こんにちは、スズケーです。
私はパキスタン人と国際結婚しています。
国際結婚だというと「日本人同士の夫婦と何か違う生活をしていそう!」なんて思われることもあるのですが、
我が家の場合、パキスタン人の旦那が宗教に関してゆるゆるであることや私がイスラムに入信していないこともあり、
別に生活も日本人同士の夫婦とさほど変わらないし、
国際結婚だから特別何かある!ということはあんまりありません。
でもふとした時に、パキスタン人と国際結婚したことによる不便やらデメリットを感じることはあります。
まぁ、大したことではないのですが、
国際結婚でこんなことが不便!というのをちょっとまとめてみようかなと思います。
パキスタン人との国際結婚、我が家…というか、私の場合、
こんなことが不便!と感じています。
- ムスリムは食事に制限がある
- 手続きや書類の記入は全て一人でやらないといけない
- 外国人は仕事探しが大変
- 家を借りる時に外国人だと選択肢が減る
- 温泉に行くときは貸切風呂がある宿が必須
- インドのビザ申請が難しくなった
目次
パキスタン人と国際結婚したことによる不便・デメリット 我が家の場合
1)ムスリムは食事に制限がある
旦那がムスリムである故、我が家では食事に豚肉を使用することができません。
我が家のパキスタン人旦那は、フンザ出身のイスマイール派(イスマイリー)のムスリムです。
パキスタンで多いスンニ派の人々と比べると、イスマイリーはかなーり「ゆるい」と言いますか…
人によっては「あれはイスラムではない」「異端である」と言うこともあるくらい
信仰の考え方も習慣も異なる宗派です。
旦那はその中でも特に「宗教に頓着しない」人で、感覚的には
生活の根底に宗教的なものはあるけれど、ほぼ意識をしていない私達日本人と近いなぁと思います。
礼拝も断食もしないので、ほとんど名目上だけのムスリムみたいなものではあるのですが、
1つだけやってる、はっきりわかるムスリムっぽいことが「豚肉を食べない」こと。
もうこれはイスラム云々というより、習慣的なものでだろうな、と思います。
私だって、中国人が犬とか虫とか食べてるの見たら気持ち悪いし、「無理」って思う。
それと同じようなもんだろう、と。
とはいえ、ゼラチンやポークエキスとかはもう妥協してしまっているし、
その他の動物の肉ならスーパーで買ったものでも気にしないので、
そこら辺まで厳密に気にするムスリムに比べれば大分ラクではあるのですが。
自宅で料理する時に、ソーセージもハムもベーコンもダメなのは、なかなか辛いな…と思うことはありますが、
最近はチキンやビーフのソーセージとかもあるしね…
あと、パキスタン人によっては、日本のご飯一切食べない、毎日パキスタン料理のみって人もいますが、
うちの旦那は日本食とかも大好きで普通に食べてくれるので、そこら辺はとっても助かっています。
私、パキスタン料理一切作れないしな。
2)手続きや書類の記入は全て一人でやらないといけない
各種手続きや、書類の記入を外国人の旦那に任せることができず、全て私がやらないといけません。
日本語は漢字の読み書きも含めて完璧!
お役所とのやりとりや、難しい書類の記入も問題なし!
…という外国人も世の中にはいると思いますが、
残念ながらうちの旦那は
読み書きできるのはひらがなとカタカナのみだし、会話だって完璧ではなく、結構あやふやのところが多いです。
そのためお役所や仕事関連の手続きをするのも、書類の記入や確認をするのも、
全て私がおこなっています。
ある意味、全て私が把握・確認できるので安心と言えば安心なのですが。
昔はちょっと病院に行くのにも全て私が付き添っていましたが、
最近は簡単なことなら旦那一人で大丈夫だし、
日本語のみで、自動車学校に通って大型免許も取得してきたし、
それなりに日本語能力も上がって来ているな〜とは思います。
私もウルドゥー語ができるので、夫婦間での会話は普通にできるし、意思疎通は全く問題ないです。
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3)外国人は仕事探しが大変
外国人であること、日本語が完璧ではないことなどから、仕事探しがなかなか大変でした。
日本人と結婚している外国人は、就労に制限がありません。
どんなジャンルの仕事でも、時間も制限もなく日本人と同じように働くことができます。
ただ、法律的には制限はなく、日本人と同様に働けるのだと言っても
うちの旦那の場合、
特別な資格もなく、日本語だって完璧ではない。漢字の読み書きはできない。
特に仕事を探していた日本に来たばかりの頃は、日本語はほぼ全くできない状態で、
雇う側的にいい人材であるとは言い難く、
私達としては「仕事を選ぶ」事ができず、お給料や福利厚生に不満があっても文句を言うことができませんでした。
そんな中でも同国人の紹介で、来日1ヶ月でお仕事が見つかったのは本当にラッキーだったなぁと思っています。
日本語ができず、何のスキルもない外国人が日本で働こうと思うと、やっぱり大変なんだなってめっちゃ思いました。
うちは見知らぬパキスタン人経由で、個人が経営している外国人専門の派遣会社に登録をしましたが(「登録」という行為すらもほぼしてないも同然ですが…)、
日本人も登録しているような大きめの派遣会社でも、工場の期間工や契約社員など、外国人が働ける仕事を募集しているところはあります。
特に、日本語ができるならば結構条件のいいお仕事が見つかったりします。
4)家を借りる時に外国人だと選択肢が減る
家を借りる際に、外国人だということで選べる物件が格段に少なかった。
今は賃貸のコーポに住んでいるのですが、
部屋を探す時、事前にインターネットであれやこれやかなりチェックしておいたのに、
不動産屋さんに行って「ここらへんの物件が気になっている」と話したら
8割くらいの物件は外国人お断りで、もんのすごく選択肢が減りました。
ずいぶん昔にインド人の友人が部屋を探すのを手伝ったときもそうだったので
ある程度覚悟はしていたのですが…
(なので、外国人もOKで、保証人も不要の公団を借りる人も多い)
引っ越しをした時1回きりのことですし、今のところまた引っ越しする予定はないのですが、
外国人って不便なんだなと一番感じたことでした。
(仕事探しも大変でしたが、それに関しては旦那の能力も関係していることだと思うので…)
東京とかだとまた違うのかもしれないけれど、
少なくとも名古屋はまだまだ不便でした…
5)温泉に行くときは貸切風呂がある宿が必須
温泉が好きなのに大浴場に入ることができないため、旅行の際は貸切風呂のある宿を探さないといけません。
年に数回のことではあるのですが、我が家的に地味に大変なことだったりします(笑)。
うちの旦那は温泉が結構好きで、秋〜冬には「温泉に行きたい」と頻繁に言います。
私も温泉は好きなので、行くのは構わないのだけれど、
旦那は「他の人が入っている大浴場には入らない・入れない」ので、
旦那が温泉に入るためには貸切風呂のあるところを探して予約をせねばなりません。
旦那は「温泉行こう」というだけだから簡単だけど、
予算内で貸切温泉があって、ご飯がおいしそうで、そんなに遠くないところを探すのは私の仕事なので、これが結構面倒。
その代わり、私は免許を持ってないので、往復の運転は旦那が一人ですることになり、これでおあいこではありますが。
名古屋は岐阜の奥飛騨温泉郷まで2〜3時間とわりとアクセスがよく、
奥飛騨温泉郷は湯量が豊富なせいか、7〜8割の旅館やホテルに無料の貸切風呂がついているので、奥飛騨ばっかり行ってます。
宿泊先に「宗教的に豚肉が食べられないので」と伝えると大体配慮してもらえるし、
食事はどこも飛騨牛メインなので、豚肉食べられなくても問題なし。
ただ、夕食は配慮してもらえても、
ハムやソーセージやベーコンを「豚肉」と認識していないことが多いのか、
朝ご飯にうっかりハムが出てくることはわりとあったりします。
そういう場合は私がおいしくいただきます。
6)インドのビザ申請が難しくなった
パキスタン人配偶者がいることにより、インド旅行がなかなかできなくなりました。
最大の…というか、私にとって一番最悪なデメリットがこれです…
現在インドのビザ申請はオンラインでする必要があります。
インドのビザ申請には、自分だけでなく家族の名前や国籍を記入しないといけないのですが、国籍欄に「パキスタン」を選択すると、申請フォームが色々厄介なことになります。
それでも頑張って申請し終わると、
数日後にはインド大使館から連絡がきて「ビザはすぐに発給できない」旨を伝えられます…
私が申請した時は「身元照会料」なるお金を余分にとられ、
ビザ申請から発給まで4ヶ月近くかかりました。
詳細は別の記事でまとめているので、パキスタン人と結婚しているけれどインドが好き!という方は一度読んでみてくださいませ…
この「インドに行きにくくなる」事については全く考えていなかったため、
私としては相当ショックでした。
今もツラい。
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毎日の生活に大きなデメリットは感じない
パキスタン人と結婚したことによる、私が感じている不便・デメリットはこんな感じ。
インドのビザ取得が難しくなったのは本当に痛いけれど、
日常生活の中では、旦那がパキスタン人だからということで不便を感じることはあんまりありません。
職探しや引っ越し云々もそれなりに大変ではありましたが、
これらに関しては、そうそう頻繁にあることではないですしね。
結婚前と今とで、私の生活が変わったこともあんまりないし
(結婚前は毎年3〜6ヶ月はインドとパキスタンにいたけれど、今はずっと日本にいるようになったくらい)、
ものすごーく、これまで通りの生活をしています。
知人にも、結婚してると思わなかったと言われること多し。
あとはパキスタン人…というより、
アジア系の外国人と結婚した場合につきまとう、家族への送金問題もありますが。
それに関してはこちらで。
というわけで、私的「パキスタン人との国際結婚で感じる不便とデメリット」についてでした。
うちの旦那は自分自身の信仰もかなりゆるゆるだし、
イスラムへの入信を含め、私になんにも強制しないし制限も与えてこないけれど、
中にはパキスタン人の旦那さんが、あれしろこれしろと口うるさく言ってくる場合もあるようなので、そういうご家庭は、他にも少々生活の中に制限があったり、面倒なことがあるのかもしれないですね。
そういうのはもうそれぞれの家庭の問題。
夫婦で、家族でしっかり話し合って、自分達にとって過ごしやすいスタイルを作っていけると良いですね。
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お読みいただきありがとうございました!
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デザイナーとライターをしています。お仕事のご依頼やご相談もお気軽に。
次インド行くときは簡単にok出るといいね。俺もインドいきてーな。
ひろさん
無理だよ…
オンライン申請の時に、そもそも一般の観光ビザ申請とはフォーマットが変わっちゃって
誰に会うかとか、もんのすごく色々記載しないとけなくなるんだ…
インドは好きだがインドの政府とかお役所の体制はもうほんと嫌い。