こんにちは、スズケーです。
みなさん、パコールってご存知ですか?
もしかしたらチラッと、名前だけは聞いたことがあるという方もいるかも。
パコールってこれです!
そう!パコールとは、パキスタン北西部やアフガニスタンなどでかぶられている帽子のことー!
サバゲー(サバイバルゲーム)好きな方なんかは「ムジャヒディン装備」として、
シャルワールカミース+パコールという衣装を用意したりするそうなので、
よくご存知かもしれませんね。
パキスタンにはウールで出来た有名な帽子として、パコールとフンザの帽子があります。
どちらもウールでできているので暖かいし、寒い時期に軽い防寒としてかぶるのもおすすめです!
フンザ帽とチトラール帽(パコール)
パキスタン北部には、パコールともフンザ帽というのが男性の間でよくかぶられています。
フンザ帽はその名の通り、フンザ〜ゴジャール周辺でかぶられている帽子で、
パコールはチトラール帽とも呼ばれギルギットより南、主にハイバル・パフトゥンハー州でパシュトゥンの方々にかぶられている帽子です。
この二つ、似てはいるのですがちょっと違います。
フンザ帽
![フンザ帽をかぶるハイダー爺](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2020/01/topi01.jpg)
フンザに行ったことがある方ならば、おそらく一度は目にしたであろうと思われるフンザ帽。
頭の上に水平気味に浅めにポンッと軽く乗せるようにかぶるのが現地のスタイルです。
日本人旅行者の間で「ハイダー爺」と呼ばれて親しまれていた
バックパッカーの間で有名なゲストハウス・ハイダーインの先代オーナーも
いつもフンザ帽をかぶっていました。
ヤクウールで出来ていて軽く、そしてとても暖か。
日常的に着用しているのはご年配男性がほとんど。
若い人で普段使いをしている人は少なめです。
フンザの人は、結婚式の時やお祭りごとなどで正装をする際にこの帽子をかぶりますが、
その際はワンポイントで銀細工や羽根飾りなどをつけて飾ったりもします。
![おじいさんの着用率の高いフンザ帽](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2020/01/topi02.jpg)
男性用の帽子ではあるのですが、
ベレー帽のようにふんわり丸いフォルムなので、女性がかぶってもかわいいと思います。
白や薄いベージュなどの色合いがかわいいです!
パコール(チトラール帽)
![パコール(チトラール帽)](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2020/01/topi03.jpg)
フンザ帽と似たようなフォルムですが、帽子の角が縫われていて、頭頂部をキリッと平らな感じにしてかぶるのがパコール。
チトラール周辺でかぶっている人をよく見かけるからか「チトラール帽(chitrali topi/チトラーリー トピ)」と呼ばれたりもします。
これをかぶっている人を見かけると「パシュトゥン人かな?」って思う。
パキスタンだけでなく、アフガニスタンでもかぶられています。
サバイバルゲームをする方がムジャヒディン・スタイルの装備として購入するのはこちらの帽子ですね。
ここ最近はこの帽子がパキスタンで流行っているのか、冬場にパシュトゥン以外の人がかぶっているのもよく見かけるようになりました。
名古屋近辺でも、パコールをかぶっているパンジャーブ人がチラホラ。
![パコール(チトラール帽)をかぶるパシュトゥン人](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2020/01/topi04.jpg)
てっぺんが平らなので、その部分に刺繍が施されたデザインのものなども売っています。
※フンザ帽で刺繍がされているものは基本的にはありませんが、最近はお土産用でワッペンがついているのとかもたまに見かける。
ローカルっぽいこなれた帽子のかぶり方
フンザ帽とチトラール帽、それぞれのかぶり方ですが…
どちらの帽子も、元々はこんな感じで平面でできていて、
下の端の部分をクルクル上に巻いていって形を作ります。
この時、自分の頭のサイズに合わせて円形に結んだ紐やゴムを芯に入れてぐるぐる巻いていくことで、
帽子の外周サイズを調節することができます。
できるだけてっぺん近く、上側の縫い目ギリギリまで巻き上げたあと、
帽子の上部がなるべく平らになるような感じで、
頭に「かぶる」というよりは、浅くポンと「置く」だけの感じで着用するのがローカルっぽいこなれたかぶり方です。
![フンザ帽やチトラル帽のローカルっぽいこなれたかぶり方](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2020/02/topi07.jpg)
外国人旅行者やパキスタン国内旅行者など、フンザ帽・チトラール帽に慣れてない人がやりがちなかぶりかたがこれ。
![フンザ帽・チトラル帽のかぶり方 巻き込みが足りない](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2020/02/topi08.jpg)
グルグル部分より上が長くなってしまい、コック帽みたいな見た目に…
![フンザ帽・チトラル帽のかぶり方 深くかぶり過ぎ](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2020/02/topi09.jpg)
ニット帽みたいに深くかぶりすぎて、頭の形のままピッチピチになってしまう
もちろんこれが絶対ダメってわけではないのですが、
普段浅くかぶるのに見慣れているせいでしょうか、
ローカルの人々に比べると、少々あか抜けない感じはするな〜と私は思います。
私がフンザで帽子を深めにかぶっていたら「バルティ(バルティスタンの人のこと)みたい」といわれて、直されました
フンザ帽とチトラール帽は、パキスタンのお土産にも!
フンザ帽はフンザ〜ギルギットあたりくらいまででしか売っているのを見かけませんが、
チトラール帽(パコール)の方はラワルピンディーなどでも売っているのを見かけます。
お土産屋さんで売っているのは勿論、バザールの道ばたで、壁にずらっと並べられて売っていることも多いです。
クオリティによってお値段はピンキリですが、やはり、安いものは生地が薄くてペラペラです。
高いと言ってもパキスタンでの価格ですし、生地が厚めのものを買った方が暖かいし、型くずれもしにくいです。
日本ではあまり手に入らないものですし、パキスタンのお土産にもいいのでは?と思います。
ツアーで来られたご年配の日本人観光客がフンザ帽をかぶってカリマバードを散策している姿も、時々見かけます。
日本でこれらの帽子をかぶっている人を見かけたら
「あの人、パキスタンに旅行に行ったことがあるのかな…?」ってちょっと嬉しくなります。
パキスタンでノリで購入したものの、あんまり使ってない…という方も結構いるかと思いますが、もったいないです!
ぜひぜひ日本でも、ガンガン使っちゃってください!
なんでしたら、男性用のシャルワールカミーズも合わせて買って、
フル装備で着ちゃってください!
![旦那にも着て欲しい 男性用シャルワールカミーズ](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2019/10/mens-shalwar-kameez-ec-320x180.jpg)
![フンザ帽やチトラール帽を売る帽子屋さん](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2020/01/topi05.jpg)
その他、パキスタン旅行に行った際にお土産としてオススメなものは、こちらの記事を参考にしてみてください。
![パキスタンのお土産](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2019/01/pakistan-gift-320x180.jpg)
お読みいただきありがとうございました!
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![パキスタン・フンザ ガイド](https://suzukikeiko.com/wp-content/uploads/2018/10/pakistan-hunza-guide-e1540648618201-320x180.jpg)
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