こんにちは、スズケーです。
2019年春のパキスタン滞在は、ラマダーンの始まる前〜ラマダーン前半くらいの期間だったため、
タイミング的に結婚式も多く、フンザでもかなり「あそこの家、結婚式やってるな〜」というのをかなり見ました。
旦那も親戚の結婚式に参加していたみたいだし、一緒にフンザに行った私の友人のフクコさんも、友人の親戚の結婚式を見にいっていました。
私もいずれも誘われたけれどパス。
ぶっちゃけ、踊って食べるだけだし、
外国人ということでガン見されるし囲まれるし、
結果、もんのすごく疲れるので、
余程親しい人の結婚式以外はあんまり行きたくないのです。
が、今回は仲のいい友人に「妹の結婚式がある」と言われたので、それだけ参加してきました。
いきなりのお誘い フンザで結婚式に参加
フンザで、友人にいきなり「妹の結婚式があるから来てよ」と言われました。
日にちを聞くと、3日後くらい。
えっ、なんでもっと早く言ってくれないの?
フンザの結婚式は、余程お金持ちの結婚式でないかぎり、わりとシンプルと言うか…
自宅を中心にしてやるし、
お呼ばれした人達も、普段着か、多少綺麗なお出かけ着程度の服装で参加しているので、服装などを気にする必要はありません。
旅行者も、清潔であれば、旅行中に着ているお洋服そのままで大丈夫です。
私達の格好はどうでもいいとしても、気になるのは贈り物とか。
日本人なんだから、せっかくならフンザで買ったものではなく、
もっと気の利いたものをプレゼントしたいじゃないですか!
急に言われたのと、日本から持ってきていたお土産などもすでにバラまき終わったあとだったんで、私もフクコさんも慌てましたが、
なんとか、日本の未使用のボディクリームやコスメ、手鏡などなどを二人の荷物からかき集め、和柄のちりめん布のポーチに詰めてプレゼントを用意しました。
パキスタンの結婚式
パキスタンのイスラーム式の結婚式は日本とは異なり、数日間続けて行われます。
お家や地域によって多少違いがあると思いますが、流れ的にはザックリこんな感じ。
- メヘンディ(新婦の支度)
親類や友人が花嫁の家へお菓子や贈り物を持って集まり、花嫁の幸せを願って祝福をする。花嫁の手足はヘナ(メヘンディ)を塗って飾られる。 - バラート(新郎が新婦を迎えに行く)
昔は馬でパレードをしながらだったが、今は花で飾られた車で新郎が新婦を迎えに行く。 - 二カー(婚姻契約)
イスラームの婚姻契約式。イマームがクルアーンの一説を読み上げ、執り行う。新郎新婦が婚姻を承諾し、新郎新婦、イマーム、そして立会人の全てがニカーナマと言う書類にサインをすることで婚姻が成立する。 - ワリマ(披露宴)
婚姻が行われたことの披露宴。ホテルで行われることも多い。
フンザだとこの前後に、お家で炊き出し的に近所にご飯のお振る舞いをしたり
大きな音楽をガンガンかけてヒャッハー!みたいになっているところもよく見ます。
メヘンディ、バラート&二カー、ワリマと3日間かけて行うこともありますが、
フンザだと、メヘンディ+バラート〜ワリマを1日で、合計2日間で終わらせてしまうことが多い気がします。
フンザでは結婚式の後に「ダゴワン・ガシャップ」といって、親戚やら友人やらの家からお呼ばれしまくるので、
それが地味に大変で、私は自分の時は断りまくりました(だって親戚って言っても知らない人ばかりなので、お呼ばれしても話すことがない…)。
時間通りに始まらない
メインのお式の日はフクコさんが日本に戻る前日なのと、フンザではなくギルギットまで行かなければいけないのとで、参加が難しく、
その前日のメヘンディの儀式にだけ参加させていただくことに。
友人が「8時からスタートだから8時に来て」と言うので
「…それはつまり、9時頃に始まるってことだよね?」って言ったのですが
「いや、俺の家は時間厳守だから。8時に始まるから!」というので、
一応彼の言葉を信じて8時に家に伺いました。
8時に家についたけど、ほらね、やっぱり。
花嫁さん準備できてねぇ…
仕方なく居間で待たされるものの、外国人なのでとにかくガン見され、
言葉の関係でフクコさんはスルーされ、私ばっかり話しかけられ、
結婚式が始まる前からぐったりしながら「早く始まってくれ…」とジリジリ待ちました。
結局、結婚式が始まったのはやっぱり9時から。
このことについて結婚式から帰る時に友人に
「絶対8時に始まるって言ってたのに、やっぱり9時からだったじゃん。
私が言った通りでしょ」
って文句言ったら
「ハハ、でもお前がそれわかってるんだから問題ないじゃん。予想通りになったんだろ?」
と言われました。
そういう問題ではない。
泣く花嫁と踊る兄
フンザでのメヘンディの儀式は、
みんながお金やプレゼントを持って順番に花嫁さんにお祝いを伝え、
お菓子を食べさせ、手の平にヘナを塗っていきます。
花嫁さんは少しづつとはいえ、ずっと甘いお菓子を食べ続けないといけないので結構大変です。
手の平に塗るヘナは、今は実際には手の平にはつけず、花嫁さんが手の上に広げたティッシュに少しづつ置いていきます。
私とフクコさんも花嫁さんにお祝いを伝え、ヘナを塗らせてもらいました。
私は日本でもお仕事としてメヘンディを描いているので、昼の間に家にきて、描いてあげれば良かった…
親族や友人からのお祝いが終わると、最後はお兄さん達が花嫁さんの周りに集まりました。
泣いちゃう花嫁さん。
相手について詳しくきかなかったけれど、多分相手は親戚かなにかとは言えお見合い結婚だろうし、家から離れるのも初めてだろうし、
不安はいっぱいだよね。
泣いちゃう花嫁さんに兄達が何やら話しかけていました。
花嫁さんに関しては掲載の確認をしていないので、残念ですがお顔はぼかしで。
で、花嫁さんはまだ泣いているのに、踊り始める兄達。
音楽もガンガンで周囲も大フィーバー。
カオス。
最終的には花嫁さんも笑顔になって、女の子達みんなでキャーって踊り出してしばらく経ったところで停電になり、何となくお開きの流れに。
停電って言うことは…と思ったら、時間はすでに0時になっていました。
(この滞在中、フンザでは電気が来るのが夜19〜24時までと、明け方の数時間のみでした)
3時間、ひたすら踊って食べるだけ。
つ、疲れた…
お幸せに!
翌日の二カーには参加できなかったけれど、
一部とはいえ、タイミングよく仲の良い友人の妹の結婚式にチラッとでも顔を出してお祝いできて、良かったはよかったです。
一緒にいたフクコさんも、フンザの結婚式を見学できたしね。
妹さんとはこれまで一度も面識はなかったのですが、お幸せに!と思っています。
でもやっぱり、結構かなり疲れるので、結婚式への参加は、本当にタマにでいいかな…(笑)
フンザの結婚式と言えば、
山田雨月さんの「へき地メシ 世界の果てまでイッテ食う!」という本に、フンザの結婚式の様子&食事が紹介されています。
興味がある方は読んでみるといいかもしれません。
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