こんにちは、スズケーです。
パキスタン人はじめ、ムスリムと結婚されている方、日本にも意外にいっぱいいるようです。
あちこちにモスク(イスラームの礼拝所)が増えてきているのを見てもそれがよくわかります。
イスラム教徒と言うと有名なのが
「1日5回お祈りする、断食をする、豚肉を食べない」
などではないかな?と思います。
どれも結構大変そうですが、私が一番大変だなぁと思うのは、食事の制限。
最近は通販で買い物もできるし、昔よりもハラール食材は増えてきているし、
以前に比べると大分生活しやすくなったみたいですけどね。
イスラームでは豚肉を食べるのがダメなわけですが、それすなわち普通のソーセージを食べるのもダメなんですよね〜…
しかし、ソーセージ大好きな私。
どうしても家でもソーセージを食べたかったので、
通販でハラールソーセージを購入してみました。
ハラール食とは
ムスリムは「ハラール」と言って、イスラム法上で食べることが許されている食材や料理のみを食べる、という人がほとんどです。
ハラールとは「許された」と言う意味で、イスラム法上で規定があります。
ハラールは、食べることが許されている食材や料理のことだけでなく、行ってよい行為なども定められています。
逆にイスラームで禁止されているものは「ハラーム」と言います。
ハラームな食べ物で代表的なものだと、豚肉やアルコールなど。
では、豚肉以外のお肉なら全てハラールなのかと言うとそうではなく、
犬や獲物を捕獲するための牙や爪がある動物(虎や猫など)、キツツキ、ロバ、ラバなどを食すこともハラームとされていますし、
たとえこれら以外であったとしても、
ハラールなお肉であるためには、屠殺や解体方法などにも細かいルールがあり、
それらのルールや手順をクリアしたもののみが「ハラールな食材」となります。
お肉などの食材そのものはもちろん、お菓子などの場合も、原材料にハラームなものが含まれていては食べられなかったりするので、
ムスリムに食べ物を贈る時はちょっと注意が必要です。
最近はわかりやすく、パッケージにハラール認証をつけている食材もありますが、
個人的にはこのハラール認証、複数の団体があってわかりにくいし、登録にはかなりの費用がかかるという完全なるビジネス化をしてしまっていて、
私は「このハラール認証を行っている団体自体がハラールな存在なのだろうか…?」とちょこっと思ったりしています。
こういうのこそ、モスクが認証するべきではないかと思うし、そんな高額な登録費用って必要なの?とね…
あくまでも素人の考えですけど。
パキスタンのようなイスラームの国ならば、お肉は全てハラールなのでは?と思うのですが、実際には厳密な基準をクリアしてない場合もあると思います。
ハラールのお肉であるためには、屠殺の際に「ビスミッラー、アッラーフ アクバル」と唱えて喉を切る(首を完全に切り落としてはいけない)必要がありますが、
鶏屋さんにお肉を買いに行くと、
あれ?ビスミッラー言ってないよね、普通にお喋りしてるよね、って事も多いし、
うっかり首をゴロンと切り落としちゃったりすることもあります。
まぁ、人間のやることだから、たまにはうっかり忘れやミスもあるってことでしょうか…
食のハラールをどこまで守るかは人それぞれ
イスラーム的には「ハラールなものを食べる」のがルールではありますが、
実際には、豚肉を食べちゃったり、お酒を飲んじゃったりしているムスリムもいます。
料理に関しても、ハラールをどこまで守るかと言う基準は人によって様々で、
特に日本など、非イスラーム圏で暮らすムスリムの中には、柔軟な対応をしていたり、妥協したりしている人もいます。
ざっくりいうと、以下のようなタイプの人がいます。
ムスリムの食に対する考え方色々
- ハラール認証がある食材以外食べない
- ハラール認証がなくても、成分的に問題なければ食べる
- 豚肉そのものを食べなければ、原材料に豚やアルコール由来のものがあっても食べる
- ほとんど気にせず豚肉もお酒も飲食しちゃう
ハラール認証がなくてもいいけれど、厳密にハラールであるものしか食べないと言う場合でも、避けるべき原材料はものすごくたくさんあって、
こういったものを避けながら生活するのは、日本ではなかなか大変だろうなぁ、と思います。
慣れてしまえばそうでもないんでしょうか?
うちの旦那は、スーパーで売ってる鶏肉・牛肉も食べますし、原材料までは気にしないため
普段の食事も「豚肉や、豚肉加工食品を避ける」程度でOKなので、私はとっても助かっています。
私自身はムスリムではないので豚肉も食べるし、旦那もそれをダメとは言わないのですが、家の台所で豚肉や豚肉加工食品の調理はしません。
ハラールのソーセージ
豚肉が食べられない・家で豚肉の調理をしないということは、豚肉の加工食品であるハムやソーセージも食べない・使用できないわけです。
でも私、ソーセージ大好きなんですよねっ!
焼き肉に行っても、お肉よりソーセージとかキノコ焼いて食べたい人。
私が平日の夕ご飯を作る時も「ソーセージとか使えたらいいのになぁ…」と思うことしばしば。
一度業務スーパーでハラールのチキンソーセージを買ったことがあるのですが、
ソーセージのあの「プリッ」「パリッ」とした感じがなく、なんか違う…となって、結局一度しか買いませんでした。
でもやっぱりソーセージを家でも食べたいし、料理に使いたいしぃ…ということで、
先日、ちょっとお高いソーセージを購入してみましたっ!!
味なとりの国産ハラールソーセージ
前々から、またそのうちどこか別のチキンソーセージを買ってみたいなと思っていました。
うちの旦那はハラール認証は全く気にしないので、楽天やamazonで売ってるチキンソーセージでもいいのですが、高いんですよねっ!!
お高いし、写真を見るとパリッとしてそうで、おいしそうだなぁと思うんですけど、
お試しに買って見るには送料が結構するし…
何のかんの買うタイミングを逃していたのですが、
先月、ハラールフードの通販をしているオンラインショップ「The Halal Shop(味なとり)」で
イード前のセールで、ソーセージのセットが割引になっていたのを見て、思い切って購入してみました。
結構お得なお値段になっていたので…
The Halal Shopは、鹿児島にある南薩食鳥株式会社が運営しているオンラインショップ。
「せっかく日本に住んでいるのだから、おいしい日本の料理を楽しんでほしい」という想いから、ハラールラーメンやハンバーグ、ソーセージ、焼き肉のタレなどを製造販売しています。
使用する鶏は国産。3人のムスリムが屠畜を行い、ハラール専門工場で加工されています。
購入したのはこれっ!!!
ハラルビーフ&チキンソーセージとハラルチキンソーセージのセットで、
それぞれ1kgずつの合計2kg。
もうちょっと量を買うと送料も無料になったのですが、おいしいかどうかわからなかったので、とりあえず送料か買ってもいいやと、このセットのみ購入。
届いたその日に早速食べてみましたが、おいしかった。
買って良かったです〜!
私の貧弱な料理の写真で申し訳ないですが…
冷凍のソーセージを茹でて解凍し、それをそのままフライパンで焼きました。
やっぱり豚のソーセージの方がパリッとしているのは否定できませんが、
いやいや、業務スーパーのよりはきちんとパリッと感があります!
ビーフ&チキンの方が噛んだ時のパリッと感はしますが、少し皮が厚いのか、少し噛み切りにくい感じがしました。
チキンの方は少し淡白な味、ビーフ&チキンの方はちょっと濃いめの野性味感じる味。
ポトフとかはチキンで良さそうだけど、
野菜炒めとかに使うならビーフ&チキンの方が味がしっかりしそうです。
でも十分。
十分おいしい。十分ソーセージの欲求満たされる…!
旦那もおいしいと満足していました。
ポークソーセージの高いヤツは、もっとパリッとしててジューシーなんだよ…と心の中で思いながら見てた。
言っても食べないから言わないけど。
ちょっと高いので、贅沢にガンガン使うってわけにはいきませんが、
とりあえずいつも冷凍庫にストックしておいて、なんかの時に使っていきたい。
またソーセージのセールとかやってる時に、今度はもう少しまとめ買いしたいと思います。
そもそもソーセージを食べたことのない人ならともかく、
大人になってからイスラームに改宗・入信した人の中には「ソーセージ食べたいな…」とか、ソーセージのパリッと感が忘れられないと言う人もいるのではないでしょうか。
そんな人はぜひ、ちょっとお高めのチキンソーセージなんかも試してみるといいのでは。
味なとりさんのハラルビーフ&チキンソーセージとハラルチキンソーセージ、ちゃんとおいしくておすすめです。
そのうち他のメーカーのソーセージとかも、試してみたいなと思います!
お読みいただきありがとうございました!
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皿の盛り付けかたがインド、パキスタンに染まってるよ。(笑)
ひろさん
え…そ、そう!?