こんにちは、スズケーです。
パキスタンには、街中を移動するためのいろんな乗り物があります。
移動はいつもタクシーで!とか、豪勢なことができればいいのですが、
バックパッカーの場合、料金的なものも気になったりするわけで、
必然的に、ローカルな乗り物を利用する機会が増えます。
ローカルな乗り物はお値段も安いし、ドライバーさんや他の乗客とお話ししたりするのも楽しい。
パキスタンにはどんな乗り物があるのか、旅行者がお世話になりそうなものを中心にちらっと紹介いたします。
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目次
パキスタンのローカルな乗り物あれこれ
チンチー、スズキ、ハイエース、メトロ、バス、オートリキシャー、タクシーなどなど。
パキスタンで、街の中の移動をする手段は色んな方法があります。
バックパッカーの場合、近場の移動はチンジーやスズキ、メトロが料金も安く、色んなルートがあるので便利です。
自分の泊まっているゲストハウスやホテルの人などに自分の行きたい場所を告げると、
「○○へ行くには□□から出ている△△に乗って、××で降りればすぐだ」
みたいな感じで教えてくれます。
適切な手段がない場合は「タクシーがいいよ」って言われることもありますが…
最近はUberも使えるので、タクシーも前よりつかまえやすくなったし、お値段交渉も不要になり、とっても便利になりました。
では、旅行者が使いそうな乗り物を紹介して行きましょう!
オートリキシャー
世界中あちこちの国で走っているのがオートリキシャー。
パキスタンにもあります。
テンプー(ネパール)、トゥクトゥク(タイなど東南アジア)など、国によって呼び方も様々です。
パキスタンやインドの場合は「オートリキシャー」という名前が一般的。
単に「オート」や「リキシャー」など、省略して呼ぶこともあります。
パキスタンと言えばカラフルにデコレーションペイントされたトラック、通称「デコトラ」が有名ですが、
オートリキシャーも遭遇率は低いものの、デコレーションペイントされているものがたまにあります。
一般的には、ステッカーや内装にちょっとした造花やぶら下げ系アイテムをを飾ったりしてある程度のものが多いかなという印象です。
最大乗車人数は”乗れれば何人でも”な感じ。
時々「え、何人乗ってるの!?」と、びっくりするくらいたくさんの人が乗り込んでいることがあります(笑)。
料金メーターがついているものもありますが、基本的には交渉制。
事前にお値段を確認し、料金に納得したら乗り込みます。
インドでの観光地では「相場の5倍くらいの料金だった」「100と言われたから乗ったのに、降りる時に100ルピーではなく100ドルだと言われた」など、リキシャーの値段交渉関連のトラブルも結構耳にしますが
パキスタンは外国人観光客が少ないせいでしょうか、そんなにふっかけてくるドライバーは少ない気が。
言い値=適正料金なことも多いです。
日本でも、岐阜県揖斐郡で「谷汲山 参道 Tuktuk Project」なるものが行われていて、
オートリキシャに無料で試乗することが出来ますよ〜。
スズキ
その名の通り、日本の車メーカー・SUZUKIの軽トラックを使用した乗り物です。
荷台に座席と屋根がついていて、乗客はギューギュー詰めになって乗ります。
助手席もくっつきあって二人座ります。
それでも満員な場合は、若い男性から順に立たされ、
取っ手につかまりながら、後ろの荷台の入口あたりに半分ぶら下がるような形で、立ったまま乗ったりします。
荷台に設置された座席の下に大きな荷物を入れることも可能。
スズキのベーシックモデルはシンプルなビニールの幌がかけられただけのものなのですが、
中には綺麗にデコレーションされたものもあります。
フンザなど田舎の方ではほぼ、ベーシックスタイルのスズキしか見ませんが、
都会ではデコレーションされたものも多く見かけます。
トラックやスズキなどのデコレーションは、
ドライバーさんがお金を貯めてせっせとカスタマイズしているので、
時々「あ、これカスタマイズ途中だ」と明らかにわかるようなものに遭遇することもあります。
乗せるのは人間だけでなく、荷物をバンバンに詰め込むこともあれば、
ヤギや牛などの家畜を乗せて運ぶこともあります。
大体の場合、日本の路線バスのように走行ルートと乗車料金が決まっていて、乗客が集まり次第出発。
降りる時は、荷台の座席から運転席の壁をコンコンと叩くと停まってくれます。
最初と最後以外は特定の停留所などはないので、好きなところで降りることができます。
お金は降りた時に支払いましょう。
大体数十ルピー。安い!
チンチー(QINGQI)
バイクの後ろに荷台をつけて引っ張るタイプの三輪の乗り物。
中国製バイクのメーカーが名前の元ネタだそう。
乗客は前向き3人、後ろ向き3人座れるようになっているものの、結構狭めで、
大柄な男性やふくよかな方が混ざってるとかなりみっちみちになります。
バイクで荷台を引っ張っているのでスピードはゆっくりです。
座席はほぼむき出しになっていて、特に後ろ向きに座る方は、
スキー場のリフトに乗っているような、何とも不安定な座り心地になります。
スピードが遅いので、落ちそうになることはないんですけど。
後ろ向きに座っていると、真後ろを走っている別の車のドライバーや乗客とめっちゃ目が合います。
チンチーは黄色というルールがあるのでしょうか、私は黄色いものしか見たことがありません。
こちらもほんのり、デコレーションペイントされていたり、ステッカーであれこれ飾ってあったりするものが多いです。
パキスタン人はデコレーション大好き!
走行ルートと乗車料金が決まっていることや、乗客が集まり次第出発なところなど、
乗車システムはスズキと同じ。
スズキよりも短距離のルートが中心です。
ハイエース(HIACE)
スズキがあればトヨタもあります。
トヨタのハイエースは、都市間をつなぐ少し長めのルートを走る路線バスや、簡易の長距離バスとして使われています。
ワゴンと呼ばれる場合もあります。
色は白で、デコレーションも改造もなしのそのままの状態である場合がほとんど。
ちょこっとだけ、ステッカーが貼ってあったりはします。
日本だと、一列に3名までしか座れないと思いますが、
パキスタンの場合、最低4名、できれば5名で詰め込まれます。
長距離だと体がガッチガチになります。
フンザからギルギットへローカルの交通手段で向かう場合は、
この、一列に4名以上で座らされるハイエースで2時間ちょっとかけて移動することになります。
都心部だと、イスラマバード〜ラワルピンディーなど、隣り合った街同士をつなぐのに使われていることが多いです。
走行ルートと乗車料金は大体決まっています。
乗車システムはいくつかあって、
最初と最後の停車場だけが決まっていて、好きなところで乗り降りできるものもあれば、
日本のバスのようにいくつか決められた場所でストップするものもあります。
バス(BUS)
あんまり乗る機会はないかな、と思うんだけど…
日本みたいな普通の見た目のバスもありますが、パキスタンならではのデコバスもあります。
日本のバスと同じように、停留所が決まっていて、街中を巡回しています。
ドライバーとは別に、料金徴収スタッフが乗っていて、自分が降りたい停留所をあらかじめ伝えておけば、ちゃんと声をかけて降ろしてくれます。
メトロ(METRO)
街によって、バスだったり電車だったりしますが…
専用の高架の上を走っている乗り物です。
バスも電車も、赤色のボディなのが特徴。
メトロ専用の高架の上を走っているので渋滞とは無縁。
しっかりした駅もあり、
トークンと呼ばれるコイン型のチケットを購入し、自動改札を通って乗車します。
駅の中は専門のお掃除スタッフもいて、とってもクリーンです。
5〜10分置きくらいの間隔でどんどん次のメトロがやってくるので、
混んでいる場合は1本見送ってもいいかと思います。
気になるのは乗客のマナー。
「降りる人が先、乗る人はあと」というルールが普及していないのか、
乗る人も降りる人も双方が一斉に入口に向かうので、
混雑する時間帯は、降車・乗車が結構バトルになります…
相撲のぶつかり稽古かっつーのって感じです。
タクシー(TAXI)
普通にタクシー。
ですが、スズキ同様、料金はメーター制ではなく交渉制がほとんどです。
パキスタンはタクシーもやっぱり、観光客の多いインドとは違って料金トラブルは少ないです。
もちろん、Uberで呼べます。
パキスタンで、ローカルな乗り物も楽しもう!
ざっくり紹介しましたが…
以上が、バックパッカーなどの個人旅行者が利用しそうな、パキスタンの主なローカルな乗り物でした。
パキスタンはイスラムの国なので、乗り物も男女別々がほとんど。
バスやハイエースは、基本的には女性が優先的に前に座れます。
メトロの場合は、女性専用エリアが明確に用意されていて、男性スペースが混雑していて女性スペースがガラガラだったとしても、
男性は女性スペースには入れません。
男性旅行者は、明確な男女分けがされている乗り物でうっかり間違えてしまうと怒られますし、
ハイエースなどは前の席は女性に譲るよう言われたりしますので、その場合は郷に入れば郷に従えで、嫌な顔をせず席を移動してあげてくださいね。
外国人の私達がローカルな乗り物に乗ると、好奇心旺盛でおしゃべりなパキスタン人に声をかけられることも多いです。
心と時間に余裕があれば、お喋りに応じてみると楽しい思い出となるかもしれません。
パキスタン旅行の際は、ローカルな乗り物と、そこでの地元の人々との交流も、ぜひ楽しんでくださいね!
ちなみに、パキスタンと言えばギンギラギンのデコバス・デコトラが有名ですが、
そんなデコレーションされたトラック達を紹介している本もあります。
英語の本ですが、カラー写真もいっぱいで、見ているだけでも楽しいので、興味のある方はぜひご入手を!
※今回、全ての乗り物のわかりやすい写真を集めるのが困難だったので、Flickerからシェアしています。
お読みいただきありがとうございました!
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