パキスタンあれこれ

イグノーベル賞 パキスタンとインドの外交官がピンポンダッシュの応酬

イグノーベル賞 パキスタンとインドの外交官がピンポンダッシュの応酬

こんにちは、スズケーです。

イグノーベル賞(Ig Nobel Prize)って知ってますか?

1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」に対して与えられる、ノーベル賞のパロディーだそうです。

2020年のイグノーベル賞では、
声色を変える無害なヘリウムガスをワニに吸わせ、鳴き声の変化を調べた日本人を含む研究チームに「音響学賞」が贈られたそうです。
日本人の受賞は14年連続だとか。

さて、2020年のイグノーベル賞、日本だけでなくパキスタンとインドも受賞しています。

受賞理由は「カシミール地方の領有権などをめぐり対立するインドとパキスタンの外交官が、嫌がらせとして“ピンポンダッシュ”の応酬を繰り広げた」こと。
これに対して平和賞が贈られました。

イグノーベル賞

 

パキスタンとインドの外交官がピンポンダッシュの応酬?

2020年のイグノーベル賞は、YouTubeを使ってオンラインで発表されました。
パキスタンとインドに関しても、ニュースを引用しながらしっかり紹介されています。

受賞者が発表されたあと、日本でも早速紹介されました。

イグ・ノーベル賞、ワニにヘリウムガス吸わせた日本人 ピンポンダッシュの外交官らが受賞

ノーベル賞のパロディで、ユーモアのある研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が行われ、ワニにヘリウムガスを吸わせ、鳴き声の変化を調べた日本人を含む研究チームに「音響学賞」が贈られました。

第30回を迎えた「人を笑わせ、そして考えさせる研究」に贈られる「イグ・ノーベル賞」。京都大学霊長類研究所の西村剛准教授が研究に参加したチームは、吸引すると声が変化するヘリウムガスをワニに吸わせ鳴き声のメカニズムを明らかにし、「音響学賞」を受賞しました。

このほか、カシミール地方の領有権などをめぐり対立するインドとパキスタンの外交官が、嫌がらせとして“ピンポンダッシュ”の応酬を繰り広げたことに「平和賞」が贈られました。また、各国首脳の新型コロナ対応を皮肉り、政治家は科学者や医師と比べて人々の生命により直接的な影響を与えることを示したとして、トランプ大統領ら9人の首脳に「医学教育学賞」が贈られました。

えっ、パキスタンとインドの外交官がピンポンダッシュ?マジで?

このニュースだけ見ると結構驚きですし、
パキスタンとインド、両国の外交官が相手の家に押し掛けてピンポンダッシュしあうなんて微笑ましいし、対立の仕方が平和だ…ってなるかもしれない。

実際、このニュースを取り上げた日本のまとめサイトなんかには、
微笑ましいとか、かわいいとか、本当は仲いいんだなとか、そんなコメントがたくさん寄せられていました。

でもっ、
さすがに、ポンポンダッシュしてるのは外交官じゃないと思うのと、
これ、実際にはそんな微笑ましい状態ではないと思うんですよー。

パキスタンとインドの嫌がらせの応酬

パキスタンとインドの嫌がらせの応酬

この「パキスタンとインドの外交官の家にピンポンダッシュ」については、数年前にニュースになっていました。

そちらを読むと「外交官同士がピンポンダッシュやってる」みたいな微笑ましいニュースではないというのがわかるかと。

印パ不仲「嫌がらせ」の応酬 外交官対象に迷惑電話や尾行

インドとパキスタンの近年の関係悪化が、両国の外交官などを対象とした嫌がらせの応酬につながっている。夜中に玄関ベルを鳴らして逃げる、迷惑電話をかける、水道や電気を止めるといった、近隣住民同士のトラブルのような迷惑行為が報告されている。

 両国は1947年の分離独立以来、3度の戦争を経験した。かつては和平協議も持たれたにもかかわらず、関係修復の試みは実を結んでいない。事実上の国境のあるカシミール地方では今も紛争が絶えず、インドはパキスタンの越境攻撃を非難し、パキスタンは同地方でのインド治安当局による人権侵害への批判を繰り返し表明している。

最近になり、両国の当局は、自国の外交関係者を標的にした組織的な嫌がらせに相手国が関与していると主張している。インドの外交官として、パキスタンの首都イスラマバードに駐在していたビシュヌ・プラカシュ氏は「夜中にドアホンを鳴らしたり、後をつけるのは常套(じょうとう)手段。パキスタンの軍情報機関の人間が車で私の後をつけ、私が医者にかかったときは外で盗み聞きをしていた」と振り返る。

3月にもニューデリー在勤のパキスタン当局者が、嫌がらせに対する苦情をインドの外務省に申し立てた。運転手が妨害されたり、子供が後をつけられて脅されたりしたという。別の当局者が執拗(しつよう)に尾行されたり、タクシーから無理やり降ろされてののしられたケースもあった。

パキスタン外務省は「子供すら標的とした卑劣な行為に対し、インド政府が無関心で歯止めをかけなかったという事実は、国内で働く外交関係者を守る能力も意思もないことを示している」と批判した。

インド外務省の広報担当は、申し立て内容を精査中だと述べる半面、「イスラマバードにいるインド関係者にもトラブルが続出しているが、数カ月間も解決していない」と反論した。

インドとパキスタン両国はこれまでも、たびたび問題を起こしたとして互いの外交官を連行している。時には当局者をスパイ容疑で追放することもあった。

ここでも書かれているように、
ピンポンダッシュしてるのは外交官ではなく、両国の諜報を担当する人達などではないかと思います。

パキスタンやインドは軍や警察の中に、いわゆるスパイ的な活動をする専門の人達がいます。
日本で言う公安みたいな、インテリジェンスと呼ばれる警察所属の人達は街中に普通に私服でウロウロしています。
パキスタンとインドの諜報合戦は有名ですし、
現地の外国公館や企業には、必ず諜報を担当する現地の人間がスタッフとして紛れていると言われています。

そういう人達が、外交官に陰湿な嫌がらせ行為をしてるということ。

日本も戦時中、戦争反対の人などが公安に付け狙われてネチネチ嫌がらせをされたようですが、それと同じことです。

楽しいことでも微笑ましいことでもないし、実際被害に遭ってる外交官はすごいストレスだと思います。

今回のイグノーベル賞の受賞は、
「インドもパキスタンも両国ともいい加減にしなよ」って皮肉を込めての受賞なんではないかなって私は思いました。

今回の受賞が、両国がそれぞれの行動を見直す機会になるといいね。
本当に、両国ともいい加減にした方がいいよ。

フンザ

私も結婚後パキスタンに住んでる時に散々調べられました。

パキスタン軍の人達と親しかったこと、毎年インドとパキスタンを何度も行き来していたこと、ウルドゥー語(ヒンディー語)ができることなど、
まぁ色んな要因が重なって徹底的にマークされ、
何度も何度もパスポートを提出してコピーされたり、
所要などでフンザを離れる時にはどこに行くのか確認されたり、
私のいないところで友人らから私に関する情報を聞きまくったりされて、
別に後ろめたいことは何もないものの、「監視されている」というのがかなりストレスでした。

最終的に我慢できなくなってキレて、インテリジェンスの詰め所に怒鳴り込んだら、それ以降控えめになりました。

今でも、インドに行こうとインドビザを申請すれば、パキスタン人と結婚しているということでビザを出す前にインド現地で徹底的に調べられるなど、なにかと面倒なことがあります。

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パキスタンとインド、国交が正常化しますように

印パ国境 ワガボーダー

パキスタンとインドは過去の歴史的経緯から、
お隣同士の国だというのに、今なお仲がいいとは言い難い状態です。

2019年春にはカシミールをめぐる争いで両国小さな交戦も起きたし、
夏以降は、インドのカシミールの自治権剥奪をめぐって再び不穏な空気が漂いました。

カシミール問題は、両国とも国としての成り立ちやまとまりに関わる問題のため、
そう簡単に譲歩できるものではなく、
今日まで長々と、解決策が見つからないまま時間が過ぎてしまっています。

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ただ、両国の仲が悪いのって、あくまでも国として、政治的な問題の上でのこと。
国民も、学校などで学んだ自国に有利な一方的な視点でまとめられた知識などから、相手の国を嫌っている人もそこそこいますが、
一旦母国を離れて第三国で出会えば、ヒンディー語やウルドゥー語など、言葉が通じるということもあるんでしょう、みんな普通に仲良くしています。

元々は同じ国に住む人達だったわけですし、今も両国に分断されてしまったままの家族もたくさんいます。
早く両国の間のわだかまりがなくなり、
両国の人々が、自由に行き来できるようになると良いな、と思います。

私もアウランガバードのお母さんと、スリナガルの友人らに、
旦那を紹介するのが結婚前からの夢です。

どうか死ぬまでに、この夢が叶うと良いな、と思います。

 

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私的には、同じくインド人とパキスタン人の交流を描いた映画である「バジュランギおじさんと、小さな迷子」よりもお勧めです。

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フンザ出身のパキスタン人と国際結婚しています。 デザイナーとライターとアーティスト、時々通訳をしつつ、 投資もやってます。 お金稼いでパキスタンと日本とインドと、好きに行ったり来たりしたい。
 
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