こんにちは、スズケーです。
パキスタンは個人旅行だけでなく、ツアー旅行もすることができます。
日本にも、毎年パキスタンへのツアーを催行している秘境系旅行会社さんがいくつかあります。
その秘境系旅行会社さんが主催するパキスタンツアー（秋のフンザ行旅行）、
今年は新型コロナウイルスでことごとく中止。
11月催行のツアーが1つだけ残っていましたが、先日サイトを見てみたら、それも消えていました。
冬の間はフンザ行きのツアーはなく、ツアーシーズンが始まる3月にはすでに世界中に新型コロナウイルスが広まっていて、海外旅行どころではなくなってしまいました。
2020年は、日本からフンザへのツアー客がゼロの年なのではないかと。
もしかしたらこんなこと、初めてなんではないかと思います…
目次
2020年、パキスタン旅行はできる？
パキスタンは6月から、国際便の飛行機の乗り入れも全面的に許可しています。
パキスタン国内は新型コロナウイルスの感染者の増加が一応収まっていますし、
海外に住んでいるパキスタン人や、パキスタンルーツの人も多い。
少ないとはいえ海外からの観光客や国外在住のパキスタン人の帰国は、貴重な外貨収入の機会でもあるので、
パキスタン政府としては海外への窓口は開いておきたいところでしょう。
外国人の入国に関しても、特に制限はしていないので、
まだまだ世界的にコロナ騒動が収まっているとは言えない今でも、一応パキスタン旅行は可能です。
フンザも観光業は再開していて、パキスタン人観光客がそこそこ訪れているようです。
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ただ、パキスタン旅行ができると言っても、少しだけ問題が。
- 日本からパキスタンへ向かう飛行機が少ない、値段が高い
- 飛行機に乗るためにPCR検査が必要
- パキスタン到着後、14日間の自主隔離が必要
これらの問題がクリアできれば、コロナ騒動でまだまだ大変な2020年内でも、パキスタン旅行は可能です。
１つめと2つめはまだしも、3つめの「14日間隔離」が結構厳しい…
あと、パキスタン旅行にはパキスタンのビザを申請・取得する必要があります。
ビザの申請の方法はこちらを参考に。
私は毎回郵送で申請していますが、今はオンラインでe-VISAも取得できます。
https://suzukikeiko.com/pakistan/information/visa-on-arrival/
１）日本からパキスタンへ向かう飛行機が少ない、値段が高い
パキスタンは全面的に空港をオープンして、国際線の乗り入れも許可していますが、
航空会社と日本側の問題が。
日本の空港が乗り入れを制限しているのか、航空会社が飛行機を運航していないのかどっちなのかがちょっとわからないのですが、
日本からパキスタンへ向かう飛行機が極端に減っています。
私は名古屋在住なので、パキスタンはじめ海外に行く時はセントレア（中部国際空港）を利用しています。
セントレアからだと、タイ航空か中国国際航空、エミレーツ航空などが、1度の乗り継ぎでパキスタンまで行くことができました。
私はお値段の関係で中国国際航空、タイミングがいい時は時々安くなってるタイ航空を使っていました。
が！
9月16日の時点で現在、運行を再開しているセントレア発着の国際線はこれだけ！
セントレアの国際線 運航再開路線（9月16日現在）
- フィリピン航空 セントレア=マニラ線
- 大韓航空 セントレア=ソウル（仁川）線
- セブ・パシフィック航空 セントレア=マニラ線
- チャイナエアライン セントレア=台北（桃園）線
うーん、これではパキスタン行けない…！
海外航空券を取り扱っているサイトで、セントレアからパキスタン行きの飛行機を見ても、結局成田に出ないといけません。
しかも15万円オーバーとかで、エグいお値段。
東京からはカタール航空やエティハド航空が出ているみたいですが、
お値段はやっぱり10万円オーバー。
乗り換えもあるので時間がすっごくかかります。
しかも搭乗客が少ないこともあってか、飛行機は結構遅延とか欠航をするとか（複数の便の乗客を1つにまとめたりしてるのではないかとのこと）。
何にせよ、これは厳しい…
コロナ禍中でのセントレアからイスラマバード行き飛行機例
2）飛行機に乗るためにPCR検査が必要
パキスタンへの入国は、到着空港ではサーマルスキャナーによる検温、健康申告書の提出、問診が行われるのみですが、
出発する国によっては、出発時刻の96時間前までに行ったPCR検査での、陰性証明書が必要です。
世界中の国は、カテゴリーAとBに分けられ、
カテゴリーBに属する国からパキスタンを訪れる場合に、新型コロナウイルスの陰性証明書が必要とのことです。
日本はカテゴリーAなので、日本からパキスタンへ入国する場合、PCR検査陰性証明書の提示は不要です。
また、航空会社によっては、搭乗前に新型コロナウイルスのPCR検査を受けることを要請しているところがあります。
エティハド航空は、利用便出発予定時刻の96時間前までに新型コロナウイルスのPCR検査を受けることを要請しています。
カタール航空は一部の国を出発する乗客を対象に、新型コロナウイルスのPCR検査の陰性証明書と同意書の提示を搭乗手続き時に義務付けています。
パキスタンは対象国なので、パキスタン出国時にはPCR検査の陰性証明書が必要。
日本は対象外なので、日本出国時は不要です。
日本で無症状だがPCR検査の陰性証明書がいる…という場合は自費診療になるため、結構なお値段になります。
病院だと、3〜7万円程するとか。
オンラインでキットを取り寄せて検査する場合、安いところだと陰性証明書の発行込みで2万円程からあるようです。
パキスタンで検査する場合は数千円から。
3）パキスタン到着後、14日間の自主隔離が必要
一番問題なのがこれー。
海外からパキスタンに到着した場合、最低14日間の自主隔離が必要です。
パキスタンに来る外国からの旅行者のガイドラインが変更され、日本からパキスタン到着後の14日間待機は不要になりました。
海外からパキスタンに到着した場合、
到着空港で行われるのは前述した通り、サーマルスキャナーによる検温、健康申告書の提出、問診が行われるのみ。
PCR検査は実施されません。
空港での検温や問診により、発熱や咳などの症状が認められるなど、何か問題があると判断された場合は、
現地の専門家により隔離するかどうかなどの判断が行われます。
問題なしと判断された乗客は、そのまま空港を離れることができますが、
ホテルや自宅などで、最低14日間の自主隔離が必要となります。
また、入国した全ての乗客の携帯番号等の情報が記録され、専用アプリを使った追跡システムを用いてフォローアップが行われるそうです。
専用アプリは、事前にダウンロードしておいてね、とのこと。
今のところAndroidアプリのみで、iPhone用はありません…
iPhoneの人どうすんの。
おそらく日本からのパキスタンツアーが中止になった一番の理由もこれ。
例えば2週間の旅行でパキスタンに行こうとした場合、その2週間は全てホテルでの自主隔離をすることになっちゃいます…
これでは旅行に行く意味がない。
でも多分、パキスタン人は、このルール、守ってないんだろうな…と思います。
血縁はもちろん、友人など、人とのつながりが深く、とても大切にしているパキスタン人が、
海外から母国であるパキスタンに戻ってきて、
自分は未症状で検温も問診もパスしていて、しかもパキスタン国内でのコロナ騒動は終息しつつあるらしいとなれば
2週間誰にも会わずに自宅でじっとしてるとかできるはずがない。
私だって日本からパキスタン行くなら14日間自宅隔離とかしない。
しない・したくないからこそ、今はパキスタン行かないわけですが…
秋〜冬あたりに一時帰国しようとしている知人のパキスタン人は、このルールの事を知りませんでした。
パキスタン政府！もっとちゃんと告知してっ！！
私が教えたので、今は知ってるはずですが、でも多分守らないでしょう。
パキスタン人が守ってないなら、自分も別に守らなくていいってわけではありません。
パキスタン政府が公式に要請していることですし、他国にいるのであれば、その国のルールやマナーは守るべき、と思います。
空港から自宅などへの移動方法についての情報は特に見当たりませんでした。
おそらく、お出迎えを頼むか、普通にタクシーなどを使って移動するしかないのではないかと。
ここらへんもパキスタン政府のルール設定設定が甘いですね…
在日外国人は日本に再入国できるの？
さて、もうひとつ。
日本に住んでいるパキスタン人がパキスタンに一時帰国した場合、日本に戻って来れるのか？ですが…
2020年9月以降に出国する場合、所定の手続きをすることで、外国籍の人もパキスタンから日本への再入国が可能になりました！
在留カードを持っている外国人は、再入国予定の申出をしておけば、
上陸拒否対象地域へ渡航しても、コロナ陰性証明書を提出すれば再入国が可能になりました。
外国籍の人が日本に再入国するために必要な条件・手順は法務省の上記リンク先ページを見てもらえば詳しく書いてありますが、
条件を簡潔にまとめると、以下の通りになります。
- 在留カードの交付を受けて日本に在留する外国人
- 有効な再入国許可を受けている
- メールで再入国予定の申出をし、受理書をメールで受けとる
- 日本出国時に入国審査官に受理書を提示する
- 滞在先の国・地域を出国する前72時間以内にCOVID-19（新型コロナウイルス）に関する検査を受け、「陰性」であることを証明する検査証明（所定のフォーマットあり）を取得し、再入国時に入国審査官に対して検査証明又はその写しを提出する
- 日本到着後、検疫所において新型コロナウイルス感染症の検査を受ける
日本再入国時に提出しなければならない陰性証明書は、所定のフォーマットがあるので注意。
これまでは、4月上旬以降・7月下旬以前の出国は再入国不可、
7月下旬以降は親族が亡くなったなど、緊急・人道上の配慮等の「特段の事情」が認められた一時帰国の場合にのみ再入国が可能、
3〜4週間以上の滞在になると、特段の事情ではなく「単に遊びに行っただけ」と受け取られることがあり、入国拒否の対象でした。
このため、パキスタン人が母国に一時しようとしても短期滞在しかすることができなかったうえ、本当に再入国ができるのかどうかがあやふやでしたが、
9月に改まった再入国に関するルールでは、滞在期間に期限はないし、手続きをきちんとすれば再入国が可能だということで、
ようやくパキスタンに行ける！と喜んでいるパキスタン人も多いのではないかと思います。
14日間の待機のこと伝えてもみんな無視。
こういう人はパキスタンだけでなく、日本に戻ってきたあとも14日間待機しないよね。
今はパキスタン旅行、ちょっと厳しい…
そんなわけで、
新型コロナウイルスの世界的パンデミックが終息していない今でも、
日本からパキスタンへの旅行はできるし、パキスタン人でも日本に再入国できるようになりましたが、
特に「パキスタン到着後14日間隔離が必要」であることを考えると、
今パキスタン旅行するのはあんまり良いとは言えないな…という感じです。
ちなみに、14日間の隔離や、スマホへの追跡アプリのインストールを拒否した場合、罰金などもあるそうな。
今のルールでいくと、
日本からパキスタンに到着したあと14日間隔離、
パキスタンから日本に戻った後も14日間隔離。
いくらなんでも時間が無駄すぎるし、お勤めしてる人はさすがに困る。
来年以降どうなるのかも全く不明ですが、
今は、早く新型コロナ騒動が収まって、また気軽にパキスタンに行けるようになることを祈るのみです。
日本でじっとしてないといけない今は、パキスタン関連の本や映像なんかを見たりして、
日本でパキスタンを楽しむしかないですね…
このブログでも、パキスタン関連の本や映画を紹介しているので、参考に是非どうぞ。
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お読みいただきありがとうございました！
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