こんにちは、スズケーです。
外国人の入国を禁じるなど、周辺諸国が厳重な新型コロナウイルスの感染拡大防止対策をしている中、
海外旅行者などの入国を大きく制限してこなかったパキスタン。
「全ての旅行者に対して問診票及び検温を実施」しかしてないパキスタンの対応は、
さすがにのんきすぎやしないかと心配だったのですが、
3月21日(土)より、空路入国者のみではありますが、いよいよ入国規制がとられるようになるようです。
多分バックパッカーのみなさんが一番気になる
「印パ国境(ワガボーダー)はどうなっているのか」についての情報もまとめてます。
目次
新型コロナウイルス対策、21日よりパキスタンも入国規制開始
感染者が急激に増えるパキスタン
昨日1日でパキスタンの新型コロナウイルス感染者は63名増加。
3月18日10時現在、パキスタンの新型コロナウイルス感染者合計数は247名となりました。
パキスタンでの感染者のほとんどは、イランの巡礼旅行から戻ってきた人や、その関係者であり、
現時点で数百人以上のイラン帰りの巡礼者が隔離検査中なので、きっとまた今日も感染者数は増えるでしょう…
しばらく後には2,000〜3,000人の巡礼者がイランからタフタンの国境を通って帰ってくるという情報もあり、また一気に感染者数が増加するのではないかと懸念されています。
イランから戻ってきた巡礼者は、一応タフタンにて14日間隔離されているようですが、その隔離環境が非常に劣悪。
タコ部屋みたいな状況のようで、これでは隔離検疫の意味がないと批判の声が上がっています。
「タフタンはパキスタンの武漢だ」という声も。
パイスタンのツアーオペレーター協会が3月頭に「パキスタンはコロナウイルスは流行していないので、安心して旅行に来てねとか言ってましたが、
その当時感染者がほぼいないと言われていたのは、やはり単にちゃんと検査してなかっただけなんだなぁと…
21日よりパキスタン入国には新型コロナウイルス陰性反応証明書が必要に
急激に増える新型コロナウイルス感染者に、さすがにヤバいと思ったのでしょうか、
3月21日より、パキスタンもパキスタン民間航空局のお達しにより、海外からの入国者の規制が始まることになりました。
こちらが通達書。
「パキスタンの空港に到着するすべての国際線乗客は、
搭乗前24時間以内に実施されたRT-PCRを介してCOVID-19のテスト結果のコピーを提供する必要がある」
パキスタン行きの飛行機に乗る前に、
搭乗前24時間以内に実施された新型コロナウイルス陰性反応証明書(指名とパスポート番号を明記)の提出が必要だそうです。
現在パキスタンでは、国際線の乗り入れはイスラマバード、カラチ、ラホールの3つの空港のみ可能となっていますが、
新型コロナウイルス陰性反応証明書提出が義務づけられると同時に、
ほとんどの国際空港で国際便の運行が再開されるそうです。
ただこちら、あくまでもCAA(パキスタン民間航空局)の通達であり、適応されるのは飛行機を使ってパキスタンに入る場合のみ。
陸路国境はまた別です。
ワガボーダー、インドからパキスタンへの国境通過は可能
パキスタンの陸路国境に関しては、現在のところ
イランとアフガニスタンの国境は閉鎖、
中国との国境のフンジュラーブ峠は冬期閉鎖(例年だと4月1日オープンですが、通常通り開くかどうかは不明。地元フンザの住民からは反対の声が上がっています)。
唯一、印パ国境であるワガボーダーは開いていますが、
インドは現在、外国人旅行者の入国を禁止しているため「インドからパキスタンに出国する」ことだけが可能なようです(国境で健康状態の確認と書類作成が必要)。
パキスタン側からインドへの入国はできません。
ただ、これもあくまでも3月17日時点での話で、今後どうなるかは不明。
パキスタン国内からも「ワガボーダーを閉めるべき」という声はチラホラあるようなので、
ある日突然、インドからパキスタンへの出国も不可になる可能性もなきにしもあらずです。
毎日行われていた印パ国境のフラッグセレモニーは、数日前から中止となっています。
3月19日より2週間の予定で、パキスタンも印パ国境・ワガボーダーを閉鎖しました。
18日まではインドからパキスタンへ入国することだけはできましたが、
当分の間完全に閉鎖となり、旅行者はどちらからも国境を越えることはできません。
フンザは現時点では新型コロナウイルス感染者の確認なし
この時期にパキスタンに向かうバックパッカー・ツアー旅行者のほとんどは、
杏の花咲くフンザへ行くのを目的としているかと思いますが
現時点では、フンザには新型コロナウイルス感染者は確認されていません。
先日のブログでも紹介した通り、外国人も含め、フンザに入るためにはナシラバードにてヘルスチェックが行われています。
また、イランからの巡礼帰りの人に関しては14日間の隔離と検査が行われています。
感染の拡大を防ぐために、
不必要な外出は避けること、握手やハグをしないこと、人と接する時はできるだけ距離を開けて接すること、外出後には石鹸と清潔な水で手洗いをすることなどが強く訴えられています。
3月18日には、不要な集会などが禁止され、
フンザを起点に観光客も訪れることのあるゴジャールの奥にある谷間の村、
ミスガル、チュプルソン、シムシャールなどは地元民以外の立ち入りを不可とする通達が出ました。
18日夕方にはギルギット・バルティスタン州で10人の新たな新型コロナウイルス感染者が確認されています。
まだ200人以上ののイラン帰りの巡礼者の検査途中なので、今後まだ増えそうです。
これらの自体を受け、州知事からは3月21日よりギルギット・バルティスタン州内のバザールを閉鎖をするようアナウンスが出ています。
そんなわけで、今からフンザに行っても、お土産物屋さんなどはしまっていて、本当に山と花しかないかもです…
多分バックパッカー的にはそれでもいいって人もいるのではないかと思いますけど。
新型コロナウイルス騒動により、世界中で旅行が非常にしにくくなってしまっています。
現状は比較的制限が少ないパキスタンも、今後どうなるかはわかりませんし、
パキスタン入国を検討されている方、現在パキスタンにいる方は、ニュースなどで最新情報をチェックするのをお忘れなく。
できるだけこのブログでも、新しい情報はまとめてアップしていきたいと思いますが、
場合によっては、スズケーのツイッターをフォローしていただいていた方が情報が早いかもです。
パキスタンの新型コロナウイルスに関する情報は、こちらの記事も参考に!
ある程度情報がまとまり次第、ブログにアップしています。
お読みいただきありがとうございました!
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