こんにちは、スズケーです。
みなさん、クリケットってご存知です?
クリケットは、イギリス発祥のスポーツ。ちょっとだけですが野球に似ています。
日本ではあまり知られていないスポーツですが、世界的に見ると競技人口はサッカーに次いで第2位といわれていて、
イギリス、オーストラリア、インド、南アフリカ、西インド諸島などのイギリス連邦諸国(イギリスの旧植民地)を中心に人気があります。
もちろん、パキスタンでもクリケットは大人気です。
日本に住んでいるパキスタン人やインド人もクリケットが大好き。
お休みの日にみんなで集まって、クリケットを楽しむ姿も時々見かけます。
先日、ナゴヤを中心としたエリアでのスポーツを発信するWEBマガジン「BRATH MAGAZINE」に、
愛知県内に住むパキスタン人が代表を務めるクリケットチームのインタビュー記事がアップされていました。
クリケットってどんなスポーツ?
クリケットは野球の原型となったスポーツで、発祥はイギリス。
16世紀に初めてプレーされ、18世紀末までに国民的スポーツへと発展しました。
インド、パキスタン、スリランカ、バングラデシュなどの南アジア諸国では、圧倒的な人気を誇る国民的スポーツで、日本での知名度はあまり高くありませんが、100以上の国と地域で際されているスポーツです。
インドには世界最大のクリケットのプロリーグ「インディアン・プレミアリーグ」があり、世界のトップクラスの選手の多くはこのリーグのチームに所属しています。
トップ選手の年棒は3億円近いとか。
クリケットは4年に1度ワールドカップが開催されていて、パキスタンとインドの試合がある時は、両国のクリケットファンが非常にエキサイトしています。
クリケットのルール
クリケットの試合は1チーム11人の2チームで行われます。
それぞれのチームが守備と攻撃(打撃)を1回ずつ交互に行います。
野球のグラウンドは、バッターとキャッチャーを中心に扇形に広がっていますが、
クリケットのグラウンドは楕円形。
男子の国際規格では横が約140m、縦が約130mの楕円形で、野球場より広めです。
この楕円のグラウンドの中心に、ピッチと呼ばれる投球や打撃が行われる長方形のスペースがあり、長方形の両端にはウィケットと呼ばれる3本の棒が立っています。
守備は投手 (ボーラー) と捕手 (ウィケット・キーパー) 以外のポジションは自由に配置が可能。
攻撃側は2人の打者 (バッツマン) がグラウンドに入ります。
2人の打者は、ピッチ両端のウィケットの前に別れて立ちます。
投手もピッチの端に立ち、反対側の端に立っている打者の後ろにあるウィケットを狙ってボールを投げます。
野球と異なりボールは下投げで、打たせる前にワンバウンドさせます。
打者がボールを打ったら、2人の打者はお互いの場所を入れ替わるように、反対側の端を目指して走ります。
グラウンドが楕円形なので、打ったボールはどんな方向に飛ばしても構いません。
できるだけ返球までに時間が稼げるように、外野選手(フィールダー)がいないところを狙います。
守備側の返球でウィケットを倒されるよりも早く、2人の打者にバットか体の一部がクリースと呼ばれるピッチ両端のラインを越えることで1得点が追加されます。返球されるまでの間に往復できれば2点追加です。
また、打った打球がバウンダリーと呼ばれるグラウンドの境界線を越えることでも得点が追加されます。いわゆるホームランみたいな感じ。
ノーバウンドで越えると6点追加、ゴロで越えた場合も4点追加です。
打者はアウトになるまで、延々と攻撃を続けることが出来ます。
ウィケットを倒されたり、外野選手が打球をノーバウンドでキャッチしたりすることでアウトになります。
打者がアウトになると、次の打者と交代となります。アウトになった打者はその試合で再び攻撃することはできなくなります。
打てるから楽しい
実は私も、パキスタンやインドでは何度かクリケットやったことあります。
といっても、試合って感じではなく、ただボールを投げて打つ、みたいな感じの遊びですけど。
インドのアウランガバードの友人の家の前にグランドがあり、そこで男の子達がクリケットをやったりしていたので、暇な時に見ていたのですが、
ある日声をかけてもらってそのまま参加することに。
出来るかな?と心配だったのですが、冒頭で紹介した愛知県でクリケットを楽しむパキスタンの方も言っているように、
クリケットのバットは平たくて打つ面積が広いので、野球のバットよりもボールを当てやすく、思ったよりは打つことが出来ました。
あと、前だけじゃなく、どっちに飛ばしてもOKっていうのも気が楽で、とにかくボールを打てばいいだけなので、やってみるとかなり楽しめました。
パキスタンのフンザに滞在している時も、稀に地元の男の子達が道でクリケットのバッティング練習をしていたので、知ってる人がやっている時は声をかけて打たせてもらったりしていました。
あと、みんなクリケット大好きなので、尋常でなく大喜びしながらはしゃいでる姿を見るのも楽しい。
日本でのクリケット
日本では競技人口の少ないクリケットですが、日本に住む外国人達がクリケットを楽しむ姿をたまに見かけることがあります。
最初に紹介したパキスタンの方が代表を務めるクリケットチームは、愛知県津島市で活動しているということでしたが、
名古屋だと、鶴舞公園とか庄内川の河川敷で、パキスタン人、インド人や、その他南アジアの人々がクリケットを楽しんでいます。
国籍とかもさほど関係なく、クリケットが好きな人達が集まって楽しんでる様子は見ていてとっても微笑ましい。
というか、多分みんな結構真剣に練習してるから、ただボールを打ちたいだけの私が行ったら邪魔になりそう。
紹介した記事の中で、クリケットの体験会もやっていると書いてあったので、タイミングがあえば行ってみたいです。
その時はこのどっちか着ていくわ…
パキスタンとインドそれぞれの、クリケットのユニフォーム。
クリケットの映画もおすすめ!
もともと私も、クリケットはさほど興味がなかったのですが、2001年に公開されたインドの映画「LAGAAN」を見て
「え、何このスポーツめっちゃハラハラするじゃん…!」とちょっと興味を持ちました。
日本でも「ラガーン」というタイトルでDVDが発売されています。
「きっと、うまくいく」「PK ピーケイ」「ダンガル きっと、つよくなる」が日本でも上映され大ヒットした、アーミル・カーン主演の映画です。
224分と、4時間近いかなり長めの映画ですが、テンポが良く、結構あっという間に見終わってしまいます。
単なるスポ根映画ではなく、笑いあり、恋愛あり、インドの抱える問題点を提議するような描写あり、歌と踊りありの盛りだくさんの内容。
おすすめできる作品なので、インド映画に興味がある!という方は、ぜひ一度見てみるといいと思います。
クリケットに興味のない方も、この映画を見ると、ちょっと面白いかも!って思えるようになるのではないかと思います。
映画を見ていると、何となくルールもわかってきますよ。
パキスタンやインドの国民的スポーツであるクリケット。
両国に興味がある方は、一度どんなスポーツなのか、実際に見てみるといいのではないかと思います。
もちろん先ほどご紹介した映画「ラガーン」でも、その楽しさは十分伝わるはず!
日本でももっと、クリケットが広がるといいなぁと思います。
お読みいただきありがとうございました!
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インドかパキスタンの原っぱで晴れた日にクリケットしたらたのしいだろうな~
ひろさん
季節によっては暑くて死ぬがな…!(笑)