こんにちは、スズケーです。
パキスタンの女性画家Fauzia Minallah(ファウジア・ミナーラ)さんと、
広島市中区のNPO法人ANT-Hiroshima(アントヒロシマ)が制作したアニメーション「アマイとサダコの祈り」の英語版が、アメリカのマイヒーロー国際映画祭アニメ部門で1位となったそうです。
「アマイとサダコの祈り」は広島の原爆で被爆し10年後に白血病で亡くなった、広島平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルにもなった少女・佐々木禎子さんをテーマにしたアニメーションです。
NPO法人ANT-Hiroshima(アントヒロシマ)
ANT-Hiroshimaは、被爆地・広島ならではの平和の発信、平和な社会づくりへのサポート、国際貢献などを行うNGO。
平和都市・広島を活動の拠点とし、国際協力事業・国際平和事業・教育事業・講演等広報啓発事業などを行っています。
特定非営利活動法人 ANT-Hiroshima
- 事務所: 広島市中区上八丁堀8-14 安芸リーガルビル5F
- TEL: 082-502-6304
また、アフガニスタンの難民支援やパキスタンの地震復興支援などにも力を注いでいるそうです。
なんでパキスタンの画家とアニメ制作を…?と思っていましたが
パキスタンでの活動も行っているからなんですね。
ANT理事長の渡部朋子さんが2005年にパキスタンを訪れた際にファウジアさんと知り合い、翌年に共同で絵本を作成。
その絵本を元に、日本YMCA同盟の支援を受けてアニメ「アマイとサダコの祈り」が完成したそうです。
Fauzia Minallah(ファウジア・ミナーラ)
Fauzia Minallah(ファウジア・ミナーラ)さんはパキスタンの首都・イスラマバード在住の画家。
絵本やアニメーション、アート活動などを、国内外で積極的に展開されています。
Fauzia Minallah(ファウジア・ミナーラ)
- twitter: @fauziaminallah
- URL: https://fauziaminallah.com/home.html
ご自身の創作活動だけでなく、子供のためのアートプロジェクトや伝統工芸やパキスタンの自然の保護活動にも力を入れているそうです。
ファウジアさんは「私が子供たちに何かを伝えたい時や、政治の風刺に使うのに素晴らしい媒体」としてアニメーション制作に力を入れているよう。
今回アメリカのマイヒーロー国際映画祭アニメ部門で1位を受賞した「アマイとサダコの祈り」に出てくるアマイという鳥は、ファウジアさんの創作したキャラクターで
今回の作品以外にも「光の鳥・アマイ」などのアニメーション作品があります。
ファウジアさんのツイッターに、彼女の作品がたくさんアップされているので、一度覗いてみるといいかもしれません。
2014年にノーベル平和賞を受賞した、マララ・ユスフザイのアニメーションもありました。
「アマイとサダコの祈り」
「アマイとサダコの祈り」は8分弱のショートアニメーション。
アマイという鳥がその背に子供たちを乗せて世界を旅しながら
生きたいと願って鶴を折り続けた佐々木禎子さんや、広島の復興を紹介し、平和な世界をつくるにはどうすべきか考える事を促しています。
アフガニスタン難民をモデルにした少女・ビビも登場し、最後に「勇気とは闘うことではなく平和な未来のために働くこと」と呼び掛けています。
「サダコの物語に新たな息吹を吹き込み、若い人たちが平和のために努力するよう促している」と評価されての受賞だそうです。
現在は英語版しかないみたいですが、
日本語のほかパキスタンで使われるウルドゥー語、隣国アフガニスタンのダリー語やパシュトゥー語などにも翻訳する予定。
ファウジアさんはこの作品について、
「両国とも自国の貧困層のためではなく核兵器開発に予算をつぎ込むことは悲しい。
子供達にはサダコを通して希望や再生力、強さを感じてほしい」と語っています。
シンプルなイラストのアニメではありますが、
色使いなども美しいので、お時間のある方はぜひ見てください。
お読みいただきありがとうございました!
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優しい雰囲気の中に平和への強いメッセージを感じる。
あたたかくもあり、かなしくもあり、希望も感じる。
ひろさん
これ、Photoshopで元の絵とかを描いてるそうなのだけど、
手書きだったらもっと温もりある感じにできただろうな〜とか思ってる。
まぁ、もんのすごく時間かかるだろうけど。