こんにちは、スズケーです。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、国内外問わず、
旅行者のギルギット・バルティスタン州への立ち入りが制限されました。
この時期パキスタンを訪れる外国人旅行者のほとんどは
杏の花咲くフンザを目指すことが多いかと思いますが、
フンザはギルギット・バルティスタン州にあるため、
せっかくパキスタンに入国しても、フンザを訪れることができない可能性が出てきました…
現在パキスタンに入国できる方法は、以下の通りです。
現在可能なパキスタンへの入国方法
- 国際線(新型コロナウイルス陰性反応証明書の提出が必要)
※ワガボーダーは3月19日より2週間、パキスタン側も閉鎖となりました。
インド側からパキスタンへの入国もできません。
目次
ワガボーダーも閉鎖、パキスタン入国が実質的に困難に…
パキスタンのコロナウイルス感染者数は見る見るうちに増え、
現在は230人を突破。
他国でも、パキスタンでの感染者の確認が急激に増えていることは警戒されているのでしょう、
クロアチアやウズベキスタンなどで「パキスタンに滞在していたことのある者は14日間の隔離を義務づける」など、パキスタンに滞在していた人にたいする制限を出し始めるところも出てきました。
コロナウイルス感染による死者の情報も錯綜していて、呑気に構えていたパキスタンが、徐々にテンパりつつあることが見てうかがえます。
ワガボーダーも閉鎖、空路は新型コロナウイルス陰性反応証明書の提出が義務
昨日の記事でも紹介しましたが、
パキスタン民間航空局のお達しにより、3月21日より海外からパキスタンに入国する者は、
搭乗前24時間以内に実施された新型コロナウイルス陰性反応証明書(指名とパスポート番号を明記)の提出が義務づけられました。
日本は「症状が軽ければ病院での検査は不要、自宅療養」という方針のため
おそらくは新型コロナウイルス陰性反応証明書の取得(しかも搭乗日の前日に!)が難しく、日本からパキスタンへ飛行機で行くことがほぼ不可能に。
パキスタンの陸路国境は、
イランとアフガニスタンの国境は閉鎖、
中国との国境のフンジュラーブ峠は冬期閉鎖(例年だと4月1日オープンですが、通常通り開くかどうかは不明。地元フンザの住民からは反対の声が上がっています)。
印パ国境であるワガボーダーは3月19日より2週間の予定で、パキスタン側も閉鎖。
昨日まではインドからパキスタンへ入国することはできましたが、当分これもできなくなってしまいました。
実質的には、日本からパキスタンに行くことがかなり難しくなってしまいました。
これに伴い、今月末〜4月頭にかけて予定されていた春のフンザツアーが中止になったりしているようです。
フンザを含むギルギット・バルティスタン州への立ち入りが禁止に
ギルギット・バルティスタン州で新型コロナウイルス感染者が増加、死者も
フンザのあるギルギット・バルティスタン州は、昨日1日で新型コロナウイルス感染者が10名増加。
合計の感染者数は13名となりました。
現在まだ隔離検査中のイラン帰りの巡礼者もいるし、
今後数百人以上の巡礼者がギルギット・バルティスタンに戻ってくる予定もあり、今後新型コロナウイルス感染者は100人以上に増える可能性があると警戒されています。
イランの巡礼を終えて戻ってきた人々は、陸路の場合、
一旦国境のタフタンにある隔離キャンプに14日間滞在する必要があるのですが、
この隔離キャンプの環境が非常に悪く、むしろ感染を広めているだけなのではと言う気も。
昨夜はギルギット・バルティスタンで、新型コロナウイルスによる死者が出たと言うニュースも。
ただ、その後すぐに「患者は新型コロナウイルス陽性だったが死因はコロナウイルスではない」「新型コロナウイルスではなく、肺炎で死んだ」という謎の発表も出ており(本当のところ死因がなんだったのかは情報が色々ありすぎててよくわからない。)、
パキスタンが新型コロナウイルスで混乱している様子が伝わります。
ギルギット・バルティスタン州、観光客のエントリーを2週間禁止に
これらの状況を受け、ギルギット・バルティスタン州知事は、
「州内での新型コロナウイルスは”憂慮すべき状況”」であるとし、
ギルギット・バルティスタン州への観光客(国内・海外問わず)のエントリーを2週間禁止することや、
ギルギットとスカルドゥのバザールを2週間閉鎖することを発表しました。
ギルギットとスカルドゥのバザールの閉鎖は3月22日から。
病院や薬局、食料品店などは開いているとのこと。
地元民以外のギルギット・バルティスタン州への立ち入り禁止期間は現在のところ2週間となっていますが、状況によっては延長する可能性もあり。
外国人旅行者には新型コロナウイルス陰性反応証明書の提出で、立ち入りが可能だそうです。
「新型コロナウイルス陰性反応証明書を提出すれば外国人旅行者はギルギット・バルティスタン州に入れる」とのことですが、
新型コロナウイルス陰性反応証明書はパキスタンで取得可能なのかどうか?
病院で働く親戚の話では、新型コロナウイルスの影響もあるのか、病院も結構込んでいるそうで、外国人旅行者がぴゅっと行って、すぐに検査をしてもらえるのかどうかはちょっと微妙そうです…
ギルギット・バルティスタン州知事は、パキスタン政府の新型コロナウイルスに対する管理体制や対策不足を批判し、
タフタンの隔離キャンプが巡礼者の間で新型コロナウイルス感染を引き起こしていることを指摘しました。
移動前に状況確認をしっかりと!
パキスタンはどんどんと新型コロナウイルス感染者数が増えていますので、
今後もいきなり、移動などに制限が出てくる対応がとられる可能性もあるのではないかと思います。
パキスタン旅行を検討されている方、現在パキスタンに滞在中の方は、
事前の状況確認をしっかりと!
少なくとも、旅行期間やスケジュールには余裕を持っておいた方が良さそうです。
パキスタンの新型コロナウイルスに関する情報は、こちらの記事も参考に!
ある程度情報がまとまり次第、ブログにアップしています。
ここ数日は、パキスタン旅行にも関係しそうな情報が一気に出たので、結構マメに新記事をアップすることになっちゃってますが…
スズケーのツイッターをフォローしていただいていた方が情報が早いかもです。
お読みいただきありがとうございました!
コメント欄はちょっと下にあります。承認式ですが、コメントはお気軽にどうぞ。
パキスタン、フンザ旅行に関する情報記事の一覧はこちらから!
治安、旅行ガイド、両替やATM、フンザへの行き方など、ブログ内のパキスタン旅行や滞在に関する必要情報・便利情報をまとめた目次(サイトマップ)です。
デザイナーとライターをしています。お仕事のご依頼やご相談もお気軽に。
最後の写真のラカポシとアンズの花思わず見入ってしまった。
フンザはいいところだね~。 じゃね ひろ
ひろさん
そろそろフンザも杏の花のつぼみが膨らんできてるんだけど、
パキスタン、国際線飛行機も飛ばなくなっちゃったし、旅行者はフンザへも入れないし、寂しい春になりそうです。