こんにちは、スズケーです。
パキスタンで結婚した、パキスタンに住んでいた、というと
結構な確率で「旦那さんとどこで出会ったんですか?」と聞かれます。
パキスタンだと答えると、仕事で行っていたのか?と…
単なる旅行だと言うと「なんでまたパキスタンに!?」と。
別に深い意味があったわけではなく、
他の人が韓国でのお買い物旅行や、台湾でのグルメ旅行、東南アジアのビーチリゾートなどに興味があるのと同じように、
私はパキスタン旅行に興味があった、それだけのことなのですが。
そもそも、私がフンザを知り、パキスタンに興味を持ったきっかけは、
バックパッカー向けの旅行雑誌「バックパックトラベラー」でした。
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目次
バックパッカーを知ったのも、フンザに行ったのも、きっかけは全て本
私がインドに行ったのも、バックパッカー的な旅行をするようになったのも、そしてパキスタン、フンザに行ったのも、きっかけは全て本でした。
バックパッカーを知った「深夜特急」
私がバックパッカー、バックパック旅行と言うスタイルを知ったのは、大沢たかおさん主演の「深夜特急」というドラマの再放送でした。
同タイトルの沢木耕太郎さんの紀行小説をドラマ化したものです。
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小説「深夜特急」は、”インドのデリーからイギリスのロンドンまでバスだけを使ってたどりつく”という目的だけを持って、バックパック一つに全てを詰め込んで日本を飛び出した主人公の旅の様子を描いた物語。
沢木耕太郎さん自身の実際の旅行体験に基づいて書かれています。
今の若い方は知らない人も多いみたいですが、
一昔前までは、バックパッカーの間ではバイブル的に扱われている本の一つでした。
私は原作小説よりも先に、たまたまテレビの再放送でドラマの「劇的紀行 深夜特急」を見て、こんな旅行の仕方があるんだ!と衝撃を受けました。
海外旅行というのは、旅行代理店でツアーに申し込んでするものだ、と思っていたので。
それ以降、働きながら長期休暇に有給休暇をひっかけて、10日〜2週間くらいのお休みで、一人で個人旅行をするようになりました。
原作小説が書かれたのとドラマの撮影が行われた時期では世界情勢も異なるので、主人公の旅行ルートも少々違うし、ドラマオリジナルの脚本になっている部分もあります。
「映像の力」はとても強いので、ドラマの方もとってもいいです。
見たことはない方はお時間のある時にぜひ!
パキスタンでは、ラワルピンディーのサダル周辺に泊まっていたバックパッカーが恐らく目にしたことがあるであろうローカルレストランやホテルも登場しています。
大沢たかお演じる主人公はアルファーラーホテルに泊まっていました。
その後ドラマを見返して「あれっ、あのホテル、大沢たかおが泊まったところか!」と気がつきました。
カラコルムハイウェイ特集が掲載された「バックパックトラベラー」
ツアーじゃなくて、一人で好きなように移動して好きなことだけをするのって楽しい!
バックパッカーって面白い!
それを知ってしまってからはとにかく「次の休みはどこに行こう」とそればかり考えていて、
本屋の旅行コーナーに行っては、いろんな本を手に取って次の旅行先を探していました。
そんな時に目に入ったのが「バックパックトラベラー」という雑誌。
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パラパラとめくったらインド旅行についても掲載されていて、この時すでにインド旅行は経験済でかなりハマっていたので、「インドの事がついている」という理由で購入しました。
雑誌には世界一周やユーラシア大陸横断中のバックパッカーの紹介なんかもされていて、当時2週間の旅行をするのが精一杯だった私にはもはや未知の世界。
そういった長期旅行者がどんな風に過ごしているのか、どんな宿がおすすめかといった情報が掲載されていて、夢中になって読みました。
その後すぐ「バックパックトラベラーvol.2」が発行。
インドの掲載はなかったのですが、前作を読んでこの雑誌自体が好きになっていた私はすぐに購入。
そこに掲載されていたのが、パキスタンから中国に抜ける、カラコルム・ハイウェイの特集でした。
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とにかくフンザまでの道のりや、フンザの景色の写真が素晴らしく。
“「風の谷」「桃源郷」 バックパッカー達に語られる伝説の地フンザ”として、
ライターさんが実際にラワルピンディーからカシュガルを目指す道中をまとめた記事も、
途中うっかり沈没しそうになるフンザで出会った他の旅行者さん達の紹介も、
そして彼らがホントにのんびり何もせずに過ごす様子も、何もかもにすごく興味を惹かれました。
「フンザ(パキスタン)に行ってみたい!」
そう思うものの、フンザへの道のりは結構遠く、そこそこまとまったお休みが必要。
その後数年モヤモヤしていましたが、
仕事を派遣に切り替えて3ヶ月〜半年くらいの旅行が出来るようになったこと、
インド旅行を繰り返してヒンディー語が出来るようになったこと(パキスタンでも会話は通じる)を機に、
ようやく「フンザに行こう」となったのでした。
「深夜特急」がなければバックパッカーなんて言う旅行の仕方をしていなかったかもしれないし、
「バックパックトラベラーvol.2」を見ていなければ、フンザも知らず、パキスタンに行こうと思わず、ずっとインドだけを旅行していたかもしれない。
そうしたら旦那と会って結婚することもなかったかもしれません。
どちらも私の人生に大きく影響を与えた本の一つです。
魅力的な旅行雑誌が減ってしまった
昔から本は大好きなので、暇があれば図書館や本屋に足を運びます。
ジャンルは問わず色々読みますが、今でももちろん、旅行コーナーもチェックしたりしています。
ただ思うのは、魅力的な本、個性的な本が、大分減ってしまったなぁと言うこと。
「バックパックトラベラー」もvol.3で途絶えてしまったし、「旅行人」も休刊。
いろんな出版社から不定期で出ていた旅行関係の特集ムック本もすっかりなくなってしまいました。
そもそも情報はなんでもネットで手に入るようになってしまったし、みんな本を探すよりまずネットで検索するので、仕方ないことかもしれませんが…
本好きとしてはさみしいものです。
パキスタンやフンザに行きたくなる本、映画
最後に、私が「バックパックトラベラー」をきっかけにフンザに行きたくなったように、
パラパラ読めば、誰でもパキスタンやフンザにちょっと興味が出てくるんじゃない?という、私のおすすめの本やDVDをいくつか紹介しておきます。
劇的紀行 深夜特急
私がバックパッカーと言う旅行スタイルを知るきっかけになった本。
パキスタンは第2集の西へ!ユーラシア編で登場します。
映画館で警察に捕まりそうになったり、ギンギラのデコレーションバスに乗りながら、大沢たかお演じる主人公がラワルピンディーやペシャーワル、クエッタを旅します。
バックパッカー目線でのパキスタンを疑似体験でき、原作小説のパキスタンのシーンはサラッとしすぎているので、ドラマ版の方が多分興味を持ってもらいやすいです。
草原の椅子
宮本輝さん原作の小説を映画化したもの。
50代の男性が母親に虐待されて育った少年を連れ、友人や想い人とともにパキスタンのフンザを目指して旅する物語。
フンザやスカルドゥで撮影したシーンがいっぱいで、パキスタン北部の壮大な山や素朴なバザールの風景を楽しむことが出来ます。
これを見てからフンザに行けば「あ、この場所はあのシーンの!」ってなること受け合い。
バックパックトラベラーvol.2
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冒頭のカラーページでラワルピンディーからカシュガルまで、カラコルムハイウェイを北上するルートを紹介する特集が組まれています。
こちらもドラマ版の深夜特急同様「バックパッカーってこんな風に旅して、こんな風に過ごしてるんだ」っていうのが垣間みれて、バックパック旅行をしたことのない人には新鮮に感じそう。
今も残る有名ゲストハウスの写真も紹介されていて、フンザに行ったことがある人も懐かしく楽しめそう。
週刊シルクロード紀行 カラコルム・ハイウェー フンザ ギルギット
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一冊まるまる、パキスタンの紹介をした大判のビジュアルガイドブック。ページ数は少ないけれど、フルカラーでフンザを中心とするパキスタン北部の紹介をしています。
簡単にですが、フンザ近辺の観光スポットもまとめてあるので、旅行に行く前に軽く下調べするのにも役立つかもしれません。
週刊シルクロード紀行 ガンダーラ
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大判のビジュアルガイドブックシリーズ。タフティバーイをメインに紹介しています。
ほんの少しですが、ペシャーワルやカラシュバレーの紹介もあり、パキスタンの多様な文化を知ることが出来ます。
週刊朝日百科世界の100都市 パキスタン
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大判のビジュアルガイドブックシリーズ。
ペシャーワル、ラホール、フンザの3つの街の様子を、歴史の紹介などを交えながら写真とともに紹介しています。
バザールや人々の生活など、パキスタンのごくいごく当たり前の日常を切り取った写真が満載で「パキスタンってこんな国なんだ!」というのを楽しく知ることが出来ます。
他にもフンザやパキスタンを紹介している本は色々ありますが、私がおすすめなのはこんな感じ。興味があれば是非どうぞ!
とりあえずフンザについてしりたいと言う方は、手っ取り早くこちらをどうぞ!
お読みいただきありがとうございました!
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パキスタン、フンザ旅行に関する情報記事の一覧はこちらから!
治安、旅行ガイド、両替やATM、フンザへの行き方など、ブログ内のパキスタン旅行や滞在に関する必要情報・便利情報をまとめた目次(サイトマップ)です。
デザイナーとライターをしています。お仕事のご依頼やご相談もお気軽に。
フンザに興味を持ったのはエジプトのバックパッカー宿で、フンザに行きたいって人達が熱く語っていたから。ネパールにトレッキングした帰りに本屋で地球の歩き方のパキスタン編を発見!「行こう」ときめ、パキスタンに入国したのでありました。北パキスタンが気に入ってのんびりあちこちまわってフンザもゆっくりすごした。
あの頃はもうパキスタンでやりたいことはないと思っていたけど、今は、また遊びに行きたいなと思うよ。(笑)かわったろうな~。ま、なんでも変わっちゃうんだけれど(笑)ちょっと思い出に浸りました。じゃね。
ひろ
ひろさん
私はパキスタン行く前はほぼインド(とネパール)しか行ってなかったけど、ドミトリー泊まらないから、
そうやって他の旅行者と情報交換したリって言うのがあんまりなかったんだよね。
(情報は基本的にインド人に聞く、的な…)
なので、この本を見なければ、フンザのことも知らなかった、って可能性が高い気がするよー。
変わったこと、のが断然多いけど、変わってないこともあるし、
ぜひぜひまた行ってー。