※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
パキスタンあれこれ PR

共感する心が欠けている 新しいパキスタンのために

ラホールのホームレスの親子
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、スズケーです。

何度か記事にしている、
冒涜罪に問われたパキスタン人キリス教徒 アーシア・ビビの、無罪判決に関する一連の件。

冒涜罪に問われたアーシア・ビビ
アーシア・ビビの事件 冒涜罪に問われたパキスタン人キリスト教徒パキスタン最高裁が、預言者ムハンマドに対する冒涜罪で拘束されていたキリスト教徒・アーシア・ビビに対して無罪の判決を下したことによる、パキスタン国内の抗議運動や、一部の暴動に関してのまとめ。...

昨日の時点で、パキスタン外務省は「アーシア・ビビはパキスタン国内にいる」と述べました。
彼女がすでにパキスタンを脱出したとする報道もあるようですが、それに関しては「根拠のない虚偽の報道である」と否定しています。

どうなっちゃうんでしょうね。
早く国外に亡命できるといい、と思うけれど。

本当は、自分たちが暮らしてきた土地で、周りの人々と理解し和えながら暮らすのが一番なんでしょうね。
英語もできない、外の国も知らない彼女達一家が、
何も起きなかった場合に、外の国で暮らす事を望むとは思えないので。

でも、パキスタンにいれば命の危険がある以上、
亡命せざるはえないんでしょう。

 

今のパキスタンを導く人たち

パキスタンを福祉国家にする必要性

中国外交からパキスタンに戻ったイムラン・カーン首相は、
11月10日(土)に、パンジャーブ州ラホールで開催されたホームレスのためのシェルターホームの定礎式に出席。

その際のスピーチで、
アーシア・ビビに対し最高裁判所が下した無罪判決を指示するということを改めて明言。
また、パキスタンを福祉国家にするための必要性を説きました。

イムラン・カーンのスピーチ(ニュースより抜粋)

政府が最高裁判所の判決を支持し、妥協を許さないことを明確にしたい。
法の支配とは最高裁判決に従うことである。
政府が最高裁判決に従わないのであれば、国家はいずれ破綻を迎えるだろう。

これまでの州知事達には自分たちだけが贅沢を楽しむ習慣があった。
私はサルダール・ウスマン・ブズダールの出身を考慮して、彼をパンジャブ州知事に任命した。
彼はパンジャーブ州の中でも最も恵まれない地域の一つの出身だ。
彼の住む地域には電気が通っておらず、近くには病院もない。
彼は、貧しい人々にとって何が問題で、何が必要なのかを知っている。
きっと彼らのために働く事ができるだろう。

SNSで話題になっていたラホールのホームレス一家の写真。
こういった写真を見て何も感じない人は人間とは思えない。

パキスタンには資力がないのではない。
共感する心が欠けているのである。
私達は資力を持っているが、ホームレスの人々からは選挙の票を得られないからといって彼らについての心配をしてこなかった。

パキスタンをイスラム国家の理想的なモデルとする事は、
モハンマド・アリ・ジンナーとアラマ・イクバールの夢だった。

この2ヶ月間、政府は国が債務不履行に陥らないよう尽力し、それは功を成している。
次はパキスタンを、真の福祉国家にすることに力を注がなければならない。
ラホールのホームレスの人々にシェルターを提供することは、その第一歩である。

私はパンジャブ州知事と話をし、ホームレスの人々向けのシェルターを建てる5つの場所を決めた。
これらの場所は、市外から雇用を求める人々も訪れる場所となるだろう。

私がクリケットチームをリードし、選抜選手を選んだ時のことを思い出す。
あの時の様に、サルダール・ウスマン・ブズダールをパンジャーブ州知事に指名したことが良い選択だったと、いずれわかるだろう。

このシェルターホームは男性だけでなく、女性も収容可能。
職業訓練や社会的目標に関する啓蒙プログラムを開催するための多目的ホールも建設される予定です。

 

イムラン・カーンのスピーチの中にあったラホールのホームレス一家の写真はこれの事。
イムラン・カーンのツイッターにアップされています。

イデオロギーの戦い

また、ファワド・チョウドリー情報大臣は、11月11日(日)、
宗教(イスラーム)を正しく信仰していない者達の手によって引き起こされる政治思想による戦争を
防ぐため、その役割を果たしてほしいと、
パキスタンの宗教指導者達に呼びかけました。

イスラーム冒涜罪に問われていたアーシア・ビビの無罪判決に対して起きた暴動に関して、
「あれは政府の危機、国家の危機ではなく、社会の危機だった。
パキスタンは政治的危機に直面していない。
イデオロギー危機に直面している

と述べました。

イデオロギーの戦いは、武器ではなく、議論と論理で勝利するものだと指摘。
一部の宗教を隠れ蓑にして政治を行っている人々を批判し、
政府と宗教指導者は、肩を並べてイデオロギーの戦いに立ち向かわなければならないと訴えました。

 

イムラン・カーンの言う「共感する心に欠けている」というのは、
すごく納得したし、ぐっときました。

本当にその通りだと思う。

人の事を考えられない、そういう人が多いから
アーシア・ビビの事件のような争いや、暴動が起きるのかもしれない。

ただそれは、人々の個々の正確の問題でもあるけれど、
彼らの生活に余裕がない事や、きちんと教育を受けられない事、正しい考え方を伝えてくれる人がいない事などが原因でもあり、社会の問題でもあります。

今後パキスタン政府が、一部の人々の閉じてしまっている思考を、
どのように開いて、共感する心を伝えていってくれるのか、
日本から期待しています。

暴動がパキスタンの全てではない

なんで私がまたこんなニュースをわざわざ引っ張ってきたかと言うと、
たまたま、こういうツイートを目にしたからです。

この落合洋司という方は、今回の暴動について
「狂気としか思えない行いも、イスラムの教えに照らせば至極当たり前のこと。そこが深刻。」
と言っていますが、
果たしてそうなのか、と。

 

パキスタン首相イムラン・カーンはじめ、
政治家の中にも、一般の人々の中にも、この暴動を快く思っていなかったり、
ムスリムのする事ではないと言う人はたくさんいるのに、
この落合洋司という人的には、
むしろそういう人の方がイスラームに法っていないというのかな、と。

 

私は何年も、毎年一人で2〜4ヶ月パキスタンを旅行して、結婚してパキスタンに住んで、
自分の目で色々見てきたつもり。
親切な人が多くて、困っていれば助けてくれて、ありがとうってお礼をしようとすると
「ムスリムとして当然のことをしただけだよ」
って言われたりしました。

そういうのを自分で見て、体験してきているから、
私は暴動を、イスラムの教えに照らせば至極当たり前のことなんて
絶対に思えないし思わない。

 

興味があってイスラーム関連の本は色々読んだし、モスクで話も聞きました。
でも私はムスリムではないし、イスラームの全てを知ってるわけでもない。
ムスリムだって、イスラームを全て正しく理解できてる人なんてそうそういないでしょう。
多分それはこの落合洋司って人も同じはず。

それなのに、何を持ってして自信満々に
「狂気としか思えない行いも、イスラムの教えに照らせば至極当たり前のこと」
なんてもっともらしく言えるのか、謎で仕方ないです。
それ、ちゃんと調べたの?

もちろん、ああやって暴動を起こすのもパキスタン人、そしてムスリム。
だけどそれを批判して、このままのパキスタンではいけないと言っているのもパキスタン人でムスリムです。

スズケー
スズケー
元検事で、弁護士で、大学の教授なんてやってる人が、
こんな考え方しかできない狭い視野でいていいもんなの?

って思いますよ。

検事とか弁護士とかのお仕事って、
物事を多面的・多角的に考察するのが大切なんだろうなって思ってたけど、
違うのかすぃら。

 

パキスタンの人々には共感する心が欠けているのかもしれないけれど、
多面的・多角的に物事を捉える力に欠けているお偉いさんも、この世にはいっぱいいるもんですね。
ヤダヤダ。

 

今回の暴動を良く思ってないパキスタン人・ムスリムは、他にもいっぱいいますよっ。
そういう人を無視して、イスラームでは暴動が当たり前なんて言うなよ。

イスラムのせいなのか
イスラームのせいなのか アーシア・ビビの事件を受けてイスラムと、アーシア・ビビの逆転無罪判決に対するパキスタン国内の抗議運動や、一部の暴動に関しての関係の考察。パキスタン首相・イムラン・カーンに期待する事など。...
パキスタンの宗教差別
宗教差別 パキスタンのキリスト教徒パキスタンのキリスト教徒を始めとするマイノリティへの差別・迫害について。イスラム法を取り入れたパキスタンの憲法の矛盾や問題点。ムスリムとクリスチャンが共存する村の紹介など。...

 

 

お読みいただきありがとうございました!
コメント欄はちょっと下にあります。承認式ですが、コメントはお気軽にどうぞ。

ABOUT ME
スズケー
フンザ出身のパキスタン人と国際結婚しています。 デザイナーとライターとアーティスト、時々通訳をしつつ、 投資もやってます。 お金稼いでパキスタンと日本とインドと、好きに行ったり来たりしたい。
 
にほんブログ村 旅行ブログ パキスタン旅行へにほんブログ村 海外生活ブログ パキスタン情報へにほんブログ村 恋愛ブログ 国際結婚(アジア人)へ

WordPress完璧インストール 設定代行


スマホで稼ぎながら旅するグループアフィリエイト


目指せブロガー!「旅をしながら稼ぐ」を実現するためのおすすめ教材
ホビリエイト・マスターズカリキュラム ロゴ

「楽しく稼ぐ」をモットーに、趣味や好きなことが仕事・収入に繋がるブログ運営を学べる講座。お手頃価格の参加費で、正統派のブログアフィリエイトのノウハウを0からしっかり習得できる、初心者さんにもおすすめの教材。

公式サイトを見る 紹介記事を見る

仮面ブロガーズ ロゴ

ブログで結果を出すための個別指導型オンライン学習コミュニティ。「ブロガー」として自分自身や自分の得意なことを商品にして、少ないアクセスでも好反応・高収入を得られる「資産となるブログ作り」を学ぶことが出来る。

公式サイトを見る 紹介記事を見る

イチ押し!自分のまつ毛をバッサバサに育てる究極のまつ毛美容液

まつ毛が短く、目もとに自信がない方へ。30日で実感、60日で感動できる「まつ毛」「まゆ毛」美容液。1日1回使用して、本当にまつ毛がバッサバサになりました!エクステやつけまつ毛のダメージで抜け毛が多い方にもおすすめ。

公式サイトを見る 紹介記事を見る

 
パキスタン・フンザ 旅行、滞在情報まとめ

パキスタン、フンザ旅行に関する情報記事の一覧はこちらから!
治安、旅行ガイド、両替やATM、フンザへの行き方など、ブログ内のパキスタン旅行や滞在に関する必要情報・便利情報をまとめた目次(サイトマップ)です。

パキスタン・フンザ ガイド
パキスタン・フンザ 旅行、滞在情報ガイドパキスタン、フンザ旅行に関する情報記事の一覧、目次。治安、旅行ガイド、両替やATM、フンザへの行き方など、ブログ内のパキスタン旅行に関する必要・便利情報まとめ。...
ご意見・ご質問などはメールフォームからどうぞ。
デザイナーとライターをしています。お仕事のご依頼やご相談もお気軽に。

コンタクト用メールフォーム

POSTED COMMENT

  1. ひろ より:

    人の人生なんてどうなるのか誰にもわからないのだからセーフティーネットはちゃんと整備するべきだと思うよ。あの三人の親子だってどうしようもない出来事があったんじゃないのかな。とにかく親子にとっていい方向にむかってほしい。

    • スズケー より:

      ニュースにあるように、ラホールにシェルターができたから、
      こういう人が入って、そこで職業訓練とかも受けられるようになるそうだよー。
      すぐいっぱいになっちゃいそうだけど、もっとそういう場所が増えるといいね。

  2. Mint より:

    一家でオランダに行ったと聞きました。
    とりあえずは無事に脱出出来たから、良かったのかな…。

    • スズケー より:

      >Mintさん

      それはどこのソースですか?
      彼女の弁護士がオランダに亡命したというニュースはありますが、
      彼女がパキスタン国外に出たという確かな報道は今のところ出ていないと思いますが…

      確かなニュースであるならば、情報ソースを教えていただけますでしょうか?

      • Mint より:

        >スズケーさん
        彼が言っていただけなのでガセネタかもです。ごめんなさい。
        もしどこかにあったら、シェアしますね。

        • スズケー より:

          >Mintさん

          あ、そうでしたか。
          ニュースには一切出てませんので、多分間違ってると思いますよ。
          みんな想像で好き勝手言うので、ちゃんと自分でニュースで確認しないとだめです。
          (もちろん一部の海外メディアが当初”彼女はすでにパキスタンを出国した”と報道していたように、ニュースが誤報の可能性もありますが)

          彼女を受け入れると公的に声明を出してる国の中にも、オランダは入っていなかったと思います。

スズケー へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスは非公開です(メルアド入力なしでもコメントできます)。
お気軽にコメントをどうぞ。

テキストのコピーはできません。