こんにちは、スズケーです。
私はフンザで結婚していて、1年間そのままフンザに住んでいたので、カリマバードでは私のことを知っている人も多いです。
ただ今は、そう頻繁にフンザに行っているわけでもないし、バザールのスタッフも世代交代したりしているので、面識のない人もいっぱいいます。
今年のフンザ滞在で、その「面識のない人」の一人にフンザで初めて「下心のあるお誘い」を受けました。
いやー、うぜぇ。
ただ、私自身は今回初めてそういう体験をしました。
パキスタンで女性旅行者が気をつけるべき事はこちらを参考に。
フンザで結婚してると知っているのに
初めまして、エロい人
声をかけてきたのは、バザールの結構いい場所にあるホテルの二十代半ばくらいのスタッフです。
そもそも、ホテルのスタッフなのかどうかも微妙に謎。
下にお土産屋さんがあって、その上にホテルがあるのですが、
お土産屋さんのスタッフが親戚なので、夜7時頃、自分のホテルに戻るついでに寄って話をしていました。
最初は親戚含む複数の人と話をしてたのですが、その場にいた一人の青年に
「上のホテルが今、増築中なのでぜひ見て欲しい。案内したい」と言われ、
まぁ、ここに親戚もいるしいいか…と思い、了承しました。
この人は初対面なのに、なんかやたらグイグイ話しかけてきてちょっと鬱陶しいなと思ってたのですが、親戚の知り合いみたいだし、あんまり冷たくするのも悪いかなと思い。
この彼が、下心で期待いっぱいの人でした。
何もかもフリー
最初は普通にホテル内を案内してくれ。
実際ホテル内は増築工事中なので、「暗いし危ないから手を貸して」と言われたのも、別に普通に親切かなと思いました。
ただ、私はそういうところを歩くのも慣れているし、超小型のLEDライトを持っていたのでそれをつければ何も問題なし。
心配無用とお断り。
こういうキーライトをかばんにくっつけておくと、いつでもどこでも便利です。
増築部分を見せてもらったあとは、現在使えるお部屋と、彼が使っている部屋を案内してくれました。
普通に綺麗だし、清潔だし、お値段も手頃でいい。
テラスの椅子に案内されて座り、
「なかなか綺麗なホテルだね」と感想を伝えたら、彼が言いました。
だけど今、このホテルには誰も泊まっていなくて、僕一人なんだ。
あ、多分ちょっとダメな人だ、この人。
なんていうんでしょう、何となく最初の言い方で次に何を言うかわかった。
なんなら明日は一緒にイーグルネストに行って泊まろう。
イーグルネストも今はゲストはいない。
部屋も、食事も、何もかも君はフリーだ!
やっぱりそういうこと言いますか…
いや、何の見返りもなしに、部屋も、食事も、何もかもフリーとかあるわけないから。
というか、さっき親戚が私のことを紹介していたし、私がフンザで結婚してることははっきり知ってるはずなのに、それでもなお、私にそんなこと言ってくるとかアホすぎます。
尻軽女に違いない
ここまでの間、彼が私に聞いてきたことは、フンザの私の友人らのこと。
一番仲がいいめだかちゃんとか、日本に招聘したことがある親戚のA(下のお土産屋さんで働いてる子とは別人)のこととか。
二人のことが好きなのかとやたら聞かれ、親戚のAを日本に呼んだ時はホテルで一緒に泊まったのかと聞かれました。
その他にも丁度この日や前日に、別の男性の友人とバイクに2ケツして出かけていたこともあり、
「既婚者だが一人で来ているしホテルに泊まっている。
男と一緒にいる。尻軽女に違いない。俺にもチャンスがある」
と考えたのだと思われます。
いやいやいや。
確かにめだかちゃんとか親戚のAのことは好きだし、よく一緒にいる。
バイクに2ケツして出かけた人もすごく古い友人。
でも、あなたはさっき会ったばかりで、友達でもなんでもないので、私、好きじゃない。
そもそも初対面の人に、宿泊費も食事も全部フリーにするとかあり得ないよね普通。
私はそういうの必要としてない。
どこに泊まってるの?何時なら部屋にいる?夜に行くよ。
あ、マジでダメな人だわこの人。
いや、来なくていいから。
あなたに時間を割く程私暇じゃないし、私はあなたと一緒にいても楽しくないので
来てもらっても迷惑なだけです。
はっきりそうお伝えしつつ、
ホントにこの人ダメな人だな、久しぶりにここまでダメな人見たなと思いながら、そのままホテルからバイバイしました。
彼は特に追ってこなかったけど、下に降りたらお土産屋さんは閉まっていて、親戚ももういなくなっていました。
翌日知ったのだけど、私がいた時点で、もうお店を閉めようって話をしてて、
このエロいダメな男はそれを知ってて私を上に案内したようです。
一晩で話が広まる
私が一つミスをしたのは、私のパキスタンでの電話番号をこの人に知られてしまったこと。
お土産物屋さんの取り扱っている商品の件で、店内でスタッフに電話番号を伝えていたんですが、どうやらそれで知ったらしい。
その夜、私は速攻フンザの親戚や友人らに「この人にこんなこと言われた」って話をしていたのですが、翌朝までにその話がこのエロいダメな男本人に伝わったようです。
一晩で全てが知れ渡るとか、小さな村のコミュニティの情報網怖い。
朝6時半ごろから、もんのすごい数のSMSと鬼電話が来ました。
SMSはこんな感じ。
なぜ自分のことを他の人に伝えたんだ。
自分はフンザで結婚したあなたにリスペクトの意味で誘っただけ。
こんなことが兄に知られたらオレは殺される。
人妻に一緒に誰もいないホテルに泊まろうと誘う行為のどこがリスペクトなのか。
ダメだ、こんなに電話されたらあっという間にスマホの充電がなくなる。
「リスペクトの意味で誘ったと言うならば、みんなにそうやっていったらいいんじゃない?
“人妻を自分と同じ部屋に泊まれって誘ったけど、オレはただリスペクトの意味で誘っただけ”ってね?
やましい事がないならなんでそんなに慌てるの?」
って彼に言った後、その場でサクッと着信拒否。
結局、この人は周囲の人に色々言われたようで(私の友人が、彼の仕事のボスにも話を伝えた)、私のことを避けるようになり、
そのまま仕事だとかでラワルピンディーに行ってしまったので、
その後一度も会うことはありませんでした。
ワンチャンス狙いや、下心のある男性もいる
この人の場合、フンザで結婚している私に声を掛けると言うもんのすごい愚行を犯してしまいましたが、
中にはもっと上手にさりげなく、時間をかけてゆっくりと女性との距離を縮めてあわよくば…と考えている人もいます。
パキスタンの男性は、紳士的な方も多いですが、外国人旅行者に慣れている人の中には、
不必要に女性との距離が近く、
写真を撮る時に肩を抱く、やたらボディタッチをするなど、パキスタン人女性には絶対しない行為を外国人女性にしてくる人もいます。
とくにはっきりとノーを言わない日本人女性は狙われやすい傾向にあります。
「友達だから!」という言葉でごまかされるかもしれませんが、
パキスタン人の女性が相手ならば、友達だとしてもよっぽど親しくない限りそんなことはしません。というか、普通しない。
むやみに触られたりするのは、友達だからではなく、
こちらがムスリムではないから、はっきり断らないから、女性として軽く見られているのです。
友達だからと言われても、はっきりと「触らないで」って言って大丈夫です。
それで機嫌を損ねる相手は、そういう男だと言うだけです。
フンザを含むパキスタン(というか、フンザでのエンカウント率が一番高いですが)、
エロい人は時々いるものの、こちらがはっきりノーと言えば、ほとんどの場合相手はそれ以上何かをして来ることはありません。
一言はっきり「やめてください」と言うだけで大丈夫。
こちらが毅然とした態度を示せば、相手もそれ相応に大事に扱ってくれます。
曖昧な態度は相手をつけあがらせるだけです。
自分自身が気をつけて、快適な滞在を
それにしても、私がフンザで結婚してると知った上でも声をかけてくるアホンダラがいるのだなぁと、今回は色々勉強になりました。
男性と仲良くしているだけで「尻軽」と見られることもあるのだなってことも、改めてよくわかった。
ほとんどの人は、私と男性の友人らがもう10年以上前からの付き合いで、家族みたいなものだと知っていますが、やっぱりそれを知らない人もいるし、
知らない人の中には、そういう目で見る人もいるんだな、と。
外国人女性旅行者が特定の地元男性と頻繁に一緒にいると、その男性とカップルであるとか、体の関係があるに違いないと認識されることはすごく多いのですが、
何も知らない人からすれば当然、私もそうやって見られてるんですよね。
イスラム教国であるパキスタンという国での行動や、男性からの見られ方について、色々と考えた出来事でした。
こちらの本、そういう誘いに乗っちゃう日本人女性の体験談も載ってます。
まぁ、そういう男についてく・ついてかないは、個人の自由ですけどね、
私は不要です。
お読みいただきありがとうございました!
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