こんにちは、スズケーです。
今年もラマダーン月が明け、イード(イード・アル=フィトル)がやってきました。
ムスリムの皆様、EID MUBARAK。
今年のパキスタンは断食のスタートは1日遅れでしたが、日本と同じく今日がイードになるようです。
今年は「パキスタン全土でイードを同じ日に祝うようにしたい」と、強い方針があったようで。
毎年パキスタンのイードは、ペシャーワルを含むハイバル・パフトゥンハー州で「新月が確認できた」と、他の地域より1日早くイードをお祝いしてしまうこともあるのですよね(笑)
今年は「パキスタン全土でイードを同じ日に祝うようにしたい」と、強い方針があったようで、
昨夜、パキスタンの新月観測委員会のライブ中継を見ていたのですが、
天気予報でも「気象条件的に今日の新月観測は難しい」と言われており、
イスラマバード・カラチ・ラホールでは新月が観測できなかったものの、
ペシャーワルのカシム・アリ・ハーンモスクでは「新月を確認した」との報告が。
その後イスラマバードなどでも新月が確認できたのかどうかわかりませんが…
今朝起きたら、パキスタンも今日がイードになっていました。
コロナの自粛とかでみんなイライラしているもんね。
見えたという人がいるのなら、イードにしちゃいたいのかもしれない。
Witnesses testifying they’ve sighted the moon in Qasim Ali Khan mosque Peshawar. pic.twitter.com/SmypPLGpfU
— Iftikhar Firdous (@IftikharFirdous) May 12, 2021
場合によってはアフガンの人のイード、ペシャーワルのイード、パキスタンの他の地域のイードと、
3日間連続でイードのお祝いムードを楽しむことができます。
楽しい。
コロナ禍中のイード、再び
残念ながら今年も、コロナ禍中のイードとなってしまいました。
昨年は、新型コロナウイルスの感染状況も落ち着きを迎えつつある時期でしたが
今年は第三波まっただ中。
当然今年も、イードの集団礼拝は中止、というところが多いようです。
が。
集まってるんですよね、パキスタン人。
昨年はモスクも閉鎖されているところが多かったようですが、今年はわりと開いているところもあったようで、
ラマダーン中にせっせとモスクに通う人多数。
レストランでイフタールパーティーなんかしてるところも結構あったようです。
今日も大規模な集団礼拝ではないものの、モスクで集まってイードの礼拝しているところも多々。
パキスタン人で新型コロナウイルスに感染した人もそこそこいるわけですが、当然彼らもモスクに通っているし、
パキスタンから帰国して、14日間の自主隔離をせずモスクも含めあちこちで歩く人も多い。
まぁ、どんなに我慢しても状況はちっとも良くならないし、
いつまで我慢すればいいのか先は見えないし、
こんな状況で自粛なんてしてられないって気持ちもよくわかりますけどね。
我が家も、昨年は旦那にパキスタン人のヤードなどに出かけて行くのを禁止していましたが、
仕事は通常通りしないといけないのに、お休みの日は好きなようにしたらダメでずっと家にいろとは言えず、
「人がいっぱいいるところには行かないように気をつけて」だけお願いして、
もうあとはノータッチにしています。
私は元々、日常的な行動範囲が家・スーパー・図書館のみで、
旦那も家・職場・友人のヤードのみ。
外食もほとんどしないし、夜はでかけない。
どうあがいても完全な自粛は無理だし、そもそもさほど広くない行動範囲なのだから、
その範囲内では普通に生活しよう、と。
まぁ、あれこれ意見もあるでしょうし、これに対して批判したい人もいるでしょうが、
我が家としては、コロナを気にしてカツカツに制限して精神的にストレスを溜め込むより、
健康に気をつけながら健やかに楽しく生活した方が良い、と思った結果です。
パキスタンからの入国拒否、だけど?
さて、パキスタン人にとってしばらくはイードのお祝いのおめでたい日なわけですが、
そんなタイミングで残念なニュースが出てきました。
5月14日以降、パキスタンからやってくる外国人は日本に入国できなくなりました。
インドなど滞在外国人の入国拒否 14日以降、在留資格問わず 政府
政府は12日、新型コロナウイルスの感染拡大が続くインド、パキスタン、ネパールに直近で滞在歴のある外国人について、在留資格を持っていても入国を原則拒否すると発表した。
日本人の帰国は引き続き認める。期間は「当分の間」とし、14日午前0時から始める。
出入国在留管理庁によると、訪日前の2週間以内に3カ国に滞在していた外国人が対象。現在は(1)永住者(2)日本人の配偶者等(3)永住者の配偶者等(4)定住者―などの在留資格があれば入国を認めているが、14日以降は公益性や人道上の必要性がある場合を除いて禁じる。https://news.yahoo.co.jp/articles/48ffdcaf88756189e9728be01691ed9ab2703943
パキスタン人だけではなく、
変異株を含む新型コロナウイルスの感染拡大が続くインド、パキスタン、ネパールのいずれかの国に、来日2週間前以内に滞在していた外国人は、
永住者だろうと定住者だろうと、日本人の配偶者だろうと、入国原則拒否、だそうです。
多分これ、国として正式に発表してるわけなので、飛行機乗る前に搭乗を拒否されちゃうやつですね。
あーらら。
が、これ、大きな落とし穴が。
「5月13日までに再入国許可をもって出国した「永住者」、「日本人の配偶者等」、「永住者の配偶者等」、又は「定住者」の在留資格を有する者が、これら3か国から再入国する場合は、原則として、特段の事情があるものとする。」
特段の事情があるものとする=入国可能。
え…意味ないじゃん(笑)
つまり、今パキスタンにいる人は、ほとんどこれまで通り帰ってこれちゃうわけですね。
痛くも痒くもないじゃん。
何の水際対策にもなってないわぁ…
コロナ禍でも、パキスタン人の日本の出入り、多いのですよね…
とくにラマダーン・イードのタイミングだったということもありますが、
4月は約600人のパキスタン人が日本に入国しているとか。
インド・ネパール・パキスタンからの入国者だけで、空港検疫の陽性者の半分以上の数をしめているのだそうです。
今月は、ラマダーンとイードをパキスタンで過ごしたパキスタン人らが
下旬あたりから日本に戻ってくるつもりでいるはずで、
おそらくは4月以上の人数の入国予定者がいるのではないかと。
今月はパキスタン人のコロナ陽性者、もっと増えそうですね…
これまでに出国した人はOKとか言わずに、全員入国拒否にした方がいいんじゃないかと思いますがー。
なんにせよ、今この状況下で海外に行くということは、
いつ入国できなくなってもおかしくない、というリスクがあるのだと言うことを改めて思い知らされました。
怖っ。
うちの旦那が以前「コロナがなくなるまでパキスタン行かない」と言っていて、
さすがにそれは大げさなんじゃない?と思っていたけれど、
それくらいのつもりでいた方がいいのかもしれないね。
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粛々と楽しい毎日を
思い通りにできないことも多いし、友人達と集まってパーって騒ぐこともできない。
そういうのはちょっと残念だけれど、
コロナ禍のイードは、家族とお祝いしながら過ごせる、静かながらも幸せなイードでもあると思います。
パキスタン人男性って、やれラマダーンのイフタールだ、やれイードだと
でかけていって男同士で集まって騒ぐ人も多いけれど、
それ、自分たちは楽しくお祝いできるけれど、
置いていかれてさみしい奥さんや子供もいるかもしれないのですよね。
そこんところ忘れてはいけない。
ラマダーンやイードなどの特別な時だけでなく、普段も同様。
行動に制限が出る今、せっかくならば家族と過ごす時間をあらためて見つめ直して、
これまでとは違った過ごし方をするのもいいのではないかな、と思います。
鬱々とする中でも、できるだけ毎日楽しく過ごしたい。
皆様、粛々と、良いイードを。
お読みいただきありがとうございました!
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