こんにちは、スズケーです。
かねてより折々書いている気がしますが、私は布とか刺繍とかが大好きです。
なので民族衣装とかも大好き。
別に行った事のない国の刺繍や民族衣装でも「いいなぁこれ」というものがあればテンションが上がります。
先日本屋さんで、民族衣装に関する本が出てたのでそのまま購入してきました。
かわいい民族衣装のカラー写真がいっぱいで、布好き・刺繍好き・民族衣装好きさんにはかなりおすすめの本。
ちょっとだけですが、パキスタンの民族衣装も紹介されてましたよー。
都会で着こなす世界の民族衣装
購入したのは、主婦の友社から出ている「都会で着こなす世界の民族衣装」という本です。
2019年10月に出たばっかり。
東ヨーロッパ・アジア・中南米・中近東&アフリカなど世界30ヵ国の民族衣装を民族衣装としての着方だけでなく、
「都会で着こなす」をテーマにして、現代でも違和感なく着こなせる実際のコーディネート写真などを交えながら、ビジュアルで見せる本です。
衣装だけでなく小物や雑貨の写真も満載〜。
全体のテキスト量は少なめなので、本当にサラッとですが、民族衣装が語る気候や習慣、文化背景を絡めながら「なぜその形や柄、素材になったのか」というルーツも解説されています。
最近はハイブランドでも、民族衣装にインスパイアされたデザインをチラホラ見かける事がありますよね。
そういうものをきっかけにトライバルやエスニックファッションに興味を持つようになった人に、本物を知ってもらい、何気なく着ていた服たちを改めて見つめ直すきかっけになってほしいというコンセプトの元、編纂されたようです。
民族衣装を普段着に取り入れる
民族衣装を「民族衣装」として着るのではなく、普段着に気軽に取り入れようよ!という感じでスタイリング写真が掲載されています。
このページではインドの少数民族・メグワル族のブラウスを黒一色のファッションの上にオンするというコーデ。なるほど、至極シンプルに重ね着するだけだけど、これはこれでかわいい。
ただ、アンティークなのでお洗濯するのが少々大変で、そうそう頻繁には着れませんが。
また、民族衣装と言ってもパンジャビドレス(サルワールカミーズ)とかアオザイ、チャイナドレスみたいな、大量生産可能になっている大衆的なものよりも、
各国の少数民族が着ているような手作業で丁寧に作られたより民族調のもの・トライバルなものをメインに紹介されていました。
パキスタンの民族衣装もシャルワールカミーズではなく、バローチスターンのバローチの人々が着る「パシュク」「ケミス」と呼ばれるチュニックワンピースのようなものがピックアップ。
この写真で女の子達が着ているのがパシュク(ケミス)です。
シャルワールカミーズのカミーズ(トップス)とは異なり、サイドにスリットが入っていなくてよりワンピースっぽい形。
刺繍やミラーワークがたっぷり施されています。いずれも魔除けのためのものです。
このパシュクがどのようにスタイリングされているかは、ぜひ「都会で着こなす世界の民族衣装」でご確認を。
まぁほぼワンピースなので、大きなアレンジはされてないですけどね。
エスニックファッションではなく民族衣装が好き
最近日本で売ってる洋服って、無地のシンプルなものが多い気がします。
高い服も、ファストファッションの服もそんなに変わらない…
「洋服を着て楽しくなる」事がなくなってしまったので、新しい洋服を買う事がほとんどなくなりました。
何か買う時も、オークションサイトやプリで、昔のデザインにこだわりがあるようなものや、形が綺麗なもの、作りがしっかりしているものを買っています。
私は民族衣装は好きですが、
色落ちがすごかったり、縫製が甘かったり、布が安っぽかったりするので、いわゆるエスニックファッションは好きではありません。
「都会で着こなす世界の民族衣装」では、”エスニックファッション”ではなく、
今のシンプルな洋服+手間ひまをかけて作られた民族衣装のスタイリングがまとめられていて、私の好みのど真ん中でした。
実際にこの本に掲載されているようにコーディネートして民族衣装を着て出かけるか、というとまた別問題ではありますが、見ていてとっても楽しい本です。
刺繍や民族衣装が好きという方は、購入してみてもいい本だと思います〜。
ちなみに”民族衣装の本”ならば、遥か昔に出版された「カワイく着こなすアジアの民族衣装」という本もあります。
今回のように「民族衣装を今風にスタイリングして着る」ではなく、民族衣装を盛装・パーティーファッションとして着るための本で、
チャイナドレスやアオザイ、チマチョゴリ、サリー、パンジャビドレスなどが掲載されています。
ただ、掲載されている着用写真のモデルさんが、恐らくモデルではなく衣装協力してくださった店のスタッフさんだったりで、あまり素敵に感じなかったり、
サリーに関しては結構安っぽいものばっかりが掲載されてたり、着付けが微妙だったりで、
正直、満足度の高い本ではないのですが…
なんでもいいから民族衣装が見たい!みたいな感じなら、手に取ってみてもいいかもです。
お読みいただきありがとうございました!
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