういうご夫婦を見てやっぱり不便だよねと思うからと、
それが原因の喧嘩や嫉妬に巻き込まれたことが何度かあるから。
あと、私自身がヒンディー語ができない時にインド人の友人の家に1ヶ月半お世話になって、
仲良くなりたいのに会話すらうまくできなかったり、みんな忙しそうにしてるから手伝いたいのに言葉の問題で何も手伝えなかったりと
「言葉が通じない事」のいろんな不便さやもどかしさを経験したから。
本当に大事な時に言葉の壁が出てくると、思った以上にストレスになります。
壁は愛では消えないけれど
言葉の壁は、愛で消す事はできないけれど、
努力と勉強で越えて行く事はできるものです。
言葉での意思疎通ができないまま結婚して、今はそれでうまくいっているのだとしても
必ずそのうち、言葉が通じない事による弊害は出て来ると思います。
そうなる前に、お互いの共通言語となる言葉を学ぶ努力を
お互いがしていくのが大事だなーと思います。
日本で生活している場合、
相手の人が日本語を覚える努力をするのが第一になるかもしれないけれど、
相手ばかりではなく、自分自身も、相手の国の言葉や英語を覚える努力はして行きたいものですね。
ウルドゥー語のテキスト
お相手がパキスタン人の場合、地域によっておうちで使われている言葉は違ってきますが…
比較的どのエリアでも通じやすいのはやっぱりウルドゥー語。
ウルドゥー語ならば、日本でも何冊かテキストも出ています。
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違う言語を覚えるって、一気に世界が広がって楽しいですよっ。
「サンゲ!」って言うだけでめっちゃ喜んでくれる。
お互いの理解が深まって、では結婚を!となった方。
日本でのパキスタン人との結婚手続きの方法はこちらの記事にまとめています。
お読みいただきありがとうございました!
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パシュトゥー語のサンゲってどういう意味なの?
ひろさん
「元気〜?」
だよ。
はじめまして。
私もスズキです。
私もパシュトゥーン語を学びたいと思っているのですが、なかなかいいテキストが見つからずYouTube頼りです。オススメご存知ありませんか?
chicodesolさん
残念ながら、存じあげませんー…
日本語での本なら、大学書林さんのか、泰流社さんのしかないのでは?と思います。
どちらもめちゃくちゃ古いですが…
↓
■パシュトー語基礎1500語
私自身が詳しくわからないのですが、パシュトゥー語と一言で言っても
アフガニスタンで話されているのとペシャーワルで話されているのは結構違いがあるようで、
本やネットで紹介されているフレーズをパキスタンのパシュトゥンの方に言ったり、見せたりしても
「わからない」と言われる事もありました。
話したい相手から直接口頭で教えてもらうのが一番確実かもしれません〜…