こんにちは、スズケーです。
私の旦那はパキスタン人。
パキスタン北部のフンザの人です。
アジア圏の人と結婚すると、大体の場合、
相手の国の実家への送金…仕送り問題がつきまといます。
うちは旦那が、それなりに人数の多い兄弟の長男なので、
最初はしばらく仕送りもしてましたが、今はなしになりました。
目次
お金のことは結婚前に話し合い
私はお金大好きで、貯金とか投資とか、増やすのも好きです。
増やして、必要な時に躊躇なくバーッと使いたい。
結婚前は、一年のうち3ヶ月〜半年くらいはインドとパキスタンを旅行したりしてましたが、
日本にいる間は、結構がっつり働いていて、
20代半ばの頃は、多い時だと手取りで月40万円近くもらっていました。
20代の女性にしては、なかなかの収入であったかと。
その代わり、家に帰るのはいつも午前様でしたが。
使う時間もないので、一年のうち結構な期間日本にいないしその間無職なわりには、
貯金も結構まとまった額がありました。
もともと貯金…というか、お金を増やすのは好きだし、
お金の流れはザックリでいいので把握して管理しておきたい方。
結婚したからと言って貯金を切り崩すのも、
夫婦のお金を、旦那の家族に当たり前のように持っていかれるのも嫌でした。
周りのインド人の友人や、知り合いのパキスタン人のオジサマ方が
実家に結構な額の仕送りしているのは知っていたので
旦那と結婚する時には、私から、事前にお金の話をしました。
結婚前に私が出した仕送り条件案
だって夫婦で頑張って働いて貯めたお金なのに、家族だからといって何もしてない人にタダでお金渡すとか、私的にはあり得ない。
金が必要ならお前ら自分で働けと思う。
でも、ジョイントファミリーとして、家族が一緒に暮らすパキスタンでは、それが普通の文化なので仕方がない。
でも日本では、少なくとも私の中では、家族に送金するというのは「当たり前」ではなかったので、
私と旦那、それぞれにとっての「普通」から、折り合いをつけた送金条件を考えました。
結婚前に、私が旦那に提案した仕送り条件はこれ。
- 仕送りは妹が結婚するまでの間のみ
- 仕送りしたお金は学費など、妹のためのもの
- 仕送り額はパキスタンにいたら渡せていたであろう金額+α程度。
(物価や、これまでの収入や弟らの収入から金額決定)
「パキスタンにいて、パキスタン人と結婚していたらできていたであろうことのみOK」
にしました。
家族に仕送りをするのがパキスタンの普通でも、私の普通ではない。
私だけが一方的に無条件で旦那の普通に合わせるのは、お互いの立場が公平ではないので、私としては絶対に受け入れられない。
そういったことを考慮した結果の仕送り条件でした。
日本にいるからといって、必要以上の仕送りはしない
旦那は5人兄弟の長男(他にも+3人いるのですが、ここでは数に入れません)。
旦那が独身でパキスタンにいた時は、お金は当然家にも入れていたようです。
私達が結婚した時、
一番年の近い妹は結婚済、弟二人は働いていて(一人は既婚)、一番下の妹が学校に行っていました。
結婚してる妹は彼女の旦那が面倒を見ればいいし、
弟らは自分で働けばいい。
でも、まだ学生の妹に関しては、やっぱり長男である旦那にも責任があるし、パキスタンにいれば当然面倒を見ていたはずなので、
その妹のための送金はする、ということに。
ただ当然、妹もそのうち結婚します。
結婚したら、彼女に関する責任は、旦那達兄弟から旦那さんに移ります。
なので、送金は結婚するまでの間。
金額も、日本にいるからと言ってたくさん送るのではなく、
パキスタンで働いていたら渡せていたであろう金額+α程度ということで、
月額5,000円、年間6万円と決めました。
恐らくフンザに住んでいたら、これだけの金額を妹に渡せていたとは思えないし、
私的にはこれでも十分多い、と思ってますが、
他の「日本に住んで働いて、仕送りしているパキスタン人」からしたら、
もんのすごく少ない金額ではないかと思われます。
実際に日本で働くフンザの人に「少ないね」って言われたし。
旦那が本当の所どう思っていたかまでは知りませんが、
旦那はこの提案を受け入れてくれて、
当初の約束通り、妹が結婚するまでの間、この金額での仕送りを行いました。
妹の学費は、一番上の弟が管理してくれてたようですが、
別の用途への使い込みもせず、ちゃんと妹のためだけに使ってくれてたようです。
まぁ、そんなに余裕のある金額ではなかったろうし、他に使えなかっただけかもしれないけど。
具体的な数字を出して説明
日本に来たことがないパキスタンの人たちは
「日本で働けばたくさんお金が稼げる」と思っていても
「物価が高く、出て行くお金もパキスタンの10倍以上」だということを知りません。
なので私は、旦那や旦那の家族には、ザックリとであるけれど、具体的な数字を出して家計の収支の話をして、送金できませんよと伝えました。
- 日本はパキスタンよりたくさんのお給料をもらえるけれど、物価も高く、お金が貯まりやすいわけではないこと
- 旦那は外国人で、特技も無く、たくさんお給料をもらえる仕事には就けないこと
- 外国人な上、中途採用扱いになるので、同じ歳の日本人と比べてもお給料が少ないこと
- 旦那のお給料だけでは、日本では夫婦二人生活していくのが難しいこと
- 日本で必要な生活費
上記の内容を、ザックリした数字とともに伝えて、
だから、日本で働いてるからと言って、お金に余裕があるわけではないんだよ、と説明しました。
うちにお金の余裕があるわけではない、とわかってはもらえたようです。
“旦那の収入は少ない”を連呼したので、少々かわいそうなことをした…
イレギュラーな仕送り
事前に決めてあるとはいえ、やっぱり時にイレギュラーな仕送りは発生します。
これまでのイレギュラーな仕送りは以下の通り。
- 下の弟の結婚式
- 上の弟の子供の入院手術代
- お父さんの入院手術代
- 妹の結婚式
下の弟の結婚式は、日本で言うご祝儀として3万円だけ送金しました。
少ないだろうけどシラね。
男なんだから、自分のことは自分でしろ。
上の弟の子供やお父さんの入院費用は、これはもう仕方ないと言うか…
「死にそう」って言われたらどうしようもないよね…
でもいずれも、所望された金額の半分しか送りませんでした。
それでもそれぞれ何万円なので、あちらでは結構な金額かと。
ただ、弟の子供まで面倒見る必要あるの?とは思うので、今後は絶対送らないよと伝えてあります。
妹の結婚式は、揉めに揉めました…
旦那が持っていきたいと言った金額、30万円。
それ、あなたのお給料の1ヶ月の手取金額より多いんですけど。
私達自身の結婚式に10万円くらいしか使ってないのに(しかもレートの悪いとき)、なぜ妹の結婚式にこれだけ持っていく必要があるのか。
妹の結婚式のお金は兄弟全員で出すべきで、これだと、100%うちが出してるみたいなもんではないか。
すっごく揉めて、結婚して初めて1ヶ月間全く口をきかない冷戦を続けましたが、旦那に
と泣きつかれ、最終的に、嫌々出しました。
その代わり「今後送金しない」という誓約書は一筆書いてもらいました。
実際、これ以降、一切送金はしてないです。
私は冷たい人間なので、今後は、弟の子供が死にそうでも、もうほんと知らない。
お金は送らない。
困るならば、自分たちでちゃんと貯金しとくべきです。
いらないでしょ、あんなすごい家具。
「日本ではお金の管理は奥さんがします」宣言
お金の管理は、全て私がやってます。
旦那が日本に来た時に
なのでお給料をもらったら、私が一旦全て預かって、そこからお小遣いをあげます
と私が宣言したので、これまでずっとそのスタイルでやっています。
私の周りの自営業のパキスタン人は、収入から生活費のみを奥さんに渡している人がほとんど。
日本人の奥さんは、自分の旦那にどれだけ収入があってどれだけパキスタンに仕送りしてるか把握してないことも多いようです。
きっと、聞かなくてもいいくらい潤沢な生活費をもらってるんだね…
旦那も今では、日本人と結婚しているパキスタン人の友人もできて、色々話を聞いているだろうから、他のおうちはそうではないらしいともう知ってるだろうけど、
我が家のシステムはこうなので、口出しはさせません。
その代わり、旦那のお小遣いは旦那のものなので、
例えば旦那がお小遣いを貯めて、それを家族に送金していたとしても、それはそれでオッケーです。旦那のお小遣いなので、好きに使ったらいい。
実際一度、いとこに「必ず返すからお金を貸して」と言われ、送金したみたいで、
「多分その人、絶対お金返さないと思うよ」と言う私に
「ちゃんと返してくれるよ」と言ってました。
かれこれ5年経ちますが、まだ返金してもらってないようです。ほれみろ。
今、実家に送金してるのかどうかはしらないけれど、多分してないと思う。
旦那は家計を把握していない
旦那は私が毎月どれだけ稼いでいるかとか、
老後の生活資金として積み立て保険していること、貯金の一部を投資運用していることなど
多分全くわかっていません。
一応、保険のことなんかは話をしたけど、おそらく覚えていないしわかってない。
毎日困らず生活できて、時々二人で温泉旅行に行って、必要な時に必要なものが買えればそれでいいと思っているようで、
お金に関してほとんど何も言ってきません。
私自身はザックリではあるものの、年間の収支などは一応きちんと把握してるはずなので、
完全に任せてもらった方が、私もやりやすいので助かります。
家計のことを放置にしてる方、こういうセミナーとかで、お金のことを勉強したりすると意識が変わって貯蓄しやすくなりますよ〜。
参加すれば、無料でファイナンシャルプランナーさんに相談できるようにもなります。
セミナーでは、おいしいお茶とスイーツも出ますよっ!
お金の話はしにくいけど、蔑ろにしない
日本人って、お金が好きとか言うと引く人もいるし、
そもそもお金の話をしたがらない人も多いですが、
結婚するのであれば、双方のお金への考え方って、そのまま生活スタイルにも直結するものだと思います。
国際結婚であるならばなおさら。
それぞれの考え方に違いがありすぎればあとで揉め事の原因にもなります。
なので、
お金のことは、事前に絶対に話し合っておくべき!
と思っています。
後から揉めるの嫌だ。
私にとって、今現在の「家庭」の単位が私と旦那の二人なので、
私達二人の収入は、私達二人のためをメインに使いたい。
幸い旦那は、そこら辺を受け入れてくれ(というか多分何も考えていないだけ)、本音はどうあれ、実家に必要以上の仕送りをしたりしないので、
お金のことも、イレギュラーが起きない限り、夫婦二人、大体同じ価値観で生活できている、と思います。
恐らく多分、
他のパキスタン人のおうちより、我が家は仕送りルールが厳しいですが、
今後もずっと、このままの予定です。
っていうか、約束通り、もう仕送りしないよ。
一方的にたかってくるやつらは完全無視です。
親戚云々に関してはこちらを参考に〜。
うちだってお金ないのに、どうしても送金が必要…とか、そんな場合は、
まぁ何とかして収入源を増やす努力をするしかないよね…
お読みいただきありがとうございました!
コメント欄はちょっと下にあります。承認式ですが、コメントはお気軽にどうぞ。
パキスタン、フンザ旅行に関する情報記事の一覧はこちらから!
治安、旅行ガイド、両替やATM、フンザへの行き方など、ブログ内のパキスタン旅行や滞在に関する必要情報・便利情報をまとめた目次(サイトマップ)です。
デザイナーとライターをしています。お仕事のご依頼やご相談もお気軽に。
旦那さんとの馴れ初めが気になります!
>HEROさん
コメントありがとうございます。
そんなたいしたことでは…(笑)
フンザに滞在してた時に普通に会っただけです。
>スズケーさん
勝手なイメージですが、国際結婚っていう高いハードルの上に、パキスタン人、しかもフンザ出身の方と結婚だなんて、相当の覚悟が必要かと(笑)旦那さんよほどステキな人なんですね(*^ω^*)
>HEROさん
もともと毎年インドとパキスタン旅行してて、ずっと友達の家で寝起きしてたりしたので国際結婚云々はさほど気にならなず
「そもそも自分が結婚して、ずっと他の人と一緒にやってける人間なのか?」
のほうが心配でした…
今年の半ばまで、雇われて働いてお金が入り、気づいたら働きの悪い夫(日本人)の稼ぎの足りていない部分の生活費。で、お金のことを考えなおしたと思っていました。とても参考になる考え方でした。コアに「お金が好き」と言える強さもステキです
>坪野和子さん
コメントありがとうございます。
なんのかんのいっても、大半のことはお金でどうにかなるじゃないですか。
お金はあって困るもんじゃないと思うし、あった方が色々可能性も広がると思います。
はじめまして!
ハルハルと申します!
この仕送りのルールの話、とてもためになる内容でした…!
昔、仕送りでもめにもめた経験がありましたので。。
国が違えばお金のルールが全く異なりますよね…難しいです
他にも民族衣装やご飯もいつも楽しく拝見させていただいております!
がんばってくださいね〜!
ハルハルさん
参考になったのであれば何よりです。
ただ、住んでる場所やご家庭の元々の生活費などによって金額は変わってくると思うので
(今とこの記事を書いたときとでは物価も全然違いますし)、
そこら辺は話し合って決めるのがよろしいかとおもいます〜。
最近面倒になって、めっきり更新をサボっておりますが、
古い記事でも見てくださってる方がいるのね…
と、ちょっと感動でした。
コメントありがとうございました!