こんにちは、スズケーです。
これまでにも何度か書いていますが、私はパキスタンやインドにいる時は、
ずっと、現地の民族衣装であるシャルワールカミーズ(サルワールカミーズ、パンジャビドレス)を着ています。
ドゥパタ(ストール)もはしょらず、
カミーズ(上着)、シャルワール(ゆったりボトム)、ドゥパタの3点セットで着用しています。
シャルワールカミーズについてはこちらを参考に。
特に外国人旅行者のパキスタンでは、洋服を着ているよりはぱっと見目立たなくなるので(もちろん、現地の服を着ていたって外国人だとまるわかりなのですが、遠目や人ごみに紛れている時には目立ちにくくなる)、
多少注目を浴びにくくなります。
が、このシャルワールカミーズ、基本的にはあちこちヒラヒラした作り…
シャルワールカミーズを着てバイクや自転車に乗る時は、ちょっと注意が必要です。
目次
シャルワールカミーズの巻き込み事故に注意
これ、去年パキスタン滞在中に見た画像なのですが…
めっちゃ「怖っ!!!!」と思いました。
バイクの後部座席に座っている女性のドゥパタ(ストール)が、バイクの後輪に巻き付いてしまってるんですね。
私はパキスタンやインドで、友人らのバイクの後ろにのっけてもらう事も結構あるし、場合によっては2ケツ(二人乗り)どころか3ケツする事もあるんですけど、
バイクに乗るたびに
「ドゥパタがタイヤに絡んだら怖いな」と思っていたので、
啓蒙作品とはいえ、実際にこうやって写真で「バイクにドゥパタが絡んで起きる事故」を見て、震え上がったのです。
この写真は、インドはケララ州に住む19歳の少年Hafiz Sajeevさんが、instagramにアップしているものです。
交通安全意識を高める啓蒙作品を中心に、誰もが一目で問題点を理解できるわかりやすく優れた写真や動画をアップし続けていて、大きな称賛を浴びています。
ぜひ一度、彼の作品をチェック!
シャルワールカミーズは巻き込み要素がいっぱい
カミーズ(上着)、シャルワール(ゆったりボトム)、ドゥパタの3点セットの民族衣装・シャルワールカミーズ。
巻き込み要素がいっぱいです。
ドゥパタだけでなくカミーズやシャルワールも、デザインによっては巻き込みの可能性があります。
実は私、すでに「シャルワールカミーズの巻き込み」は経験済みでして。
バイクではなく、自転車なのですが、
自分一人で自転車に乗っている時に、ドゥパタではなくシャルワールの裾が自転車の車輪に巻き込まれてしまい、
転んで怪我こそしなかったものの、シャルワールはビリビリに破れ、ふくらはぎもちょっと擦り傷ができて、なかなか手痛い思いをしたのでした。
なので余計に「自転車の時は大事にならなかったけど、バイクで巻き込んだらヤバいな」と思っていたし、
先ほどの写真を見て「やっぱりヤバい、危ない、怖い。」と改めて震えたのでした。
インドだと、シャルワールカミーズだけでなく、5mの長い布を体に巻き付ける民族衣装・サリーを着用してバイクに乗る女性もいるため、
「サリーガード」と呼ばれる、巻き込みを防止するための冊みたいなのをバイクの後輪につけているバイクも結構あります。
残念ながらパキスタンではあんまり見ないですが…
シャルワールカミーズを巻き込まないようにするには
では、実際に私がバイクに乗る時にどうしているかをご紹介します。
ドゥパタを肩にかけている場合
私はインドにいる時と、パキスタンでもフンザにいる時は、ドゥパタは頭からかぶらず、胸元にかけているのですが…
この格好でバイクに乗る時は、そのままドゥパタの背中側に垂れている両端を1〜2回結んで短くし、ヒラヒラしないようにしています。
これでまず、バイクのタイヤに巻き込む事はありません。
バイクに乗る時だけじゃなく、
掃除する時とか、洗濯する時とか、なんか作業する時はドゥパタが邪魔になるので、大体こうやって後ろでしばっています。
ドゥパタを頭にかけている場合
パキスタンのフンザ以外のエリアにいる時や、インドでもムスリムの多いカシミールにいる時は、イスラーム的なマナーとして、
ドゥパタを頭からかぶり、髪を隠しています(まぁドゥパタはふわっとかぶる程度なので、完全にピッチリ髪の毛が隠れるわけではないんですが)。
髪を隠しながらバイクに乗る場合は、風でドゥパタが吹っ飛ばないように&砂埃防止用に、ドゥパタをキッチリ結んで、顔をガードしてしまいます。
なんかこのまま銀行強盗でもできそうな雰囲気ですが、
インドだとバイクに乗ってる女の子達でこのスタイルの子、結構見かけます。
どうやってるかと言うと、こんな風にかぶっています。
ちょっと田舎っぽいっちゃ田舎っぽいし、下町っぽさプンプンでお金持ちとかは絶対やらないと思うんですが(そもそもお金持ちの女性はバイクじゃなくて車だよね…)、
ドゥパタを巻き込む危険もないし、風で飛んでかないし、塵よけになるし、便利です。
カミーズとシャルワールも気をつける
カミーズ(上着)とシャルワール(ボトム)もヒラヒラしないように注意。
カミーズは後ろの部分をしっかりお尻の下に敷きます。
シャルワールは、パキスタンのものの場合、布面積が少なくてあんまりヒラヒラしないのでそこまで気をつけなくても良さそうですが、
私はヒダをたくさんとって布をたっぷり使用してつくるパティアラというデザインのシャルワールが好きで、インドでそればっかり仕立てているので、
シャルワールの巻き込みにも気をつけなければいけません。
バイクにまたがったあと、前でちょっとたくし上げるようにして、ヒラヒラしそうな余ってる布を片手で持ったり、シートと脚の間にはさんだりしています。
ちょっとだけ気をつけて、安全に綺麗に着よう
シャルワールカミーズ、かわいいんですけど、ヒラヒラが多いので、
こうやってバイクに巻き込んじゃう事故の危険性があったり、
車のドアに挟んじゃったり、
雨の日に気にせずしゃがむとカミーズの裾が濡れたり、
山道歩いてる時に木にひっかかっちゃったり、
インドだとうっかりドゥパタが牛のウンコにつきそうになっちゃったりと
ちょびっと不便な事もあります。
まぁいずれも、自分がちょっと気をつけるだけで回避できるアクシデントではあるので、
すこーしだけ意識して、
あんまり汚さず綺麗に楽しく着ちゃいましょう!
ドゥパタと言えば、私、夏にも使えるmatta(マッタ)のストールが大好きです。
コットンのタッセルがぐるっと一周ついていてかわいい。
コットンとシルクの混紡なので、日焼け防止にも役立ちます。
mattaのストールはお値段が結構しちゃうのですが、
ノーブランドで似たようなデザインのお値打ちなのもいくつかあります。
何色か持ってると便利ですよ!
お読みいただきありがとうございました!
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男より女の人の方がバイクに乗っても大変なんだね。
ひろさん
洋服着てる時なら問題ないんだけどねぇ。