こんにちは、スズケーです。
パキスタン人が日本に入国し、観光するには、短期滞在ビザ(観光ビザ)が必要です。
日本人や日本で暮らす外国人が「招へい人」「身元保証人」となって、パキスタン人を呼ぶ(招聘する)ことになります。
パキスタン人を日本へ招待する短期滞在ビザの取得は難しいと言われていますが、
ここ最近は、書類がきちんと揃っていれば、以前よりも比較的スムーズにビザが出ているような気がします。
ここでは、パキスタン人の友人を日本に招待するための、短期滞在ビザ(観光ビザ)の申請・取得方法をご紹介します。
私が実際に、友人を招待した際に用意した書類や、申請の流れをまとめています。
行政書士さんに依頼して申請をしましたが、そのまとめです。
相手の人が過去に日本でオーバーステイの経験があったり、過去に申請を却下されていたりすると審査も難しくなるはずなので、そういう特殊なケースの場合は大人しく行政書士さんに相談するのがいいと思います。
安心を買いたい人は行政書士さんへ依頼を。
細かな書類の作り方はさすがにアップできませんが、書類でのアピールの仕方やまとめ方なんかは参考になりますよ、やっぱり。
目次
パキスタン人を日本に呼ぶための、短期滞在ビザの申請・取得方法
必要書類を揃えて、在パキスタン日本大使館へ持参して申請します。
郵送での申請や受取、代理人による申請はできません。
必ず本人がビザ申請窓口に行って手続きする必要があります。
書類に不備があったり、特別なケースでない限り、申請後5〜7営業日程度で結果が出ます。
申請料・ビザ代金は無料です。お金はかかりません。
観光ビザの在留期間は「15日」「30日」「90日」の3種類があります。
EMBASSY OF JAPAN IN PAKISTAN Visa Section
(在パキスタン日本国大使館 ビザ申請窓口)
Plot No. 53-70, Ramna 5/4, Diplomatic Enclave I,
Islamabad 44000 (P.O.Box 1119) Pakistan
Tel : +92-51-9072-500
シンド州とバローチスターン州の人はカラチにある日本国総領事館に申請します。
ビザの申請受付時間は休館日をのぞく月曜日~金曜日の午前9時~11時。
土日と年末年始、パキスタンの祝祭日はお休みです。
受け取りは、月曜日~金曜日の午後2時30分~3時30分(ラマダーン期間中は:午後1時30分~2時30分)。
ビザ申請が却下された場合も理由は教えてもらえません。再申請は6ヶ月後以降に行えます。
呼びたいパキスタン人の収入が少ないけれど大丈夫?
よほど大きなビジネスを自分でしている人でない限り、
パキスタンの方にとっては
日本に来ることはもちろん、日本行きの航空券を購入するだけでもかなり難しい大きな出費のはずです。
パキスタンの方を観光で日本に呼び寄せする場合は、
その方が日本と同等の収入を得ているなどの場合でない限り、
「招聘する日本人側が滞在費などを負担する」形で呼び寄せるのが妥当です。
この形だと、日本人側の収入や資産の証明をする必要はありますが、
招聘相手のパキスタン人側の経済力に関しては一切問われません。
財産や仕事に関する書類なども提出不要なため、たとえ相手が無職だったとしてもまず問題はありません。
収入や、貯金などの試算があまりにも少なすぎる場合は、行政書士さんに相談してみた方がいいかもしれません。
パキスタン人の日本の観光ビザ申請 必要書類リスト
私と旦那の友人のパキスタン人を招待した際に提出した書類です。
「私が招聘人・身元保証人、旦那が身元保証人になり、滞在費の面倒はこちらで見る」条件での申請となっています。
呼び寄せる相手との関係や、ケースによって必要書類は異なります。
ビザ申請後に、日本大使館から追加書類の提出を求められる場合もあります。
呼び寄せる相手が友人、恋人などの場合は以下のリストで良いと思います。
親族を呼び寄せる場合は、親族関係を証明する書類も添付してあげてください。
ビザ申請人(招待するパキスタン人)に関する資料
滞在費用を日本人側が負担する場合は、これ以外の資料は不要です。
- ビザ申請書
- パスポート
有効期限に余裕があるもの。 - 証明写真
4.5cm×4.5cm。背景が白色など明るいもの。 - CNIC(身分証明書)
シナプティカードと呼ばれるIDカード。元本と両面のコピーが必要。 - 往復航空便の予約確認書
必須です。必ず往復航空権で。 - 滞在先ホテルの予約確認書
必須ではありませんが、ホテルに宿泊する予定がある場合はつけておきましょう。
招聘人に関する資料
- 招へい理由書
- 招へい経緯書
- 滞在予定表
身元保証人に関する資料
身元保証人が複数いる場合は、それぞれ全員分必要です。
- 身元保証書
- 戸籍謄本、外国人の場合は在留カードの写し
- 住民票
- 在籍証明書
フリーランスで仕事をしていて会社勤めをしていないなどの場合は不要。
会社に勤めている際は必要。 - 前年の納税証明書
- 残高証明書
複数口座がある場合はそれぞれ必要。預金残高が10万円以下などの場合は不要。
身元保証人がどれくらい財産を有しているかがわかるようにする。
預金が少ない場合は、納税証明で安定した収入があることを証明。
関係性を証明する資料
- ビザ申請人と一緒に写っている写真
- 通話履歴やメール、チャット履歴
スクリーンショットを撮ってプリント。 - パスポートのコピー
これら一式を揃えて、在パキスタン日本大使館へ持参して申請します。
書類関連について説明していきます。
ちなみに今回は航空券もこちらで用意しました。
e-チケットなので、海外発の航空券を発見しているところを探して購入し、
データを相手に送るだけでOK。
ビザ申請書
外務省のサイトからダウンロードしてプリント。
記入例を作成しましたので参考にしてください。
スズケーが作成しています。再配布はしないでください。
参考になった〜と言う方は、一言コメントなどいただけると喜びます。
観光ビザの在留期間は「15日」「30日」「90日」の3種類があります。いずれも一次有効ビザ(シングルビザ)で、再入国はできません。
最初は15日または30日での申請がオススメですが、ここ最近は初めての申請でも90日の滞在許可が下りた!という人も増えています。
招へい理由書
外務省のサイトからダウンロードしてプリント。
「招へい目的」は「一緒に過ごし、観光するため」などでOK。
「招へい経緯」は、詳しく記載した方がいいため、別途招へい経緯書を作成して添付しましょう。ここには「別紙(招へい経緯書)の通り」と記入。
「申請人との関係」は、友人、恋人、婚約者などと記入。
招へい経緯書
重要です。
招待するパキスタン人と自分の関係、初めて出会ってから現在までの経緯、日本へ招待することになった理由、来日後の予定などをできるだけ詳しくまとめましょう。
いつ、どういう状況で出会ったのか、招待するパキスタン人に来日経験や他国への渡航経験があれば記載してあげるといいです。
来日後の予定はあくまでも予定で大丈夫です。観光や、誰かに合う計画があればそれを記載します。
滞在予定表
外務省のサイトからダウンロードしてプリント。
できるだけ全日程分書いた方がいいみたいです。
特に予定がない日に関しては行動予定に「招へい人自宅周辺」と記入しておけばOK。
連絡先は、基本的に全て招へい人・身元保証人の電話番号を書いておいけばOKです。
滞在予定先は、自分の自宅に泊まってもらうならば自宅の住所を。
観光旅行に出かけるなどでホテルを予約してある場合は、ホテルの住所と電話番号を記載しましょう。
その場合は、ホテルの予約確認書も添付してあげてください。
身元保証書
外務省のサイトからダウンロードしてプリント。
ビザ申請人と一緒に写っている写真
ビザ申請人と招へい人、身元保証人の関係性を示す重要な証拠になるので、古い写真も含め、できるだけたくさん用意した方がいいです。
顔がはっきりわかるもの。後ろ姿とかは不可です。
複数の人が写っている場合は、自分とビザ申請人がわかるよう、印や注意書きを付けておきましょう。
パスポートのコピー
ビザ申請人とパキスタンで会ったことがある場合は、自分のパスポートの顔写真部分と、パキスタンの出入国スタンプが押してある全てのページのコピー。
ビザ申請人とパキスタン・日本以外の第三国であったことがある場合は、自分のパスポートの顔写真部分と、その国の出入国スタンプが押してある全てのページのコピー。
この場合は自分だけでなく、ビザ申請人のパキスタン人のパスポートも同様に、その国の出入国スタンプが押してある全てのページをコピーして提出するといいです。
日本大使館でビザを申請、受取
ビザの申請受付時間は休館日をのぞく月曜日~金曜日の午前9時~11時。
土日と年末年始、パキスタンの祝祭日はお休みです。
大使館エリアに入るには、すぐ近くにあるバス停からシャトルバスに乗る必要があります。
ボディチェックを受け、シャトルバス代(2018年現在、500Rs)を払って、日本大使館に行くことを告げましょう。
ビザ申請をしない同行人は一緒に行くことができません。
セキュリティの関係で、携帯電話も電源を落とし、預けておきます。
日本大使館に着いたら、受付でビザ申請に来た旨を告げます。順番に呼ばれるので待合室で待機。
自分の名前が呼ばれるたら申請窓口へ。
ビザ申請書類を全て提出します。
窓口はパキスタン人が対応していて、なぜビザ申請をするのか?日本に行く目的は?招聘人との関係は?などを質問されます。
インタビューが終わると、受付票がもらえるので無くさないように。
書類に不備があったり、特別なケースでない限り、申請後5〜7営業日程度で結果が出ます。
午前中に日本大使館から、パスポートをとりにくるよう電話が来ます。
この電話では、結果は教えてもらえません。
パスポートの受取は、電話があった当日でも後日でもOK。
受け取りは、月曜日~金曜日の午後2時30分~3時30分(ラマダーン期間中は:午後1時30分~2時30分)の1時間のみです。
申請の時にもらった受付票を持っていくのを忘れずに。これがないと受け取れません。
申請の時と同様にシャトルバスで日本大使館に向かい、自分の名前が呼ばれるたら窓口でパスポートを受け取ります。
受け取ったパスポートに、日本のビザシールが貼られていれば、
無事、日本の短期滞在ビザゲットです!
短期滞在ビザの有効期限、滞在期間
ビザ発給後は、3ヶ月以内に日本に入国する必要があります。
滞在期間は入国日より起算して数えます。
例えば取得したビザの記載がこうだった場合、
Date of issue : 10 JAN 2018
Date of expiry : 10 APR 2018
No. of entries : SINGLE
For stay(s) of : 30 DAYS
「1月10日から4月10日の間に日本に入国できる、入国日から30日間滞在可能」です。
空港での入国時に出国期限日の記入がされるので、その日付を確認しましょう。
日本からオーバーステイ等を理由に退去強制されたり、出国命令を受けて出国すると、一定期間(1年間・5年間・10年間)日本に上陸することができなくなってしまいます。
パスポートにも、その履歴が残ってしまいます。
日本滞在を楽しんだ後は、出国期限日までに帰国を!
そういう行為をすると、パスポートにも記録が残ります。
当たり前の事ですが、
日本に来たあとも、違法行為はしないようにお気をつけ下さい!
お読みいただきありがとうございました!
コメント欄はちょっと下にあります。承認式ですが、コメントはお気軽にどうぞ。
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治安、旅行ガイド、両替やATM、フンザへの行き方など、ブログ内のパキスタン旅行や滞在に関する必要情報・便利情報をまとめた目次(サイトマップ)です。
デザイナーとライターをしています。お仕事のご依頼やご相談もお気軽に。
こんばんは。
いつも様々な情報をありがとうございます。
この度夫の親族を日本に招聘しようと申請中です。
様々なWEBサイトで調べて書類を準備したのですが、今回銀行口座の残高証明書以外にも追加書類を要求されたので情報提供します。
追加書類は「三ヶ月間の口座の利用明細」でした。
通帳がある場合は通帳のコピー、
通帳が無い場合はインターネットでの明細のコピーを提出と指示されました。
積立口座で明細がない場合は提出不要とのことです。
最近審査が厳しくなったのかもしれませんね。
まだ許可が降りたわけではないのでドキドキです。
ちゃこさま
コメント及び情報提供ありがとうございます〜!
追加書類は、申請をした日本大使館(または領事館)に言われたのでしょうか?
追加書類は、申請者・招聘者の経歴やら収入やらなどにより都度違ったりするので、
面倒ですが、言われたらその都度対応するしかないですね…
場合によっては申請者であるパキスタン人側の銀行口座の残高証明と利用明細を…と言われる事もありますし。
つつがなく、ビザが発給されると良いですね!
追加書類は日本大使館からの指示でした。
イスラマバードは申請者の居住地からは少し遠いので、これ以上追加が無くビザが発給されることを願います。
返信ありがとうございます!
ちゃこさん
大分昔の話ですが、
「日本大使館から日本人の招聘者に連絡があり、追加書類をメールで送った」
というのを聞いた事があります。
イレギュラーケースなのかもしれないので、今も同様の対応が出来るかどうかはわかりませんが…
遠方から行くことになると大変なので、追加書類くらい、
郵送やオンラインで受付してくれるようにしてほしいですねー。